F1第11戦ハンガリーGP、優勝はルーキーにしてポイントリーダー、マクラーレンの
ルイス・ハミルトンでした。2位はフェラーリのキミ・ライコネン、3位にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが入り、予選時のいざこざからペナルティを課され、6番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソと、予選時の(チームの)大ポカから14番グリッドからのスタートを余儀なくされたフェリペ・マッサは、それぞれ4位と13位に終わりました。・・・モナコ並にオーバーテイクが困難とされるハンガロリンクで去年のような予想外の雨もなく、タイヤもワンメイクとなれば、大したドラマは起きないであろうと予想されたレースでしたけど、案の定退屈なレースに終わりましたね。スタート時から順位を2つ上げ5ポイントを獲得したアロンソはともかく、重い燃料を積み1回目のピットストップまでを散々引っ張った割に、結局はスタンダードな2回ピットストップを選択し、スタート時と殆ど変わらぬ順位(当然ノーポイント)でレースを終えたマッサに対しては“ご苦労さん”としか言えません。最近のフェラーリは、どうにも締まりませんねぇ・・・。“クルマが速くなったと思えば、また失速”、“連勝して勢いに乗るかと思えば、次のレースでマシントラブル”、こんなことの繰り返しです。憎らしいほど完璧だったシューマッハー時代からは考えられないミスを連発してますよね。 “Q2終了後に再給油せず(マッサ車)”って、何だそりゃ?今回のレースが象徴しているように、作戦にもキレが見られないし・・・。シューマッハー加入以前のフェラーリに戻ってしまったんですかねえ。お家騒動だけが得意なチームに。ロス・ブラウンが戻ってこないとまずいんじゃないですかね?
フェラーリがそんな感じでビシッとしないレースをしているので多少は助かっている面があるマクラーレンにしても、“何やってんだか・・・”ですよね。この2つのチームが関係している例のスパイ騒動は、ハッキリとした事実が殆ど語られていないので、まだ何とも言えませんが、“今回の予選のアレ”は何ですか?まあ、元々はハミルトンの “チームからの無線指示無視”から始まって、彼もそれを反省しているようですが、アロンソが取った行動・・・それがアロンソの言う通り、チームの指示に従ったものであっても、パドックの大方が思っているように、アロンソが反スポーツマン的行為に出たものであっても・・・は、みっともないですよね。怒りを露にしていたロン・デニスも(何に対して怒っているのかは分かりませんでしたが、予選終了直後に無線でかなり感情的なやりとりをしたらしいので、やはりハミルトンが取った行動に対して一番腹を立てていたんでしょうか?そこからグチャグチャになっていった訳だし)。確かにああいう行為は、モータースポーツのイメージを悪くするものだと思うので、ペナルティ喰らっても仕方ないと思います(・・・まあ、チームに対するペナルティ、“ハンガリーGPで得たコンストラクターズポイント剥奪”は、FIAが得意とするポイント操作のようにも感じますが・笑)。・・・とは言うものの、やっぱりこれはメチャメチャ面白いです(笑)。最初に“アロンソがハミルトンの最後のアタックを妨害?”と知った時は、“アロンソもチャンピオンらしくなってきたなぁ~”とか思いましたもん(笑)。去年FIAからイジメを受けて、“F1は最早スポーツではない”と言い放ったあのアロンソは何処へ?とか。マクラーレンの2人のドライバー間にある緊張状態が表面化するのは時間の問題と思っていましたが、ついに出てきましたねえ。ドライバーの力が拮抗している時は、絶対こうなるんですよね~。ヨーロッパGPで“ああいうこと”があったばかりなので、アロンソとマッサの抗争を期待していたんですが、マクラーレンで内紛が勃発してしまいました。・・・次のGPまでの短い夏休みの間に、アタマ冷やすなり、怒りを増幅させるなりして(笑)、また面白いレースを見せてもらいたいと思います。フェラーリはちょっと気合入れてクルマ作ってこいよ(何でこんなに偉そうやねん)。
2007年のF1も残り3分の1に突入!次戦トルコGPは8月24日開幕です。