こんばんは、mihimaru GTです。ところでmihimaru GTって何ですか?・・・え~、早いもので、今年もあとほんのちょっとで終わってしまいます。1年が経つのがホントに早いですねえ。毎年毎年、速度を増しているような気すらします。これには地球温暖化も関係しているのかもしれないな。いやマジで。ここ数年、夏になると嫌と言うほど暑くなって、しかも残暑はいつまでも続くので、秋らしい秋を満喫出来たことがありません。少し涼しくなってきたなと思うと、今度はいきなり寒くなって、そうこうしているうちにもう年末です。2007年もあと1時間を切りました(汗)。・・・てことは、あれやっとかないと~。
“2007 Best Album”・・・まあ、“Best Album”と言っても、順位はつけられないので(そのアルバムを聴いている時はそれが最高だと思っているし)、印象的だったアルバムに適当な名称をつけて発表(大袈裟だな・・・)するといういつも通りのやり方で行きたいと思います。
Best Rock Album ・・・
Arcade Fire / Neon Bible
Arcade Fire2枚目のアルバム、バンド自ら設立したインディーズレーベルからのリリースにも拘らず世界中でヒットしたらしいですが、このバンドの音楽はホントに熱いです。このアルバムも熱かったです。静かに熱かった(前作との比較)。U2やデヴィッド・ボウイ、ブルース・スプリングスティーン等の大物先輩アーティストからも共演のオファーを受け、次々に実現している彼等ですが、それも当然と言えましょう。先に挙げた理由で未だ国内盤のリリースは無いのに、2008年2月に単独では初となる来日公演が行われるようです。僕としても観たい気持ちは山々ですが、スタンディングLIVEらしいのでパスします(涙)。根性無しですみません。
Best Pop Album ・・・
Crowded House / Time On Earth
オリジナルアルバムとしては実に14年ぶりとなるらしいこのアルバム、このところ巷で良く見かける同窓会的な再結成、金儲け優先の再結成とは志がまるで違う、見事な復活作だと思います。捨て曲なんて一切無しで、どの曲もシングルカット出来そうです(ヒットするかどうかは別として)。ニール・フィンの職人的で緻密な音作りも素晴らしい。僕はPopsという音楽には、こういった一種オタク的な拘りも必要だと思いますね。個人的に。
Mikaのデビューアルバムも良く出来たPopアルバムだったと思いますけど(“ポピュラリティ”という意味においてはこちらの方が勝っているかもしれませんが)、その辺の拘りや質感がまだ物足りなかったです。
Best Blues Album ・・・
Mavis Staples / We'll Never Turn Back
ライ・クーダーがプロデュースや演奏を始めとして全面的に関わったこのアルバムは素晴らしかったです。一聴して、“へへぇ~”と平伏してしまいました(・・・メイヴィス・ステイプルズ/The Staple Singersと言えば、ソウル/ゴスペルということになるんでしょうけど、ここで聴かれる彼女の歌やバックの演奏は非常にブルージーで、曲のタイトルや歌詞(トラッド曲多し)等にも僕はおもいっきりブルースを感じるので、敢えて“Blues Album”としました)。やっぱり“本物”は凄いですねえ。
Best Jazz Album ・・・
John McLaughlin ・Jaco Pastorius ・Tony Williams / Trio Of Doom
僕の場合、相変わらずレコード屋のJazz/Fusionコーナーから買ってくるCDは少ないので(覗くことは覗くんですけど・・・)、この辺のジャンルからアルバムを1枚選ぶのは割と簡単なんですが(笑)、そういうのを抜きにしてもこのアルバムはインパクトありました。余りにインパクトあったので、大して回数聴いてないぐらいです(笑)。これも本物の凄さをヒシヒシと感じるアルバムですね。トニー・ウィリアムス未亡人も、演奏をきちんとした形に仕上げたジョン・マクラフリンに感謝しているそうです。
Best Female Vocal Album ・・・
Feist / The Reminder
