2年目の開催となったナイトレース、F1シンガポールGP、優勝はポールポジションからスタートしたマクラーレンの
ルイス・ハミルトンでした。2位にはトヨタのティモ・グロック、3位はルノーのフェルナンド・アロンソが入り、2011年のチャンピオン争いを繰り広げるドライバーは、ヴェッテル4位、バトン5位、バリチェロ6位という結果に終わりました。バトンがライバル達とのポイント差を地味~に広げ、徐々にチャンピオンへの階段を上っている感じです。やはりバトンがチャンピオンの本命ですかねえ。シーズン序盤に圧倒的な強さで勝利を重ねていた時のような勢いはまるで感じなくなってしまいましたが、ライバル達も好調さを維持するのが困難になっているようですから(巷ではバトンが“鈴鹿でチャンピオンを決めるには”といったポイント計算も始まっているようだし)。・・・どうにも盛り上がりに欠けるシーズンですね(笑)。ここまで一番盛り上がったのが、M.シューマッハーのF1復帰が伝えられた時(結局ポシャりましたけど・・・)って、どうなんでしょう?バトンがシーズン序盤からずっと好調を維持してきて、勝って勝って勝ちまくって、F1中継の視聴率を下げる位に強くて、ファンや関係者に“バトンの顔は観たくもない”みたいに言わせるほどなら、まだ良いんですが(良くないけど)、シーズン中盤から終盤にかけて防戦一方って感じですからねえ。このまま彼がチャンピオンになったとしても、何かこう素直に祝福する気にならない言うか(バトンファンの皆さん、すんません)、“変なシーズンだったなぁ・・・”で終わりそうです。個人的には。実際、コース上の争いよりも、コース外の争いばかりクローズアップされていた奇妙なシーズンでしたもんね。でもまあ、まだチャンピオン獲得の可能性が残されているドライバーはバトン以外にも2人居るんですから、彼らには残り3戦、頑張って欲しいと思います(バリチェロがチャンピオン獲ったら結構劇的)。
・・・それにしても、今季2勝目を挙げたルイス・ハミルトンとマクラーレンは見事と言うしかないですね。チームの存続すら危ぶまれたブラウンGPがシーズン序盤を席捲したのとは対照的に、カーナンバー1と2を付けて臨んだ2011年をまさかの絶不調でスタートして、ファンの多くが“これでは新チャンプが可哀相だなぁ・・・”と思っていたのに、シーズン中盤からは完全に力を取り戻してきました。メルセデスエンジンが今シーズンのベストエンジンであることはブラウンGPの快走を見ても明らかでしたが、ここに来てワークスチームの意地、ビッグチームの底力を世間に知らしめている感じです。このところ噂されている通り、ライコネンが来シーズンからマクラーレンに復帰して、ハミルトンとジョイントナンバーワン体制を取るようになれば、マクラーレンは再び手強いチームになうのではないでしょうか(シーズン当初はダメダメだった2011年型車をここまで立て直したことによる影響、来シーズンのクルマにどれ位の力を注いでいるのか?というのが少し気になったりしますが・・・)。アロンソのフェラーリ入りもいよいよ本決まり、明日木曜にも発表か?というところまで来ているようですし、来シーズンはマクラーレンとフェラーリの2強復活の年になりますかね?・・・いかん、まだタイトルレースは続いているのに、どうしても来シーズンに目が行ってしまう(笑)。
・・・ドライバーも喜ぶ3年ぶりの鈴鹿、F1日本GPは今週金曜開催です。