ワールドカップドイツ大会1次リーグの組み合わせも決まり、各メディアはこの話題で持ちきりですね。6月に開催されるワールドカップの前にはトリノで冬季オリンピックも開催されますし、来年は見事なスポーツイヤーになる訳です(3月には野球の国別対抗戦も行われますね。同じチームでプレーするイチローと松井を観てみたいですけどねえ)。・・・そんなスポーツイヤーに対する期待、サッカー日本代表に対する期待を込めまして、今日は1996年に行われたアトランタオリンピックの公式アルバム
“Rhytm Of The Game”から(ふ、古い・・・笑)、
Living Colour の
コリー・グローヴァーが歌う
“Imagine”を “今日の1曲”として取り上げたいと思います。
アトランタオリンピックと聞いて多くの人が思い出すのは、前園真聖をキャプテンとする若き日本代表が予選リーグでブラジルに挑み、川口能活のスーパーセーブ連発、伊藤輝悦のごっつぁんゴールにより、1-0で勝利した
“マイアミの奇跡”と呼ばれる試合だと思いますが、あの試合が証明するように、日本がブラジルから勝利を挙げるのは決して不可能な事ではないのです。同世代の選手同士でやっているのに、 “奇跡”と言われたりしますが(笑)。今年のコンフェデ杯ブラジル戦だって、加地のゴールがオフサイドと判定されなければ、勝っていたかもしれないじゃないですか。それにあの時のブラジル代表には、ロナウジーニョも、ジダも、ロベルト・カルロスもいたし、オーバーエイジ枠でベベットやリバウドまでいたんです。そんなチームに日本は勝ったんですから。・・・奇跡と言われるのも納得です(笑)。昨日の抽選後に行われたF組監督のインタビューを観ていると、どの監督も見事に(パレイラ監督まで・笑)“ブラジルが1位だろうから2位を狙う”みたいな事を言っていましたが、今からそんなみみっちい勝ち点計算をせずに、
“全部勝つ!うちが1位だ!”ぐらいの事を言って欲しいですよね。選手も監督もサポーターも。・・・大体、アトランタの時だって日本はベストメンバーと呼べるチームではなかったじゃないですか。彼がいなかったんですよ・・・。小倉隆史が・・・。でも、日本はブラジルに勝ったんです。
想像してごらん、小倉の膝が、着地の時に変な方向に曲がらなかったとしたら?
想像してごらん、リティも絶賛していた前園が、A代表の中心選手になっていたら?
想像してごらん、W杯フランス大会で、城がガムを噛んでいなかったとしたら?
想像してごらん、小野が怪我をせずに、シドニーオリンピックに出場していたら?
想像してごらん、カズダンスが、モネールダンスのようだったら?
・・・スポーツに“たられば”は禁物と言われますが、この
“Imagine”を聴いていると、ひょっとしたら日本サッカー界に起こり得たかもしれない様々な出来事が脳裏をよぎります。・・・すみません、ウソです(涙)。この曲を聴いていても、そんな気持ちにはなりません。書いてるうちに思いついて・・・。ついでに言うと、僕はそんな熱心に日本代表を応援している訳ではありません(笑)。日本よりも面白いサッカーをする国は他に沢山ありますから。でも、小倉、前園、小野の3人のプレーが好きなのはホントです。この3人には、もっと世界の舞台で活躍して欲しかったのです(小野の将来は、まだまだ明るいですが)。何にせよ、半年後が楽しみですね。って、このセリフ、昨日も書きましたが(笑)、予選リーグの組み合わせが決まって、突然スイッチが入った感じです。2002年と違って、観に行けるかどうか心配しなくて良いし(笑)。
・・・あ、曲の事には全然触れていませんね(汗)。この
“Imagine”、言わずと知れたジョン・レノンの超有名曲ですが、
彼のカバー・・・特にこの曲をカバーして、彼以上に歌える人なんて存在する訳がありません。でも、コリー・グローヴァーは原曲と殆ど変わらないシンプルなアレンジで、この曲に挑んでます。アトランタ五輪が開催された1996年と言うと、Living Colourは活動を休止していた(解散していた)頃ですが、あのバンドで見せていた彼の激しい部分は奥にしまって、非常にソフトに(一瞬盛り上がる)、そして真摯にこの名曲を歌い上げています。すべてアコースティック楽器によるバックの演奏やコリー・グローヴァーの誠実な歌い方、レノンファンからもOKがもらえる中々素晴らしいものではないでしょうか。