Feistが僕のFavorite女性シンガーになるかというと、決してそんなことはなくて、これからもそれは変わらないと思うんですが、彼女が作る曲/音楽の中での彼女の歌は凄く良いですよね。彼女の頼りなさそうな(“不安定”と言い換えても良いかも ・・・)、ちょっと儚げな歌があってこその“Feist Music”だと思います。・・・で、その音楽が凄くフェミニンで、僕も参ってしまったので、“Best Female Vocal Album” として挙げました。・・・“1234”のPVは良かったですねえ。元々、曲自体も凄く気に入ってましたが、PVも最高でした。
Best Male Vocal Album ・・・
Rufus Wainwright / Release The Stars
この人は、やはり特別な声を持っているな・・・と改めて感じるアルバムでした。曲作りのユニークさも相変わらずで、彼にしか出来ない音楽を演っていると思います。人の歌声というのはどんな楽器の音色よりも説得力ありますよね。まあ、ルーファスの場合、少し中性的な響きの声の持ち主(しかもゲイ)なので、単純に“Male Vocal” としてしまって良いものかちょっと迷うところですが(笑)。
Best Duet Album ・・・
Robert Plant | Alison Crauss / Raising Sand
これは先日取り上げたばかりのアルバムなので、詳しいコメントするのは止めますが(どうせ同じこと書くだけだろうし)、2007年終盤に出たアルバムの中ではベストと言える内容でした。ロバート・プラントがZEP再結成ツアーではなく、こちらのユニットでのツアーを選んだことには拍手を送りたいですね。勿論観てみたいけど、日本に来たりすると、また変な盛り上がり方をすると思うので、来なくて良いです(笑)。
Best Tribute Album ・・・
A Tribute to Joni Mitchell
これはもうホントに素晴らしいトリビュートアルバムでした。(豪華すぎる)参加アーティストのジョニに対する敬意、思い入れが強く感じられる内容で、トリビュートされた側のジョニにしても満足のいくアルバムなのではないでしょうか。“トリビュート”と冠するアルバムを作るのなら、これぐらいやってもらわないと駄目だと思います。制作サイドも参加アーティストも。
Best Concept Album ・・・
Perry Farrell's Satellite Party / Ultra Payloaded
“Best Rock Album”をArcade Fireに取られたので、“コンセプトアルバム”ということにしたんですけど、僕はそのコンセプト相変わらず分かってないんですよ(笑)。歌詞カードも解説も付いていない輸入盤買っているんで。単純にロックミュージカル/オペラ形式で展開する音楽が楽しいので選びました。やっぱりペリー・ファレルは変わってますね。そんな人と組んで(予想通り)すぐ止めたヌーノも変だけど。
Best Album Cover ・・・
Ry Cooder / My Name Is Buddy
このアルバム、音的には“ここしばらく中米を旅していたライ・クーダーがアメリカに帰ってきました”みたいな内容で、“Best Roots Music Album”みたいな感じでもあるんですけど(参加ミュージシャンは先のメイヴィス・ステイプルのアルバムと被ります)、そう書くと何か通ぶってるみたいじゃないですか(笑)。僕、オタクとかマニアと呼ばれることには抵抗無いんですけど、通ぶってると思われるのは嫌なんですよ。通の人、通ぶってる人って苦手なんです。なので、“Best Cover Album”ということにしました。もっともこれ、アルバムカバーだけではなくて、ジャケットそのものが非常に凝ったものなんですよね。Buddyと言う名前の猫が、仲間(蛙とネズミ)とアメリカを旅する物語が載った本にもなっているんです。・・・となると、これを“Best Concept Album”にするという手もありましたが、実はその物語読んでいないんです(笑)。ホント、失礼な奴ですね。アーティストの気持ちをまったく汲んでません。・・・でも、そういうのを抜きにして(笑)音楽だけ聴いていても、素晴らしい内容でした。
・・・以上が僕の“2007年の10枚”です(今年も無理矢理10枚選んでみた)。何か忘れているものがあった場合は、こっそり修正しておきます(笑)。でもホント、最近はその年に出たアルバムを、その年のうちに買うことが減ってますねえ。1年が過ぎるスピードは年々増しているように感じるのに、音楽を聴くことに関しては結構のんびりしてきたような気がします。音楽の趣味もそういう風に変わってきましたかねえ。やっぱり歳取ってきたということなんでしょうねぇ・・・。