今年の冬はホントに暖冬で、僕の住む新潟でも、去年の暮れから雪の降らない日が続いていました。新潟市の1月の積雪量は何と0センチ。ここまで雪の少ない冬というのはちょっと記憶にないですね。“104年ぶり、気象台が観測を始めてからは初”ということなので、それも当り前なんですが。・・・そして、そんな話題がテレビのニュースで流れた翌日、2月に入った途端に、突然の雪です。軽く積もりました。僕はここに低気圧の意地を見た気がします。“俺がちょっと本気出せばこんなもんだ”みたいな。・・・で、今日の新潟のトップニュースは何だったかというと、“新潟市で積雪1センチを観測”・・・これです(笑)。そんなに凄いニュースなんか・・・。原発のトラブル隠し/虚偽報告の方がよっぽど重要だと思うんですけど・・・。この辺がいかにも新潟らしいと言うか、何と言うか・・・。まあそれでも、去年の冬は稀に見る酷い冬だったので、それに較べればよっぽど良いですかね。たまには今年みたいに過ごしやすい冬があっても良いと思います(現実問題として、“花粉の季節の到来が早まるんじゃないか?”とかそういう不安はありますが・泣)。・・・とは言うものの、やはり冬は冬らしく、ある程度は寒くなってもらわないと、気分的に盛り上がらない部分もあるんですよ(笑)。長年そういうのに慣らされてますから。“やっぱり冬は鍋だよねぇ~”というのがあるように、音楽にもそういうものがあるんですよね。僕の場合。皆さんも結構そんな感じだと思いますけど。 “寒い季節には、部屋の中でこの人の音楽(or このアルバム)を聴きたいなぁ~”というのがあるんです。そして、僕にとって、そういう季節に聴きたい人の筆頭が、この
ロン・セクスミスです(ってか、寒くなると、この人思い出すんですよね)。・・・相変わらず前置き長いでしょ?・・・いやね、このブログで彼のことを取り上げるのも、もうかなりの回数になるので、いい加減書くことないんですわ(笑)。何かいつも同じこと書いてるし(汗)。なので、今回は今年の冬・・・暖冬について書いてみました。
・・・僕の前置きも相変わらず長いんですが、アルバムジャケットのロンも相変わらずの表情してます。相変わらず物憂げです。・・・せっかくなので並べてみましょうか。
“Whereabouts” “Retriever” “Cobblestone Runaway” ・・・発売順に並べてみましたけど、向きが変わっているだけで、殆ど同じじゃないですか(笑)。 “Cobblestone Runaway”の写真では、表情まで確認出来ませんが、頬づえをついているその姿から、表情も安易に想像出来ると思います。・・・と言うか、子供の頃からこんな表情してる人だったみたいですねえ。
“Destination Unknown” まあ、今になって突然、満面の笑顔でジャケットに現れてもらったりすると、こちらとしても違和感があると言うか、ちょっと不気味と言うかなんですが(笑)、もうこういった表情が身についているんでしょうね(自分でこの表情がフォトジェニックだと思っていて、写真撮られる時に限って、この顔を作るとしたらアレですが・・・)。いい加減、天気と表情の話はやめて、音楽の話をしなければいけませんが、その登場回数が示すように、このロン・セクスミスという人、僕の最も好きなシンガー・ソングライターの1人です。表情と同じように(また表情の話・・・)、彼の作り出すメロディと、その声には憂いがありますが、それと同時に優しさと温かさがあります。それこそが、僕がこの人の音楽を秋から冬にかけての物悲しい季節に聴きたくなる理由なんですが。センチメンタルですみません。昨年、2006年にリリースされたこの
“Time Being” も、そんな優しくて温かな曲がたっぷり詰まったアルバムです(収録時間はちょっと短めだけど)。もっとも、この人がこれまでに発表してきたアルバム(及び曲)は、どれもそんな感じで、口の悪い人に言わせれば“マンネリ”みたいなことになるのかもしれませんが、ファンにとってはそれが良いんですよね。落ち着くんです。それに、ここまで優しくて美しいメロディを次々に生み出しているのは凄いことだと思います。この人、結構な多作家でもありますからね。・・・と言うことで、このアルバムも基本的な路線は今までと殆ど変わらず、いつものようにホンワカした雰囲気の・・・聴いているこちらの心まで温まってくるような“ロン・セクスミス節”が聴かれるんですが、このアルバムでは(1stから3枚目の“Whereabouts”までを一緒に作った)
ミッチェル ・フルームとの作業を再開しているところが嬉しいですね(今回、チャド・ブレイクの参加は無し)。僕はこの人の音作りが凄く好きなんですけど(ロン意外にも、
これとか、
これとか・・・
Los Lobosやボニー・レイットと組んだやつも最高!・・・でも、ダニエル・パウターのアルバムはどうもピンとこなかった)、中でもロンとの組み合わせはゴールデンコンビ(チャド・ブレイクも入れるとトリオ)だと思っているんですよね。そんな2人の久々の共同作業が、いつも変わらぬロン・セクスミス節に、更に何かを足しているような気がします。凄く良いです。このアルバム。