2010F1開幕戦バーレーンGP、優勝はフェラーリの
フェルナンド・アロンソでした。アロンソはフェラーリ移籍後初のレースで幸先良く勝利、2位には昨年のハンガリーGPで負った大怪我から復帰したフェリペ・マッサが入り、昨シーズンの選手権争いを途中で投げ出してまで今シーズンの派遣奪還に賭けていたフェラーリは最高の形で2010シーズンをスタートしました。3位にはマクラーレンのルイス・ハミルトン、他を圧倒する速さで予選1位を獲得していたレッドブルのセバスチャン・ヴェッテルは、レースのおよそ3分の2をリードしたものの、マシントラブル(当初はエキゾーストパイプのトラブルと思われていましたが、後にチームがスパークプラグが原因だったと発表 ・・・そしてここに来て、マクラーレンのロン・デニスが“ヴェッテルの失速は燃料不足によるもの”と推測、個人的にはこれであって欲しい・笑)によって後退、4位入賞に終わりました。
3年のブランクを経て古巣メルセデスからF1に復帰したミハエル・シューマッハーは予選7位、決勝6位とまずまずの結果・・・と見るか、物足りない結果と見るか、世間の意見は分かれると思いますが、“まずはこんなもんだろうな”というのが僕の意見です。彼に超人的な活躍を期待してしまう気持ちも良~く分かりますが、3年というブランクを考えれば(彼の場合、41歳という年齢は余り関係無いような気がする・・・)まずはこれでOKなんじゃないでしょうか。フリー走行、予選、決勝を通して一度もチームメイトのロズベルグを上回れなかったとは言え、その差は僅かだったし、決勝レースの後半に抑えていたドライバーは現チャンピオンのジェンソン・バトンと現時点での最速マシンに乗るマーク・ウェバーであったという事実は、ミハエル・シューマッハーというドライバーが未だ競争力を持ち、現代のF1GPでやって行ける(チャンピオン争いにすら絡める)ことの証明だと思います。彼の復帰戦を絶賛したニキ・ラウダが言う“以前と同じレベルに戻るのに必要な3レース”以降が楽しみです。
・・・そんな感じの開幕戦でしたが、“4人のチャンピオン経験者(しかもそのうち1人はシューマッハー)が参戦し、強そうなチーム/勝てそうなクルマが4チーム/8台あると予想される2010シーズンは面白いに違いない!(去年があれだっただけに)”と開幕前から期待が膨れ上がっていた割に、蓋を開けてみると、今年から復活した無給油レースはもひとつ面白みに欠けてましたね。・・・て言うか、やっぱりレース序盤が(クルマが重くて)速くなくて、迫力に欠けました。まあ、レース規則が変わった初戦ということもあり、どのチーム/ドライバーもちょっと大事に行き過ぎてたみたいな面もあったんじゃないですかね。今シーズンがこのままの展開で推移するとは思えないし、何人かのチーム関係者が主張する早急なルール変更が必要とも思えませんが(あと数戦見てみないと・・・)、ヨーロッパラウンドに入っても今回のようなダルな展開が続くようであれば、その時は思い切り良くルールを変えて頂きたい。よろしく頼む、ジャン・トッド。
・・・第2戦オーストラリアGP(昨シーズンから夕刻スタートになったんでしたね)は今週金曜26日開幕です。