荒川静香選手、金メダルおめでとうございます。僕は誰か特定の選手を応援していた訳ではありませんが、荒川選手の伸びやかな演技はホントに素晴らしかったです。オリンピックの舞台で、作り笑いではない笑顔で演技を終われるというのは凄いことですよね。・・・ところで、荒川静香の笑顔とイチローの笑顔が似ていると思うのは僕だけでしょうか?荒川選手のお父さんとチチローも似ていると思うんですが。・・・イチローと言えば、WBCに気合入りまくってますねえ。昨日の壮行試合を終えたあとの記者会見で、枯れた声で嬉しそうに話すイチローを観て、妙に感動してしまいました(笑)。イチローにしてみれば、所属するチームがこのところ優勝戦線から遠ざかっていますから、優勝を狙えるチームで野球ができるのが嬉しくてしょうがないんでしょうね。・・・イチローの所属チームと言えば、勿論シアトル・マリナーズですが、そのシアトルは雨とコーヒーの町であると同時に(かなり偏見入ってます)、数多くのミュージシャンを輩出したロックの町でもある訳です。
ジミ・ヘンドリックスの生まれ故郷であり(当然お墓もありますね)、90年代を席捲したグランジムーブメントでは、まさにシーンの中心地的役割りを果たした場所なんですから。・・・ジミ・ヘンドリックスから、いきなりNirvanaまですっ飛びましたが(笑)、70年代から80年代にかけて、シアトルをベースに活躍したバンドの代表格は、やはり
Heartでしょう。
・・・そしてHeartと言えば(今日はこればっかりです)、多くの人の記憶にあるのは、MTV全盛時の姿・・・ゴージャスな衣装で産業ロックな音を出していた頃の姿かと思いますが、そういう時代を通っていても、彼等は地元のミュージシャンとの繋がりを大事にしていたんですよね。それを象徴するのが、今日久々に“今日の1曲”として取り上げたこの曲
“Ring Them Bells”です。・・・何て前置きが長いんだ~!
90年代初頭に巻き起こったグランジムーブメントは、それまで流行っていた音楽のスタイルを一掃してしまった訳ですが、当然、その頃、時代遅れのレッテルを貼られそうになったバンドには、Heartも含まれていたと思います。・・・でも、メンバーそれぞれが素晴らしいミュージシャンシップの持ち主であり、地元の後輩に対するサポートを惜しまなかった彼等は(機材を安く譲ってあげたり、プライベートスタジオを使わせてあげたりしていたそうです)、シアトルの若い世代からも“シーンの一員”として受け入れられていたんです。80年代のHeartが、“ああいうバンド”であったにも関わらず。・・・今日取り上げた
“Ring Them Bells”は、1993年にリリースされた
“Desire Walks On”に収められていた
ボブ・ディランのカバーですが、ここでこの曲をアン・ウィルソンとデュエットしているのは、グランジムーブメントの一角を担ったバンド
Alice In Chainsのボーカリスト、故
レイン・ステイリーです(AICとアン・ウィルソンの共演は、AICのEP
“SAP”でも聴くことができます)。・・・HeartとAlice In Chains、アン・ウィルソンとレイン・ステイリー、一見ミスマッチのような感じもしますが、これが実に素晴らしいんですよ。普段はどちらかと言えば、自らの内に向かうような静かな歌い方のレインですが、ここでは珍しく“熱唱”といった感じの歌を聴かせてくれてます。・・・まあ、“男のレインと女性であるアンの声どちらが太いか?”と言えば、アン姉ちゃんの方が太い(あくまでも声です)と思うんですが、この2人のハーモニーは凄く良いです。・・・一見ミスマッチに思えて、実際に試してみると絶妙のハーモニーを醸し出す・・・、まるで一時人気を博した苺大福のようですが、この曲も丁度そんな感じですね。勿論、レインが苺で、アン姉ちゃんが大福ですが。・・・いやウソウソ(笑)。ストリングスをフィーチャーしたアレンジも素晴らしい、神聖な雰囲気すら感じる曲ですが、僕は原曲を聴いたことがありません。・・・って、相変わらず締まんね~(笑)。