はい、来ました。Fenderのアーティストモデル最新作、
デヴィッド・ギルモア・ストラトキャスター。・・・このところ、内外の楽器メーカーが、まるで競うかのように(殆ど毎月のように)リリースしてくるアーティストモデルに、“今度は○○モデルかよ・・・”とか、“何でこの人のシグネチャーモデル出すかなぁ・・・そんなもん誰が買うねん・・・”などと、食傷気味の感も否めない僕ですが、このギターには興味津々です(興味はあっても、先立つものが無いけどね・・・)。FenderのHPでこのギターに関するニュースを目にした時は、“おぉっ!”と思ってしまいました。“来たーっ!”と・・・。だって、これ、
デヴィッド・ギルモアモデルの
ストラトですよ?
ジョー・ストラマーモデルのテレキャスや、
アヴリル・ラヴィーンモデルのテレキャスとは話が違う(笑)。全然違う。あの素晴らしいストラトサウンドを奏でる、デヴィッド・ギルモアの愛器を再現したモデルなんですから、ストラトファンとして黙ってはいられません(勿論、ストラト以外のギターも好きなんですけど・・・)。
・・・まあ僕の場合、前途したように、先立つものが無さすぎるので、このギターを実際に手に取ることも無いかもしれませんが(カスタムショップ製だし、結構なお値段するんでしょうねぇ・・・)、スペック表を観ているだけでも面白いんですよね。ギルモア先生の好みとか色々分かって。まず(本人所有の)このギター、LIVE 8でのPink Floyd再結成以降にステージでも復活したものなんですけど、70年代にはスモールヘッド/ローズ指板のネックが取り付けられていましたよね。“黒ボディ、黒ピックガードに白いPUカバーと白いコントロールノブ”というのが印象的なギターだったので、その2本(実際には1本)が同じものであると気付いて、“・・・てことは、70年代初頭に使っていた、ラージヘッドに貼りメイプル指板の黒いストラトも同じギター?”みたいに想像していたんですが、それもどうやら正解だったみたいです(間違ってたらこっそり教えて下さい・・・)。ギルモアサイトに“60年代後期のボディ”という説明がありましたから(スモールヘッドのローズネックなら、60年代中期になりますよね)。・・・で、今回判明して面白かったのが、現在取り付けられているネックの出所です。このギターが50年代風のメイプルネックに衣替えして登場した時は、“貴重なギターも沢山持っているギルモアのことだから、オールドのストラトから選んだネックを取り付けたに違いない・・・”なんて想像していたんですが、これがなんと80年代('83年)に作られた'57 Vintage Stratocasterのネックだそうです(冷静に考えてみると、オールドにしては綺麗すぎますが・・・)。Vintage Stratocasterと言えば、バリバリのレギュラーモデル、カスタムショップ製でも何でもない(そもそも、80年代初頭にカスタムショップは存在しませんでしたが)、流れ作業で作られている完全なレギュラー製品ですからね。80~90年代のPink Floydのステージでは、EMG PUを載せた '57 Vintageがメインで使われていましたが、そこから外してきた(多分)ネックだったんですねえ。驚いたことに。・・・驚いているの僕だけですか?(笑) ・・・と言うか、こういうの痛快なんですよね。こんな風なパーツ寄せ集めギターから、あれだけ素晴らしいトーンが出てくるのって。世の中には“オールド信仰、オールド至上主義”みたいなものを持つギターファンも少なからず存在しますが、そういう人達はこのギターを観て、どんなことを言うんでしょう?こういう時に限って、“結局はその人の腕だから ・・・”とか言うんでしょうか?(笑)
・・・え~、もうちょっと書きたいことがあるんですが、夜も更けてきたので、とりあえずこの辺で投稿しておきます。また暇を見て続き書きたいと思います(どんだけ長なんねん!)。