ついに終わってしまったW杯ドイツ大会・・・、決勝のイタリアとフランスの戦いは、誰も予想していなかった結末を迎えました。“呆気に取られた”という風に思っている人も多いのではないでしょうか。マテラッツィから見事なダウンを奪って大会を去り、自身のキャリアを終えたジダンに対して、怒っている人、悲しんでいる人、呆れている人、色んな人が居ると思いますが、僕の場合、
“ジダンのバカヤロー!”という気持ちと、“ありがとうジダン・・・(涙)”という気持ちが半々です。勿論、昨日の彼の行為を擁護するつもりはありませんが、彼が今大会で見せてくれた数々のプレーは、本当に感動的で素晴らしいものだったと思います。2004年のヨーロッパ選手権で、フランス代表に措ける彼は完全に終ったものと誰もが思っていたにも拘らず、見事な復活劇を演じ、ついには決勝のピッチに立ちましたからね。それだけに、(たとえPK戦の結果が同じであろうと)試合が終わった時に、彼がピッチに居なかったことが残念でなりません。・・・そう考えると、ジダンの完璧な頭突きは余りに愚かな行為で、 “バカヤロー!”と思わずにはいられません。・・・でも、あれですね、結果はどうあれ2006年ドイツ大会は
“ジダンの大会”と呼んで構わないでしょうね(笑)。少なくとも、僕の中ではそうなってます。・・・大会中に活躍が目立った、ジダンも、ビエラも、アンリも、リベリーも居ないPK戦にトレゼゲが出てきた時、何故か2002年日韓大会の開幕戦、彼のシュートがポストに嫌われて入らなかったシーン・・・トレゼゲの情けなそうな顔が頭に浮かんできて、“(外すとしたら)トレゼゲかな~”と思っていたら、やはりそうなってしまって、何だか複雑な気がしました(こういう嫌な予感って、どういう訳か当たるもんですよね~)。
・・・ホント、ジダンの愚行を擁護する気はこれっぽちもないんですが、よほどのことがあったんでしょうねえ。さっきもテレビでプレスの前を挨拶だけで素通りして行ったマテラッツィを観て、
“チャオじゃねーだろ!この野郎!”と思ったし(笑)、個人的な好みを言わせてもらえば、昨日主審を務めたアルゼンチン人レフリーのジャッジは好きではありませんでした。この人、カードは滅多に出さずに試合を進めていたかと思うと、突如キラーパスのようなジャッジを下して、試合をドラマチックにしすぎるように感じてました(ジダンのレッドは納得だけど、ルーニーのレッドはどうもね・・・。昨日、フランスにPKを与えたのも微妙な判定だと思ったし・・・)。土曜に行われた3位決定戦、日本人レフリーがさばいた試合が、非常にクリーンで後味の良いものだったので、余計、昨日の試合を観終わった時に、どんよりとした印象を受けてしまいました(一番悪いのジダンだけど)。・・・色々愚痴を言い出すとキリがないので、この辺で止めときますが、イタリアはやはり強かったです。7試合で失点2ですからねえ。うち1点はオウンゴールだし。試合前から投票が可能だったということで、MVPにはジダンが選ばれましたが、普通に考えればカンナバーロですよね。今大会のカンナバーロは完璧でした。彼もブッフォンもピルロも完璧だったと思うし、ガットゥーゾも最高でした(デ・ロッシは若かったけど)。まさか授賞式でブリーフ姿を拝めるとは・・・(笑)。リッピ監督もイタリア代表の戦い方・・・消極的とも言えた今までの戦い方を見事に変えましたよね。そんなイタリアを差し置いて“ドメネク監督のフランスが優勝”というのは、やはり変だと思います(笑)。これが自然な結末と言えるのかもしれません。ジダンのプレーも沢山観れたし(正直、こんなに観れるとは思ってもいなかった)、 “これからどうなるんだろう?”と思っていたフランスにも、リベリーみたいな面白い奴が出てきたから良しとします。
イタリアおめでとう!あんたら強かった!
フランスに帰ったジダンも元気そうで安心しました。・・・この先、明らかにされることはないかもしれないけど、マテラッツィは何て言ったんですかね~?世界中の人が知りたがってますよね。誰かイタリア語の読唇術出来る人いませんか?(笑)
追記 :ホントかどうか分かりませんけど、結構酷い発言があったみたいですね・・・。
ABBA / The Winner Takes It All