・・・う~ん、やっぱり
ノラ・ジョーンズの周りには素晴らしいミュージシャンが沢山いますねえ・・・。彼女が
The Handsome Bandのベーシストでもある
リー・アレキサンダーらと結成した、
The Little Williesのアルバムなんですけど、これもまた良い音楽を楽しそうに演ってます。・・・何かちょっと癪です(笑)。ホントのこと言うと、ノラ・ジョーンズのような人気者は、このブログで取り上げたくないんですよね~。中途半端に古いアルバムや、イマイチメジャーに成りきれないアーティストを取り上げることを自らの使命と感じている僕にしてみれば、彼女のアルバムを買ったことも秘密にしておきたいぐらいなんですが(笑)、良いアルバムを聴いたあとは、やはりそれについて書きたくなったりするんですよ。甚だ残念ながら(この辺、“我ながらつまらんところに拘ってるなぁ・・・”みたいにも思うんですが、僕はそんな奴なんで・笑)。
・・・ということで、このアルバムも良いんですよ。僕は輸入盤を買ったので、収録曲にカバーが多いということ以外は殆ど何も知らないんですけどね。・・・と書いては余りにも投げやりなので(笑)、レコード会社のHPをちょっと覗いてみたんですが、このグループはNYのLIVEハウスで一夜限りのLIVEを行ったところから始まったんだそうです。その後もメンバーがNYにいる時は、そのLIVEハウスで演奏を続けていて、そこからアルバムの制作に発展して行ったみたいです。・・・ふむふむ、なるほど、カバー曲が多いのは、元々このグループが楽しみから始まったことによるんですね?最初はLIVEアルバムを予定していたのが、途中でスタジオアルバムに変更されたそうなんですが、小さなLIVEハウスでバンドが演奏しているような雰囲気を持ったアルバムです。全13曲収録中9曲がカバーで、その多くが
古いカントリーや
フォークだったりするので、僕なんて原曲を聴いたことがないものばかりです(笑)。って、こんないい加減なアルバムレビューもあったもんじゃありませんが、良いんですよ、それを聴いて楽しむことができれば。・・・はい、今日も開き直りました。
・・・日本では妙にお洒落なイメージを持たれている感じのノラですが、彼女の音楽はアメリカのルーツミュージックに根ざしていますよね。それに、グラム・パーソンズのトリビュートコンサートに出演しているぐらいですから(観てないけど・・・)、これまた日本ではそう思われているであろう“癒し系シンガー”というのとはちょっと違った資質を持った人だと思います。・・・まあ実際、彼女の音楽を聴いていると癒されるという人も多いと思うし、僕も聴いていて和みますが、LIVEでの彼女は結構元気な人なんですよね(DVDでしか観たことないけど・・・)。この
“The Little Willies”には、彼女のそういった面が強く現れていると思います。アルバムには、グラム・パーソンズがレパートリーにしていた曲も入っていますが、それ以外でも彼女がカントリーソングを男性メンバーとデュエットしているのを聴いて、グラム・パーソンズとエミルー・ハリスのデュオを思い起こす人も多いんじゃないでしょうか。・・・カバーはカバーで当然素晴らしいんですが(ノラが歌うエルヴィスのヒット曲
“Love Me”なんて最高ですね)、
“Roll On”等のオリジナル曲もまた良いんですよ。
・・・あと、
ジム・カンピロンゴというギタリストのプレイが素晴らしい(・・・さっきから “素晴らしい”の連発で、“人気者のアルバムは紹介したくない”とか言った割に絶賛しまくってますが、ホント質の高い音楽を演っているんだからしょうがない・笑)。 僕はこの人、初めて知りましたが、凄腕です。カントリーギターが好きな人なら、一聴の価値ありますね。・・・ノラ・ジョーンズは、押しも押されぬミリオンセラーアーティストで、既にスーパースターと言って良いほどの地位を築いた人でもあるのに、有名無名を問わずセッションも数多くこなしているし、いつまでも音楽仲間と一緒にプレイしているところが素晴らしいですよね。このアルバムでも、彼女は完全に“バンドの一員”になってます。本当に音楽が好きな人で、そんな彼女だからこそ、素晴らしいミュージシャンが彼女の周りに集まってくるんでしょうね。羨ましい限りです。・・・ノラ ・ジョーンズ武道館公演のチケット、予約したのに“やっぱり武道館では観たくない” なんてバックレたのはこの僕ですが、このグループで来日することになったら観に行きたいですねえ。大きすぎる会場は嫌だけど。・・・何だかんだ言って、ノラ・ジョーンズ好きなんじゃん、俺(笑)。