これ、日本でも今日デビューを飾ったばかりのコロンビア人アーティスト、
フアネスのアルバムなんですが、レコード会社もえらい力の入れようなんですねえ。ちょっとビックリしてます。・・・と言っても、僕もつい最近買ったばかりで、それまでは彼の名前も知らなかったんですけどね。レコード屋で見かけた、このジャケット写真の目にやられて、気が付いたらCDをレジに持って行ってました。・・・って、そんなことある筈はなくて(笑)、そこに書いてあった
“ラテンロックの至宝”という謳い文句にあっさり釣られたという訳です。一応軽く試聴もしてみたんですが、クンビア調の曲を聴いた時点で、“あ、これ買おう”と思いました。僕、クンビアのリズムには弱いんですよね。僕の曽祖父は中米から日本に渡って来た人なので。・・・ホントのこと言うと、それは勿論ウソで、僕はコテコテの日本人ですが、スペイン語の響きは好きなんです。スペイン語で歌われるロックというのも当然好きなので、試聴もそこそこに買ってきたという訳です。・・・で、家でゆっくり聴いてみた印象も悪くなかったので、“日本盤リリースの前には紹介しよう”なんて目論んでいたんですが(
“情熱の貴公子”というキャッチコピーも付いていたので、それが世間に広まる前に・・・とか思ってました・笑)、ブログの更新を怠っている間に、あっさりその日が来てしまいました(汗)。しかも、昨日から、新聞には連日広告が出ていたりして、既にここで取り上げるのも恥ずかしいぐらいなんですが、リッキー ・マーティンのようにドカンと行ったりしたら更に恥ずかしくなるので、やっぱり今のうちに紹介しておきます(笑)。
・・・大御所
SANTANAに象徴されるように、ラテンのミュージシャン/ロッカーの特徴は、ベタなことでも平気でやる、真顔でやるところだと僕は思ってます。こんな言い方をすると、あまり誉めていないようにも聞こえるかもしれませんが、そんなことは全然なくて、そこが彼等の魅力であると思っているんです。他の民族、特に我々日本人が苦手としているようなことでも、ラテンの人達は素晴らしく真剣に、しかも情熱を持ってやるでしょう?・・・まあ、分かりやすく言うと、(男性の場合は)女性を口説くとかそういうアレですが(笑)。要するに、ラテンの人達は、
ベースケな面を沢山持っているということですね。カルロス・サンタナのギターの音も、最近の彼が節操なく色んなアーティストと組んで、“売れ線狙い”と揶揄されてしまうような曲を演奏することも(僕はこれ嫌いではないです)、すべてラテン民族の持つスケベ心の成せる業だと思います(あまり真剣に取り合わないようにして下さいね・笑)。そして、彼等の持つそういった面が、音楽ファン(と女性の)気持ちを惹きつけているという風にも思うんですよ(勿論、“私は違う!”という女性もいらっしゃるでしょうけど、その辺は適当に流しておいて下さい。いい加減な奴が書いている、いい加減な文章ですから・笑)。 ・・・そして、このアルバム
“Mi Sangre”、これは2004年にリリースされた彼の3rdアルバムに、2ndアルバム
“Un Dia Normal”からの曲、
ネリー・ファータドや
Black Eyed Peasと共演した曲などを追加収録したインターナショナル盤(今日出た日本盤には、更に2曲が追加されていて、ジャケットも違っているようです)ということですが、音楽的にはやっぱりベタです(笑)。パーカッションと歪んだギターソロをフィーチャーしたラテンロック調の曲があると思えば、アコースティックギターとストリングスをバックにした甘いバラードがあったりして。でも、このベタさ加減が良いんですよね。この下世話さ(笑)に中南米の女性は惹かれたんですよ。きっと。・・・彼が日本でどこまで人気が出るのか分かりませんが(既にショーケースLIVEを行ったようですね。先日、“英語でしゃべらナイト”でも見かけました)、ラテンロックが持つベタな感じが好きな人はチェックしてみて下さい。
日本のレコード会社の
フアネス・サイトも充実してます。・・・ってか、すげーな、この邦題。
“愛と情熱の絆”だって(笑)。各曲の邦題も凄いぞ。凄すぎる。愛だらけだ(笑)。こんなに愛してどうすんねん。やっぱりラテンはスケベだな。・・・僕はスペイン語の響きが好きだとか言ってる割に、意味は全然分からないので、オープニングの
“Amame”という曲を聴いて、“これがAmemaだったら、間寛平だな” とか、これまたベタなことを考えていたんですが(笑)、それも“愛して欲しい”というストレートな邦題になってます。僕が最初に気に入ったクンビア調の曲
“La Camisa Negra”
(これがシングルみたいですね)は、
“追憶の黒いシャツ”って言うのか。カッコ良いなぁ・・・。この曲と、もう1曲クンビア調の
“Lo Que Me Gusta A Mi”、2ndアルバムからの
“Es Por Ti”といった辺りが好きですね。
・・・あ、そうそう、フアネスはギターも弾くらしくて、CDの裏ジャケットには
ストラトを持った写真が使われてるんですよね。“ひょっとして、それがなかったら僕もこのアルバム買わなかったかも?”という感じもあるんですが、今日、何気なく観ていたFenderのカタログ、
Frontline 2005の表紙(閉じ込んである部分、エリック・ジョンソンの隣り)に、彼の姿を確認しました。それを観た(カタログをもらって来た)当時は、彼が何者なのか分からなかったんですが、ラテンのスーパースターだったんですねえ。