このビデオ、ちょっと良いですねぇ~。ちょっとと言うより、とっても良いかな。先日のフジロックにも出演した、カナダ出身のシンガー・ソングライター、
Feistの2ndアルバム
“The Reminder”からの2本目(?)のビデオですが、凄く気に入ってます。この
“1234”という曲、最初に聴いた時から“今年上半期のベストチューンかも?”というぐらい好きだったんですけど、このPVのおかげで更に印象深いものになってます。キュートでチャーミングですよね~。Feist(日本語で表記するなら“ファイスト”でしょうか?)、ルックス的にはフランスの女優みたいな雰囲気を持っていて(“The Reminder”のジャケットにある横顔のシルエットは、シャルロット・ゲンズブールを彷彿させますね)、その音楽も凄く洒落ていると思うんですが、PV等で観られる動きが妙にギクシャクしてます(笑)。色んなPVでダンスを披露しているところを観ると、本人は踊ることが好きだと思うんですけどねぇ・・・。端正な顔立ちとそんなに良くはないスタイル(これはフランス人女優にも多く観られますが)、洒落た音楽センスとぎこちないダンス、この絶妙なバランスが僕にはとっても魅力的に映ります(笑)。この“1234”のPVも、そんなFeistちゃんの魅力を上手く引き出していますよね。バックで踊っている人達にもプロフェッショナルな感じは余りしないんですけど(主役があれなのにバックをバリバリのプロダンサーで固めたらえらいことになる・笑)、それがかえってこの曲に合っていると感じます。彼女の音楽には“手作り感”みたいなものがあるじゃないですか。たとえエレクトロな音が多様された曲であっても。このPVからはそれと同じものを感じます。メチャメチャ踊りの上手い人達をはべらせたようなビデオより、こっちの素人臭さも残るビデオの方がもう圧倒的に好きだし印象に残りますねえ。このアメリカには決して追従しない絶妙なズレが、カナダっぽいとも言えるんでしょうか。・・・考えると、カナダ出身のアーティストには、“我が道を行く”みたいな人が多いですもんね。ニール・ヤング然り、
ジョニ・ミッチェル然り。Feistのこの2ndアルバムに参加している(1stでは曲をカバーされていた)
ロン・セクスミスにしてもそうですが。Feistちゃんにも是非そういう道を歩んでもらいたいと思います。間違ってもダンス習いに行ったりしないように(笑)。
・・・それではせっかくなので、Feistちゃんの踊りを御堪能下さい。“1234”と同じ2ndアルバムから
“My Moon My Man”、そして1stアルバムからの
“One Evening”です。やっぱり、これが極めつけですかね~(笑)。でも、チャーミング。