チャールズ・ディケンズ原作、イーサン・ホーク、グィネス・パルトロウ主演、
“Great Expectations”(大いなる遺産)のサウンドトラックです。日本での公開は1998年ということなので、既に10年近く前の映画です(汗)。・・・え~、どんな映画でしたっけ?(笑) 何となく憶えているんですけど、細かいところは忘れてしまいました。・・・いや、違うな。細かいところは憶えているんだけど、全体の筋を忘れてるのか。アン・バンクロフト演じるちょっとイカレた婆さんの前で、イーサン・ホークとグィネス・パルトロウが踊るシーンや、ロバート・ デ・ニーロ演じる謎の脱獄囚のことは良く憶えているんですが・・・。まあ、映画の話をする訳ではないので、それは別に良いんですが(笑)、とりあえず、僕は結構楽しみました。原作を読んだことがなければ、ディケンズのファンということでも全然ないので、舞台が18世紀のイギリスから現代のアメリカに変わっていても、まるで違和感なし。・・・イーサン・ホークは好きな俳優です。非常に真面目な俳優、どんな役にも真摯に取り組む人という印象を持っているし、彼と彼の奥さんが知り合うきっかけとなった
“GATTACA”は、僕のFavoriteムービーのひとつですね。彼の初の監督作
“Chelsea Walls”(チェルシー・ホテル)も楽しめたとは言えないけど(笑)、彼の真面目さが表れているように感じて、好感は持ちました(
ジミー・スコットが出てたし・笑)。ただ、僕は時折、彼の表情の中に柳沢真吾を観てしまうんですよねえ・・・。あと、グィネス・パルトロウ、以前からこのブログを訪れて下さっている方には、僕には多少の面食いの気があることがバレていると思いますが、実はグィネスを良いと思ったことはありません。そりゃまあ、凄くすっきりしてるし、綺麗っちゃあ綺麗なんですが、どうにも魅力を感じません。何であんなに人気があるのか、何故オスカーまで獲れたのか、僕にとっては凄く謎です。・・・と言うか、“恋におちたシェイクスピア”が大して面白くなかった。ジョセフ・ファインズはプリンスみたいに見えたし(笑)。
・・・そして、その楽しんだ割に良く憶えていない映画のサウンドトラックがこれなんですが、このサントラが中々面白いんですよ。1枚のアルバムとしても楽しめるんです。収録アーティトが見事にバラバラで。・・・僕が“お好みCD”を作ると、こんな感じになることが多いんですが(笑)、アーティスト名を並べて行くと、とても同じCDに収録されているとは思えません。しかもこれ、文豪ディケンズ原作の映画のサントラですからね。英文学を真面目に研究している人からしたら、結構頭に来るんじゃないでしょうか(笑)。オープニングを飾るのがトーリ・エイモスという時点で普通のサントラっぽくないし、ラストのセザリア・エヴォラが歌う
“Besame Mucho”へ向かうまで、ホント色々出てくるんですよね。ぶっちゃけ、知らない名前もチラホラありますが(汗)。 ・・・Monoって誰ですか?この
“Life In Mono”という曲、割と好きなんですけど。はぁ~、エレクトロニカというジャンルがあるんですか。なるほど~。ちなみに、僕はUni派でした。 ・・・で、トーリ・エイモスとMonoに続くのがクリス・コーネルで、それこそがこのアルバムを思い出した理由だったりしますが、
Soundgarden解散直後(かな?)、
ソロアルバム発売前に発表した、この
“Sunshower”という曲が良いんですよ。クリスらしからぬ爽やかなタイトルが付いてますけど、曲自体も非常に爽やかな感じです。・・・爽やかさの中に暑苦しさがあると言うか(笑)、アコースティック楽器による爽やかな音作りの中でクリスが熱唱しているという、そんな感じの曲です(これ、映画の中でかなり印象的に使われていたと思うんですが、それがどんなシーンだったか思い出せません・・・)。その曲が更に
REEFに繋がって・・・という、何だか“男のロック特集”みたいな展開を見せるんですが、決してそう単純には進まないのが、このアルバムの面白いところです。男らしくガツンと行ったかと思えば、アコースティックナンバーですっと引いて・・・と、構成的にも良く考えられていると思います。他にも、デヴィッド・ボウイを意識したようなスコット・ウェイランドがシアトリカルな曲を披露したかと思えば、
イギー・ポップ(The Stoogesじゃなくて良かった・・・)やThe Grateful Deadが出て来たりと、何だか良く分かりません。僕みたいな奴は凄く楽しめるんですが、これ、あくまでもディケンズ映画のサントラですから(笑)。僕はやはり、“Sunshower”と“Besame Mucho”が好きですね。クリス・コーネルとセザリア・エヴォラ、最高ーっ!・・・って、メチャクチャ(笑)。