F1第10戦アメリカGP、優勝したのはフェラーリの
マイケル・シューマッカー(今回も北米仕様)、5月のヨーロッパGP以来となる久々の勝利で、ルノー/アロンソの連勝をようやく止めた格好です。今回は予選からブリヂストンタイヤの優位性が明らかだったので、特別な驚きこそありませんが、この勝利はやはりフェラーリ陣営にとって大きいですよね。・・・まあ、インディアナポリスでは常にブリヂストンが優位を保っていたし、ここで負けるようなことがあれば、それこそチャンピオンシップからの脱落を意味するので、フェラーリ/ブリヂストンとしてもひと安心といったところではなかったでしょうか。インディカーへの(
Firestoneブランドでの)タイヤ供給で、豊富なデータを持っているブリヂストンが完璧なタイヤを持ち込んだという以上に、昨年の決勝レースボイコット騒動を起こしたミシュランが、さすがに今回は攻め込んだタイヤを持ち込めなかった、タイヤ選択を外したと言った方が適当ですかね。今回のGP、あまりにもフェラーリ/ブリヂストンの速さが際立っていたので、TOPを走るフェラーリの2台は殆どテレビに映らなかったぐらいです(笑)。・・・そうです、フェラーリはただ勝っただけではなく、久々の1-2フィニッシュ、シューマッカーとマッサがコンビを組んでからは初となる1-2フィニッシュも飾ったんです。マイケルにとってはこれも大きいし、嬉しいでしょうね。チャンピオン争いをしているアロンソが、優勝できなくても2位や3位でフィニッシュしていれば、ポイント差は中々縮まりませんから(今回アロンソは5位)。マイケルが如何に喜んでいたかは、レース後にマッサを抱きかかえた(担ぎ上げた)ことからも伝わってきました(笑)。しかし、凄い体力ですねえ・・・。レース距離を走り切ったあとであんなこと出来るなんて(汗)。
・・・ホント、今回のGPはフェラーリ/ブリヂストンが思い描いたように事は進んで、唯一計算が狂ったのは、マイケルのスタート失敗/マッサ先行でしたが、これも1回目のピットストップであっさり逆転(テレビではチームの作戦云々という言い方もしていましたが、僕はそれ以上に、速度制限区間直前まで全開でピットに飛び込んできたマイケルの気合、アウトラップの速さがそれを呼んだと思います、マッサは“最初のピットストップでクラッチトラブルがあった”とも説明していますが)、そこからはもう何のドラマも起きませんでしたね(笑)。・・・ただ、このGPは明らかに特殊なケースで、ヨーロッパに戻れば、ルノー/ミシュランは確実にペースを取り戻して来るでしょうし、それはフェラーリ陣営も予想していることだと思います。ましてや、次はルノーとミシュランの地元フランスGPですからね。彼等は総力を上げて逆襲してくるでしょう。間違いなく。・・・いや~、面白くなってきましたね~。やっぱりGPはこうでないと~。 ・・・と、ここまでフェラーリとルノーの話しかしていませんが、そうなったのには少し理由があります。ブリヂストンユーザーのみの決勝レースで、完走が6台だった昨年に負けず劣らず(?)、今年のレースでも完走できたのはわずか9台・・・、と言うのも、オープニングラップでいきなり7台がいなくなる多重クラッシュが発生したんです(この時負ったダメージによって3周目には更に1台脱落)。引き金となったのは、マクラーレン/モントーヤのチームメイトへの追突・・・、今回も奴はやってくれました(笑)。来シーズンの就職先がハッキリしなくて、彼も焦っているんでしょうか?ハイドフェルドのクルマなんて、宙を舞ってましたからね(汗)。その後も、今期最上位グリッドからスタートした佐藤琢磨がモンテイロに接触するなどして、レース序盤から完全にサバイバルレースとなったのでした。アメリカのお客さんは、中々普通のレースを観ることが出来ませんねえ。INDY500とかに較べると、スタンドガラガラだもんな・・・。
次戦、フランスGPはW杯閉幕後(淋・・・)、7月14日開幕です。フランス頑張れ!
えっ!中田引退?!