ペンシルヴァ二ア州ピッツバーグ出身のシンガー・ソングライター、
ジュールズ・シアーのアルバムです。1998年リリース。・・・と、書き出してはみたものの、この人のアルバムはこれ1枚しか持っていないんですよ。70年代からの長いキャリアを持った人らしいんですが。・・・この“らしい”という言葉に、僕がいかにこの人の事を知らないかというのが現れていますが、毎度不勉強ですみません。1976年に
The Funky Kingsというバンドのメンバーとしてデビューして、'83年にはソロに転向(ソロ第1作はトッド・ラングレンのプロデュース
らしい)、その後順調にソロキャリアを積んで行きますが、僕はこれ1枚しか持ってません。何度も言うけど、これ1枚。・・・彼の初期ソロ作からの曲が、シンディ・ローパーやThe BanglesといったMTV全盛期の人気アーティストに取り上げられヒットもしましたが、それが彼の曲だなんて僕は全然知りませんでした。・・・これもう最低のアーティスト紹介ですね(笑)。って、笑ってる場合じゃないだろう(汗)。・・・まあ、僕は彼の他のアルバムを聴いた事はありませんが、シンディ・ローパーが取り上げた
“All Through The Night”、The Banglesが取り上げた
“If She Knew What She Wants”といった曲から想像するに、非常に良質のPOPアルバムだという事が予想できる訳です。・・・が、この
“Between Us”は、そういう感じのアルバムではないんです。って、
なんのこっちゃーい!と自分にツッコミ入れたくなりましたが、このアルバムは全編アコースティックで、
1曲ごとに異なるアーティストを招いたデュエットアルバムなんです。デュエット相手にはこれまた知らない人が沢山いるんですが(汗)、とりあえず、
ロン・セクスミスやキャロル・キングの名前に釣られてアルバムを買ったと白状しておきまます。
ロン・セクスミス、キャロル・キングの他には、ポーラ・コール、ロザンヌ・キャッシュといった女性シンガーがいると思えば、
ロブ・ワッサーマンのようなベーシストもいて、ジュールズ・シアーのキャリアの長さと人脈の豊かさを物語るようなアルバムですが、全て彼1人のペンによる曲は、かなり
フォーキーで、
カントリー的でもあります。ジュールズ自身が選んだと思われるデュエット相手は当然相性も抜群で、どの曲も素晴らしい仕上がりです。ロン・セクスミスとのデュエットなんて、まるで兄弟のようにも聴こえます。ロブ・ワッサーマンは勿論歌っている訳ではなくて、ジュールズの弾くギターをバックにベースでメロディを弾いているんですが、このインスト曲が中々良かったりするんです。どの曲も凄く
落ち着いた感じで、非常にホンワカしてるんですよ。春先に聴いても気持ちの良い音楽だと思うんですが、日に日に肌寒さを感じるようになった今の季節にもよろしいかと思います。・・・とまあ、これが言いたかっただけなんですが。書き始めた時から“メチャクチャだなぁ・・・”と感じていましたが、ついにここまで引っ張ってしまいました。“あ、コイツまだ風邪の菌が抜けきらないんだな”という事で、大目に見てやってつかぁさい・・・(涙)。