フィラデルフィアで結成されたトリオ、
Burning Bridesの2ndアルバムです。
カッコ良いです!ロックしてます !以上!で、終わりたいぐらいなんですが、それはさすがにまずいと言うか、わざわざブログで取り上げる意味もなさそうなのでちょっとばかし書きますけど(笑)、
いつものような長文にはならないと思います(すみません、結局いつも通り長くなってしまいました)。何故かと言うと、僕がこのバンドの音を聴いたのはつい最近なんですよ。なので、思い出話のしようがないという・・・。僕の文章の大半は、思い出話と “ひとりボケツッコミ”ですから(笑)。
この間まで、このバンドには
カッコ良いおねえちゃんベーシストがいるという事ぐらいしか知らなかったんですが、音も全然聴かずにアルバムを買ってみたんです。・・・かと言って、ジャケ買いでもありませんでした。ある日、このバンドの事が気になってHPを観てみたんですが、そこに載っていたLIVEの写真がカッコ良かったんですよ。おねえちゃんベーシスト(・・・
メラニー・キャンベルというらしいです、今初めて知りました・笑)も確かにカッコ良かったんですが、ギタリスト兼ボーカリストの
ディミトリ・コーツの姿が、ロックを感じさせるものだったんですよね。もの凄く。LIVEハウスの狭そうなステージで、足をガバッと大きく開いてモズライトのギターを弾いているその姿がカッコ良かったんです。・・・この間から思い出話で、“子供の頃から音楽雑誌を読みながらレコードを聴いていた”とか書いているじゃないですか。皆さんもそうだと思いますが、こういう事を長くやっていると、写真を観ただけでその音が想像できるようになりますよね。僕も長年の経験で、そういう技術を会得したのです(笑)。
・・・で、彼等の音は何となく想像できたので、試聴も何もしないままアルバムを買ってみたんです。その写真で ディミトリが持っているギターが、ランディ・ローズモデルだったり、フロイド・ローズの付いたストラトだったりしたら絶対聴いてみようとは思いませんでしたけどね。
そして、まずは1stの
“Fall Of The Plastic Empire”を聴いてみたんですね。1曲目のイントロが始まると、余りにも僕の想像していた音に近かったので、おもわずニヤリとしてしまいました。
おもいっきりストレートなロックなんですよ。10曲入りで30数分という、素晴らしく短い収録時間からも想像がつくように、どの曲もひたすらガンガン行ってます。ガンガン行ってるんだけど、どの曲にもちゃんとフックがあるんです。ディミトリは中々凄いソングライターだと思いますね。彼等の音を聴いてまず思い浮かべたのは
The Stooges辺りの所謂ガレージバンド、曲によっては
Bla-
ck Sabbathのような雰囲気もありますね。まあ、
親が一番嫌がりそうなロックです(笑)。LIVE映像とかは観た事ないんで何とも言えませんけど、バンドの演奏力は取り立ててどうこう言うものではありません(笑)。て言うか、そんなのはどうでも良いって感じなんですよね。
ここまでロックしてると 文句のひとつも出てきません(The Datsunsの事は散々下手と言いましたけど・笑)。・・・あ、そういえば
The Datsunsとはレーベルメイトみたいですね。
凄いぞ!V2レコード、社長もロッカーに違いない。あ、The Black CrowesやStereophonics、The White Stripesもここですか。まさにR&Rレーベルですね。・・・すみません、脱線してしまいました。でも、こういう風にロックギターをロックギターらしく弾ける事、カッコ良いロックギターを弾ける事って、誰にでもできるもんじゃないですよね。ロックの場合、ただ上手ければ良いというもんじゃないですから。凄く上手いギタリストがロックっぽい曲弾いたら全然カッコ良くなかった・・・みたいなのも観た事あります。“無理してロック弾かなくても良いのに・・・”とか思いましたよ。誰とは言いませんけど。
そしてこの2ndアルバム・・・、なんですが、ここまで色々と無駄話をしているうちに、結局いつも通り長くなってきているような・・・。あとで上の文章は訂正しておこう。
そしてこの2ndアルバム
“Leave No Ashes”、1stに較べて明らかに曲に広がりが出ています。相変わらず親は嫌がりそうですが(笑)。オープニング曲
“Heart Full Of Black”(こういういかにもロックなタイトルもカッコ良いっすねぇ・笑)も結構キャッチーな感じだし、曲のテンポにしても“ガンガン”一辺倒ではなく、色々変化をつけていますね。ギターソロでもスライドギターがフィーチャーされていたりと。Black Sabbathのようなダークでヘビーな曲がある一方で、POPな曲や素晴らしくメロディアスな曲があったりするところがこのバンドの魅力と言えると思います。ディミトリは元々役者を目指していたらしいんですが、筋金入りのロックファン、あらゆるロックのファンだったに違いありません。・・・ちなみにベースのメラニーは元ダンサーで、ついでに言うと、この2人は付き合ってるみたいですね。
けっ・・・。アルバムに広がりを持たせているひとつの要因として、今回は曲によってピアノやキーボードが導入されているというのがあると思うんですが、その多くをプレイしているのが、なんと
ロジャー・マニングなんですよ。まあ、これは今日気づいたんですが(笑)。やはりロジャーはロッカーであった・・・。そのロジャーが参加しているラストの2曲
“Last Man St-
anding” “Vampire Waltz”なんてドラマチックとさえ言える仕上がりで、このバンドの確かな成長を物語っています。そんな風に、凄いミュージシャンがバックアップしているところからも、Burning Bridesが結構期待されているバンドだというのが分かったりしますが、個人的にはあまり大きくなって欲しくないですね(笑)。映画とかでも、インディーズで面白い映画を撮っていた人が、ハリウッドで巨大な予算を使って映画を作ったりすると、全然面白くなくなってしまう・・・みたいな事がよくあるじゃないですか。そういう風にはなって欲しくないんですよ。・・・まあ、このバンドが もの凄く流行ったりする事はないと思いますが、突然高級なギター持って出てきたりしたら嫌ですよね(笑)。ずっと狭いところで演って欲しいです。って、何を勝手な~。
という事で、Burning Brides、
ロックらしいロックが聴きたい人には、凄くお薦めです。反抗期のお供にも良いですね。いまどき反抗期とロックを結びつけるのもアレですけど。