
クリスマスおめでとうございます。プレゼントの交換しましたか?ケーキ食べましたか?歯磨きましたか?お風呂入りましたか?僕はクリスマスらしい事何もしていませんねえ。今年はケーキすら食べてません。歯を磨いて、風呂には入りましたけど。・・・まあ、僕は人と同じ事をするのは好きじゃないので、クリスマスなんてどうでもいい奴なんですが(幼稚園はカトリックでしたけどね・笑)、ここを訪問してくれた方へのサービスとして、マライア・キャリーにサンタのコスプレさせてみました。・・・ホントにこういう事させてみたいですねえ。
目の前にサンタクロースの格好をしたマライア!くぅ~。・・・いつまでも馬鹿な事言ってないでアルバムの紹介に移りたいと思いますが、本日紹介するのは2002年にリリースされた、
ジョーイ・ラモーン最初にして最後のソロアルバム(涙)
“Don't Worry About Me”です。ご存知のように、ジョーイ・ラモーンは2001年の4月にリンパ癌により亡くなっているので、このアルバムは彼の遺作でもあります。
・・・僕はジョーイ・ラモーンのボーカル好きですよ。突然ですみませんが。
Ramonesが出てきた時はそれほどでもなかったんですが、最近では凄く好きなボーカリストです。・・・自分が今までどういうボーカルが好きだったかと考えてみると、ロックを聴き始めの頃は、当然のように“御三家”のボーカリストであったフレディ・マーキュリー、
ポール ・スタンレー、スティーヴン・タイラーの3人でしたが、その少し後には、UFOのフィル ・モグや、Iron Maidenのポール・ディアノが好きだったりしました。ハードロックばっかりですが。・・・それでも、
“高い声出てます!ハイトーンボーカル!” みたいな人はそんなに好きではなかったですね。何かああいうのってダサく感じるんですよ(笑)。“凄いな~”とか、“上手いな~”という風には思っても。・・・それを示す分かりやすい例が、ポール・ディアノの後任としてIron Maidenに加入したブルース ・ディッキンソンです。あの人の歌を上手いと思った事はあっても、カッコ良いと思った事はありません(笑)。少し古めのロックを聴いた時には、スティーヴ・マリオットに惚れました。基本的に、彼のようなハスキーボイスで、シャウトができて、ブルージーで ・・・というスタイルのボーカリストが好きだったんです(今も好きですけど)。エリック・マーティンとか(このまま次々に挙げていくとキリがないのでここで終わりますが)。
・・・こんな風に、かつての僕は、どちらかと言えば、自分の好きなスタイルに当てはまるボーカリストを好んで聴いていたような気がします。ジョーイ・ラモーンのような人の歌は、あまり真剣に聴いていなかったと思うんですよ。“だってパンクでしょ?はははっ・・・”みたいな。ジョーイの場合は声も結構甘くて、あまり男らしい感じはしないじゃないですか。少し前までの僕は、やはりスティーヴ・マリオットやクリス・コーネルみたいな人が圧倒的に好きだったんです。・・・でも、Ramonesの音楽をじっくり聴いてみると、ジョーイのボーカルにも、ジョニーのギターにも、彼等にしかできないスタイルがしっかりあって、物凄く個性的だし、素晴らしく上手いんですよ。
“それ”を演らせれば、間違いなくナンバーワンなんです。その事に気づいてからは(気づくの遅い・・・)、ジョーイのボーカルもジョニーのギターも大好きです。・・・テクニック的に上手い人であれば彼等のようなプレイが簡単にできるかと言うと、そうでもないんですよね。彼等のようにひとつの事を追及してきた人達には、そういう人にしか出せないものがあると思います。・・・と言っても、ジョーイはテクニック的にも凄く上手いんですが。ジョーイの歌を良く聴いてみると、その多くがダブルで録られている事に気づくとおもいますが、ジョーイはそういう歌入れをいとも簡単にやっていたそうです。
・・・初めから無駄口全開で、ここまでこのアルバムの話をまったくしていませんが(汗)、
“Don't Worry About Me”で聴かれる音楽は、基本的にRamonesで演っていたものと変わりません。・・・そりゃそうでしょう(笑)。マーキー・ラモーンが収録曲のほぼ半数でドラムを叩いていますが、他にRamonesのメンバーの参加はありません。その分、音質的にかなりシャープで派手目な印象はありますが、音楽的には殆どRamonesです。ジョーイ・ラモーンですから!アルバムのオープニングは、ルイ・アームストロングの
“What A Wonderful World”のカバー。これがまた素晴らしいカバーなんですよ。アルバム録音後にジョーイが亡くなったのを知っているから感傷的になってしまうのかもしれませんが、この曲や
“Stop Thinking About It”、
“Don't Worry About Me”といった曲のタイトルや歌詞が(勿論曲も)泣けるんですよ・・・。どれも曲調が明るいところがジョーイらしくて、逆に切なくなります。“僕の事は心配しないで”という曲を残して去っていく辺り、なんて優しくてカッコ良い人なんでしょうか。
“Searching For Something”という曲も好きなんですよね。彼等が出てきた頃は“パンクなんて・・・”とか思っていた僕がこんな事言うのはおこがましいですが、ジョーイ・ラモーンという人は、ホントに素晴らしいボーカリストで、ロックの世界における偉人の1人だと思います。ジョニーも最高!