こんばんは、大変御無沙汰しております。Booster“クーラー病”Maniaです。話には聞いていましたが、クーラー病って気持ちの悪いものですね。僕は冷房自体が嫌いではないので、今まで一度もかかった事はなかったのですが、今回初めて経験してしまいました。発症したのは、ジェフ・ベックの日本最終公演を観に行く為にこちらを出発する前日深夜・・・。出発当日、明らかに身体の調子が悪くて熱を測ってみたら、39.1℃(汗)。それでも出発までに36℃台まで体温が下がり(これが良く分からん・・・)、何とか東京入り(もっとも、例え40℃であろうと58℃であろうと、コンサートをパスする選択肢は初めからない)。その日は体力の回復を願い早々と就寝して、コンサート当日に臨みました。そんな願いが通じたのか、僕の執念が病に打ち勝ったのか、15日は体調がかなり良かったのでした。ただし、コンサートが終わり帰路に着く辺りから、またしても熱っぽい感じが・・・。昨日の夜中まで38℃近辺を行ったり来たりしていて、パソコンに向う気がまったく起きませんでした・・・。それで当ブログ解説以来初となる、長いお休みを頂戴する事になったのです。更新が滞っている間にも訪問して下さった方はいたようで、非常に感謝しております。皆さん、どうもありがとうございます。・・・ついでと言っては何ですが(笑)、クーラー病に対する良い対処法を御存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。お願いします。
・・・という事で、もう5日も前の出来事で新鮮でも何でもないんですが、ジェフ・ベック日本最終公演のLIVEレポートです。今回も曲順に多少の変動はあったとは言え、演奏した曲目はこれまでのものと違わなかった筈なので、僕の感じ方が違った点、前回書き忘れた点、気づいていなかった点などを挙げて行きたいと思います。そうでもしないと、前回と同じような事書きそうなので・・・。
これは個人的な事ですが、まず今回の席は前回より10数列前方で、中央に向けて少し斜めにセットされたマーシャルのキャビネットが丁度こちら側を向いているような左右の位置、音のバランス的にも多少は改善が期待されました(前回が特に悪かったという訳ではありませんが)。これによって、前回見えていなかった点が見えたりしたんですよね。・・・開演時間丁度ぐらいに
“UDO VIP”のパスを胸に付けた人が僕の席の数列前に係員に案内されてきたんです。どこかで観た顔だなぁと思っていたら松任谷正隆、うしろにはしっかりユーミンも続いてました。まあ、僕はユーミンのファンでは全然ないので(アルバム1枚まともに聴いた事ないです・・・)、興奮の“コの字”もしませんでしたが、“日本の音楽業界のVIPは簡単に良い席でコンサートが観れて良いなぁ”とは思いました。でも、松任谷夫妻はコンサートの間しっかり立って観ていたし、ホントにジェフ・ベックが観たくて来たというのが分かって良かったですね。VIP面してふんぞり返って観ていられたら頭に来る(笑)。まあ、これが
5日のコンサートとの一番の違いですかねえ。勿論冗談ですけど。5日とはジェフ・ベックの衣装が違いました(・・・これも別にどうでも良いけど、非常にシンプルな格好だった5日より多少ドレスアップされた感じ)。 ・・・で、オープニングは最終日も
“Beck's Bolero”、これはやっぱり盛り上がる。
★ 2曲目にプレイされたビリー・コブハムのカバー
“Stratus”、これはかなり重要な選曲だったのではなかろうか?・・・この曲が収録されているビリー・コブハムのアルバム
“Spectrum”は、ジョン・マクラフリン/Mahavishnu Orchestraの音楽と並んで、ジェフ・ベックをジャズロック/ギターインストの世界へ向わせたものとして語られる事が多いですが、今回ジェフ本人がその受けた影響の大きさを我々観客の前で示したと思います。・・・自らのルーツのひとつを明らかにしたといいう事ですね(まあ、今までも隠していた訳ではありませんが)。・・・で、このアルバムでギターを弾いているのは(1曲を除く)当ブログのアイドルの1人
トミー・ボーリン、自分のFavo-
riteアーティストが参加している曲をFavoriteギタリストが演っていたというのが個人的には非常に嬉しい。久々にこのアルバム聴きたいと思っているんですが、例によってアナログだから聴けない・・・。この間からジャケット眺めてしみじみしてます。
・・・そう考えると、今回のツアーでジミ・ヘンドリックスナンバーが取り入れられていた事も合点がいきます。ジェフがストラトを手にしたのはハンク・マーヴィンやバディ・ガイの影響だったかもしれませんが、アームの大胆な使い方などストラトの可能性を見いだしたのはジミ・ヘンドリックスを観た時だと思います(当時のイギリスのミュージシャンはみんなLIVEを観に行ってぶっ飛んだらしいですね)。言ってみれば、ストラトプレイヤーとしてのジェフのルーツはジミ・ヘンドリックスにあるのではないでしょうか?
“Hey Joe”と
“Manic Depression”は、そんなジミに対するジェフからのトリビュートの意味もあったんじゃないですかね?
★
ヴィニー・カリウタ、
ピノ・パラディーノのリズム隊はやはり凄かった・・・まあ、先日のレポートでも凄くないとは言ってはいないんですが、“もっとやってくれ!”みたいな注文はつけていたと思います。今回、最初に書いた席の違いもあって、リズム隊の音がよりクリアーに聴こえたんです。ヴィニー・カリウタは2曲目でいきなり全開(何たって、ドラマーの曲ですから・・・)、他にも随所でテクニックとパワーを炸裂させていました。ジェフも明らかにヴィニーのドラムには刺激されているようでした。“テリー・ボジオに較べて相性が・・・”という意見も多少あるようですが、テリーとジェフの相性の良さは特別なものがあるので(音色的にもバッチリだと思います)、あれとは一緒に考えない方が良いと思いますね。・・・ピノ・パラディーノは確かにヴィニーに較べれば目立つところも殆んどないんですが、“Guitar Shop”からのベースレスの曲などでは、自分らしさをしっかり出していました(この間はまったく気づいてなかった・・・、ギターしか聴いていなかったようなもんだ・・・恥)。具体的に言うと、フレットレスにしか出せないニュアンスのフレーズを弾いていた訳ですが。ベースを持ち替えていた事も今回初めて気づいた(笑)。・・・という事で、この2人はやはり凄かったです。・・・でも、あまりにきっちり仕事をこなす2人なので、先生のミスが余計目立っちゃうんですよね(笑)。
続きはまた明日・・・。