ボン・スコットがAC/DCに加入する以前に在籍したバンド、
Fraternityのアルバムです。彼等はアルバムを2枚残しているそうですが、これはその2枚目のアルバムという事になるんでしょうか?・・・え~、正直言いますと、このアルバムはボン・スコットのアルバムとしか思っていなかったので、Fraternityというバンドのアルバムである事はまったく意識していませんでした(笑)。ついさっき “あ、こんなバンド名だったの?”なんて確認したほどで ・・・。Fraternityファンの方、申し訳ありません。
もしいれば。・・・という事で、このアルバムも大して聴いていないんですが、AC/DCは好きですよ。大好きです。間違いなく僕のFavoriteバンドのひとつです。
“Back In Black”も、僕のオールタイムFavoriteアルバムの1枚で、ライフログとして紹介したいと思っているんですが、今更それを書くのもめんどくさいんです・・・。理由はKISSの“ALIVE!”のところで書いたのと同じです。でも、そのうち絶対書きます。
何故ならそれは僕に課せられた義務だから(笑)。
最初に聴いたAC/DCのアルバムは
“If You Want Blood You've Got It” “ギター殺人事件”という邦題がついたLIVE盤です。このアルバムの音の生々しさにはシビレました。ジャケットもバカバカしくて最高でしたね。アンガス、SG刺されて死んでます(笑)。クレジットを見ると、“1978年のワールドツアーで録音された”としか書いていないので、それがどんな会場で行なわれたものなのかを知る事はできませんが、その音からは、小さなホールに観客をギッシリつめこんで、
熱気ムンムン !酸欠状態!そんな様子が感じられるようでした。昨日の“Frampton Comes Alive!”や、KISSの“ALIVE!”など、バンドがAlmost Famousな時に(笑)、比較的大きな会場で録音された名ライヴアルバムというのは結構ありますが、こんな風に小さい会場で録音された(推測)名ライヴアルバムというのは、少ないんじゃないでしょうか?・・・Aerosmithの“Live Bootleg”、LPでいうところのSide4 はそんな感じですが、あれは観客の熱気がまるでない(笑)。
・・・相変わらず、中々本題に入りませんが(汗)、もうちょっと思い出話にお付き合い下さい。そのLIVEアルバムの生々しさに僕はシビレた訳ですが、中でもやはりアンガスのギターとボン・スコットのボーカルが印象的でした。アンガスのビブラートの上手さや、
ボン・スコットのガラの悪さに感心したんですよね。
“The Jack”は、僕が一番最初にカッコ良いと思ったブルースナンバーなんです。輸入盤を買ったので、歌詞カードも付いていなくて、“The Jack”があんなに下品な歌詞だったとは、少年時代の僕には知るよしもありませんでしたが。そんな歌を大合唱させるボン・スコットのパワー恐るべし・・・。AC/DC加入以前から、プロミュージシャンとしてのキャリアを持っていたボン・スコットは、ヤング兄弟とは10歳近く歳が離れていて、2年間の刑務所暮らしも経験している非常に大人びた人物だったようですが(笑)、
この人のキャラクターがなければ、AC/DCはあのようなバンドにはならなかったと思うんですよね。僕の予想では、もっと年寄りくさいバンド、完全にブルースロック寄りの渋~いバンドになっていたと思います。アンガスも今年で50歳ですが(!)、今となっては ブルースバンドになっていただろうとさえ思いますね。これと同じような事は、VAN HALENにも言えると思うんですよ。最初にデイヴ・リー ・ロスがバンドにいなければ、エディ・ヴァン・ヘイレンはごく一部のマニア向けギタリストでしかなくて、バンドも あんなに大きな成功を収める事はなかったと思います。
そんな偉大なボン・スコットは、1980年2月19日、ゲロを詰まらせて33歳の若さで死んでしまった訳ですが、このあとのAC/DCの話や、僕の思い出話は“Back In Black”を紹介する時までとっておく事にします(笑)。・・・それで、やっとこのアルバムの話なんですが、ここからは大して長くなりませんよ。というのも、このアルバムは
さほど面白くないから(笑)。ボン・スコットの歌は良いんですよ。ホントに。でも、バンドの音が非常に時代を感じさせるものでしてねぇ・・・。バンドのスタイルをひと言で言えば、ブルースロックという事になるのかもしれませんが、当時(70年代初頭)のバンドの多くがそうだったように、色々実験的な事もやりたがっている感じなんです。言ってみれば、
古くさいプログレのような・・・。ブックレットには色々詳しく書いてあるんですが、英語読むのめんどくさいので全然読んでません(笑)。最初にめくったページではボン・スコット(だと思うんですけど)が、リコーダー吹いてる写真が載っているんですよね。
ボン・スコットがリコーダーですよ?(笑) そんなスタイルの曲まで入っている訳です。ボン・スコットの声は凄く伸びやかだし、AC/DCでは聞けなかった哀愁を感じさせる曲を歌っていたりもするんですが、バンドが個性的かというと、やはりそうでもないんですよ。バンドとしての焦点が定まっていないと言うか・・・。 でも、古めのブリティッシュロックが好きな人は、こういうのも結構気に入るかもしれませんね(Fraternityはオーストラリアのバンドですが)。まあ、基本的には、
ボン・スコットマニア向けのアルバムだと思います。僕も普通の値段で売られていたら、買ったかどうか・・・。タワーレコードキャワサキ店のクリアランスセールで、490円で売っていたんですよね(笑)。“ラッキー!”と喜んだのは言うまでもありませんが。