う~ん、相変わらずQueenは人気ありますね~。日本でのQueen人気を“一過性のブームかな~”と思ったりしたこともあったんですが、全然そんなことはないみたいですね。それを証明するかのように、最近になって日本にも、
Brian May Guitarsの
ブライアン・メイ・シグネチャーモデルが入荷し始めたようです。・・・とは言っても、このギター、Brian May Guitarsという新しいブランドにこそなっていますが、2点支持のトレモロユニットや、独特の形状をしたアームの形からも、少し前までBurnsブランドで発売されていたそれとほぼ同じものだと分かりますが(トレモロユニット下部にプレートが付いたぐらいですかね)。・・・このギターが入荷し始めたというニュースを知った時は、“いつの間にそんなブランドが出来ていたんだ?”とも思いましたが、これは単にBurnsとのライセンス契約が終了したので、2006年バージョンのブライアンモデル(準備中のHPに載っているギターは旧型モデル、写真のギターは少し前に出た限定モデルである可能性が高いです)は、自らの名を冠したブランドで発売しようということになったんでしょうね(ちなみに韓国製らしいです)。Burnsのものは入荷数がかなり限られていたみたいで、僕も実際に手に取ったことはなかったんですが、今回はどうなりますかね?・・・って、別に欲しい訳じゃないんですけど(笑)。
・・・これまでにも色んなメーカーからブライアンモデルのギターが作られてきて、古くは日本の
Greco、そして
Guild(これは正式なシグネチャーモデルで、ケーラートレモロの付いた初期型と、よりブライアンのギターに近いオリジナルトレモロユニットが付いた後期型がありました)、前途の
Burns、更に個人製作家が作るレプリカを含めれば、その数はかなりのものになります。我々日本人、特に70年代からQueenの音楽を聴いてきた者からすれば、やはりGrecoのプロジェクトシリーズの中の1本としてデビューした
BM900が馴染み深いですね(・・・まあ、僕が実際に弾いたことがあるブライアン・メイモデルというと、これだけなんですが、実はこのギター、かなり似てないんですよね(笑)。“音がどう”とかそれ以前の問題で、パッと観て分かるほどシェイプがオリジナルと異なります。今にして思うと、“Grecoにしては詰めが甘すぎる”と言わざるを得ませんが、それでもかなり長い間作られていて、最も多くの人が手にしたBMモデルというとこれになるんでしょう)。こういった事実・・・、世界中でコピー/レプリカモデルが長年に渡って作られ続けているという事実ひとつ取っても、ブライアン・メイというギタリストが如何に個性的であるか、彼のような音色を出したいと思っている人が如何に多いかというのが分かるというものです。
・・・だからと言って、そういうギターを使えばブライアンと同じ音が出るかというと、世の中そんなに甘くないと言うか、“それだけで同じ音出されたらブライアンも立場ないだろう”と言うかで、実際に出る訳ないんですが(笑)。・・・まあ、今どきそんな幻想を抱いているのは中学生ぐらいだと思いますが、ブライアン・メイに限らず、“本人が使っているのと同じ(似た)ギターを使えば、その人と同じ音が出る”訳はないんです。 ・・・って、そんなこと僕に言われなくてもお分かりでしょうし、今ここでそういう話をしてもしょうがないので、BMモデルに話題を戻しますが、その元となっている、ブライアンがお父さんと一緒に作り上げたギター
“Red Special”(写真のギターは差し詰め“金スペ”か?)は、もの凄く特殊な構造を持ったギターで、大量生産のコピーモデルと共通するところは殆どと言って良いほどないんですよね~。詳しいことはそれ専門のサイトを探して読んでもらうとして(笑)、特に大きな特徴だけ挙げてみると、まず“セットネックのように見えて、実はボルトオン”で、“一見するとマホガニーボディのようだけど、それは表面の化粧板だけで、中身はオーク、更にピックガードの下には大きな空洞を持つ”ギターなんです。このシグネチャーモデルのボディはマホガニーのようですが、オークとマホガニーでは、特性が大きく異なりますからねえ・・・。シンクロナイズドトレモロも付いてますしねえ・・・。僕なんかは、“ここまで違うと、どうなんでしょう?”みたいな気持ちにもなるんですが、本人が許可を出しているシグネチャーモデルなんですから、PUのチューニング等で、それっぽい音色に近づけてはいるんでしょうね。それにやっぱりあのPU配線、3つのON/OFFスイッチと3つのフェイズスイッチが付いているというのは、ブライアンの音を再現したいと思っている人にとっては大きいですよね。
・・・と、こんな独り言のようなことばかり書いていて、自分でも一体何が言いたいのか分からなくなってきているんですが(笑)、“何だかんだ言って、自分もこのギター欲しいんじゃないの?”と自分の心に訊いてみたくなってきました。・・・う~ん、どうだろ?誰かがくれるって言うならもらうけど、これ持って人前に出たいかと言われれば、出たくありません(笑)。少なくとも、この金スペと、ブライアンそのままの赤は嫌だなぁ・・・。白もあるらしいので、誰か僕にプレゼントしてあげようという奇特な人がいらっしゃれば、それでお願いします。・・・また、
DigiTechのアーティストシリーズからは、ブライアン・メイ・シグネチャーペダル(これまた)“Red Special”がリリースされる予定です(
ここで、ブライアンが挨拶してます)。ギターだけでは無理でも、このペダルがあれば、ブライアンの音は再現できるんじゃないでしょうか(笑)。更に、
このアンプを使えば完璧ですね。Queenは永遠に不滅です。