伝統のシルバーストーンサーキットで第8戦イギリスGPが開幕したF1ですが(フリー走行初日の結果は新しい空力パッケージを得たレッドブルが1-2)、世間の注目はそれとは別のところに集まっている感じです。FIA(国際自動車連盟)会長マックス・モズレーが強引に進める2010年からのバジェットキャップ導入に端を発する、FIAとFOTA(Formula One Teams Association)との争いは、非常に深刻な事態を招いてしまいました。F1からの撤退を避ける為に、何らかの妥協策を見出そうとしていた(ように見えた)FOTAに対し、FIA側・・・と言うより、マックス・モズレーは“ルールを作るのはチームではなくFIAである”という姿勢を崩そうとせず、両者の話し合いはいつまで経っても平行線を辿るままでしたが、18日深夜、FOTAはついに新シリーズ立ち上げを宣言しました。FIAは20日に来シーズンのエントリーリストを発表すると言っていますが、もしこのまま行けば、来年からはフェラーリやマクラーレンといった誰もが知るビッグチーム、ルノーやBMW、トヨタといったメーカー系チームの居ないF1世界選手権が繰り広げられることになります。
何だかなぁ・・・、こんなファン不在の争い馬鹿みたいですね。マックス・モズレーというオヤジは、どうしてあんなに意固地なんでしょう。偏見が入っていているようでアレなんですが、僕は
例の事件以来、あのオヤジの顔を見るとムカつくんですよね(あの事件のせいで余計意固地になったのか?)。この人の最近の言動を見ていると、“やはりファッショ的思想の持ち主なんだろうな・・・そうは思いたくないけど・・・” みたいに思います。表情もどんどんそんな風に見えてきてますよね。・・・って、あのオヤジの悪口言ってるとキリが無いんですが、FIAが導入しようとしているバジェットキャップ、予算制限は確かに必要だと思うんですよ。いくらF1でも、この時代にそれ無しで存続して行くのは難しいでしょう。これまで大金を湯水のように投じてきたメーカー系のチームにしても、本音の部分ではそれをありがたく感じているのではないでしょうか。どのメーカーにも、F1を含むモータースポーツ活動に反対する勢力が存在する筈ですから(フェラーリは別として)。・・・でも、これまでチームの判断で決めていたもの(予算)をいきなりFIAに決められたのでは、中々納得出来ませんよね(ビッグチームは10分の1にまで予算を縮小しなければならないと言われてます)。雇用の問題にだって発展するだろうし。あと、この予算制限受け入れ/非受け入れに伴う2重ルールの発生が何よりも嫌ですね。これは絶対見たくないです。既に今シーズン序盤、FIAが作った曖昧なレギュレーションが、何種類かのフォーミュラカーが一緒に走っているような非常にややこしい状況を生んでいたじゃないですか。ああいうのはもう繰り返さないで欲しいです。バジェットキャップの導入を進めるFIAの言い分も分かるし(強引過ぎるきらいは多々ありますが)、“ちょっと待てよ!”となるFOTAの気持ちも分かりますけど、両者とも自分達の利益を第一に考えているようなところが残念ですよね。・・・もし、このままシリーズが分裂するようなことになれば、F1ではない新シリーズの方が当然面白くなると思いますが、フェラーリやマクラーレンといったチームが戦うモータースポーツの最高峰(間違いなくこっちが最高峰)がFormula 1ではないという状況には相当な違和感を感じると思います。この危機的状況を脱する為には、自動車メーカーやチームが一致団結して、マックス・モズレーに会長職の辞任を要求するのが一番だと思うんですけどね。て言うか、あの事件の後、彼がまだFIAの会長でいられたことに僕は驚いていたんですけど。驚いたと言うより呆れたな、2004年にブッシュが再選果たした時のように。・・・あれ?最後またモズレーの悪口になってるな(笑)。まあ良いか・・・。ヴェッテル頑張れ!
モズレー辞めろ。