F1第10戦ドイツGP、優勝はマクラーレンの
ルイス・ハミルトンでした。自身とチームの地元GP優勝に続いて、メルセデスのホームでも見事に優勝(10年ぶりらしいですね)、今シーズン、これまで誰も実現していなかった連勝を飾りました。ホッケンハイムでのハミルトンはホントに速かったですね。事前に同サーキットで行われていたテストでもマクラーレン/ハミルトンの好調さは目立っていましたが、実際のレースでここまでの差が出たことには少し驚きました。トヨタ/ティモ・グロックの大クラッシュによるセーフティカー導入、レース後、チームがミスと認めた(セーフティカー導入中もコースに残るという)戦略をものともしなかったハミルトン(まあ、必死さは伝わってきたけど)の速さには脱帽です。チームメイトのコヴァライネンですら、道を譲るしかなかったですからね。シーズン序盤は頻発するミス(と、それを素直に認めたがらない往生際の悪さ)が批判の対象になっていたハミルトンでしたが、このひと月で昨シーズンのような勢いを取り戻したように思えます。何たって、彼には若さがありますから、調子に乗ると怖いですよね。ライバルチームはちょっと気合入れ直さないと・・・。
・・・若いと言えば、ルノーのルーキー、ネルシーニョ・ピケもハミルトンと同じ'85年生まれのドライバーですが、そのピケJr.が驚きの・・・と言っては失礼だけど、やっぱり驚きの(笑)2位表彰台を獲得しました。彼もシーズン序盤から批判の対象になっていて(ハミルトンとはその内容が異なりますが)、2008年のハッタリ大賞だとか散々言われて、ドライバー交替の噂も絶えませんでしたが、その彼がチームメイトのダブルチャンピオン、アロンソに先んじて表彰台を獲得しました。チームもさぞ驚いたことでしょう(笑)。これはまあ、ハミルトンにとっては若干不利に働いたセーフティカーの導入とそのタイミングが、1ストップ作戦を採っていたピケJr.にドンピシャにはまった結果であることは誰の目にも明らかですが、“そんな時にそこに居る”ことが出来たのも彼が強運の持ち主であることの証明かもしれません。これをきっかけに彼も上昇して来ると面白いんですが、今回の2位で2008年の運をすべて使い果たしたと考えるのも自然かもしれません(笑)。でも、GP2上がりのドライバーは生きの良い奴揃いで楽しいですね。個人的にはクビカの走りが好きですけど、今シーズンは彼がチャンピオンになれば良いのに・・・と思っていることは内緒です。
バケーション前最後のレース、第11戦ハンガリーGPは、8月1日開幕です。