F1第7戦モナコGP決勝、優勝したのはルノーの
フェルナンド・アロンソ、前回の母国グランプリ初制覇に続きモナコも初制覇、7戦中4勝、2位フィニッシュが3回と、抜群の強さと安定感です。いやホント、強いです・・・。昨日のレースでも、2位につけていたマクラーレン/ライコネンがマシントラブルでリタイアしてからは、誰にもTOPの座をおびやかされることは無く、後半は完全に独り旅といった感じでした。まさしく完勝ですね。今回も。ドライバーズランキングでも、2位ミハエル・シューマッハーとの差を21に広げ、シーズンを有利に進めています。・・・でも、“21に食い止めた”ところが、 “さすがシューマッハー”で、それが昨日のレース後半を面白いものにして、更には今シーズンをまだまだ面白いものにしているのです。
・・・昨日も書いた通り、モナコの予選では“シューマッハー疑惑のコース上STOP、ポールポジション剥奪”という嫌な出来事も起きてしまったので、決勝レースに対する興味が少し薄れていました。“またアロンソの圧勝だろうな・・・”と、レース前から予想がついたので(いくらブリヂストンランナーの1人である、ウィリアムズ/ウェバーを応援することにしても、彼が・・・と言うより、ウィリアムズのクルマが、ルノーとアロンソに勝てるとは思っていなかったんですよ・・・)。結果的には、その予想通りになった訳ですが、レース序盤からアロンソを追走していたライコネン、中盤になって前を行く2台に追いついてきたウェバーの走りには素晴らしい切れがありました。モナコのようなコースで、ああいう走りを見せられると、“やっぱ、F1ドライバーは凄いな~” と感心しますよね。・・・ただし、共にマシントラブルでレースを終えたあと、2人が取った行動が余りに違いました。ウェバーが怒りも露にステアリングを投げつけていたのに対し、ライコネンはピットに戻る途中で、ヨットハーバーに停めてあった友人のボートに乗り込み、完全にリラックスモード・・・。まあ、ライコネンの“あ~あ、やってらんねーや”という気持ちも分かりますが、僕は昨日のあれを観て、“彼はもう今年のタイトル諦めたのか・・・”と思ってしまいました。“マクラーレンから出るのかな”とも。
そんなライコネンとは対照的に、絶対に諦めないのがミハエル・シューマッハーというドライバーで、“ポールポジション剥奪、最後尾スタート”という最悪のペナルティを課せられた彼は、ピットからスタートを選んで、最終的には5位/4ポイントを獲得(レースのファステストラップも記録)という、
“これぞプロ!これぞ 7 Times World Champion!”と言えるような圧巻の走りを見せてくれました。あそこまで大きな成功を収めてきた彼に対して、“モチベーション云々・・・”と、分かったようなことを言う解説者や関係者も多いですが、僕は昨日の彼の走りを観て、彼のレースに対する情熱、勝利に対する執着というものは、未だにまったく衰えていなくて、グリッドにいるどのドライバーより強いものだと感じました。予選での彼の行為が意図的なものなのかどうなのか、真実は彼にしか分かりませんが、もし故意だとしたら(単なるミス、アクシデントにも見えるんですけどね~)、それは彼の勝利への執着がそうさせたんだと思います(だからと言って、正当化できる行為じゃありませんが)。・・・とにかく、彼の最後まで諦めない姿勢、全力を尽くした走りが昨日のレースを面白くしたし、今シーズンのタイトル争いをまだ興味深いものにしていると思います(殆ど、アロンソとシューマッハー、2人のマッチレースになると決まったような感じですが)。
だから、そういうドライバーとスーパーアグリを一緒にすんなよ・・・。>フジテレビ&マッチ “ミハエル・シューマッハー&佐藤琢磨 直接対決”って、そんなことになる訳ないだろう・・・。質問された佐藤琢磨が苦笑いしてたじゃないか・・・。スーパーアグリも頑張ってるけどさ・・・。せめて新車が出来てから、そういう質問しろよ・・・。
Red Bullチーム初の表彰台を獲得したスーパー・クルサード。この人が好成績を残す時は、本人の走りに何のドラマ性もなく、“いつの間にか・・・”と思っているのは僕だけでしょうか?(笑) しかも、こういう格好全然似合いません。良い人っぽいんですけどね~。