F1第4戦バーレーンGP、優勝はブラウンGPの
ジェンソン・バトンでした。ここまで4戦中3勝、ブラウンGPのクルマ共々絶好調ですね。2位には前戦中国のウィナー、レッドブルのセバスチャン・ヴェッテルが入り、3位にはチーム初の予選フロントロウ独占からの勝利が期待されたヤルノ・トゥルーリが入りました。トヨタは残念でした。 ・・・なんつってー(笑)。ぶっちゃけた話、今回のレースでトヨタの初勝利を予想していたF1ファンは殆ど居なかったと思います(期待していたのもチーム関係者とフジテレビ位なんじゃないですかねえ)。素人がこんなこと言っては失礼ですが、雨などの特殊な条件下で臨機応変に作戦を変更したならまだしも、完全ドライのレースで他のチームとは違ったことをやって勝とうとしているうちは駄目ですよね。レース観戦に来ていたトヨタのお偉いさんも、謎のタイヤ選択に怒り心頭だったらしいじゃないですか。2002年のF1参戦以来最高と呼べるクルマを作ったんだから、もっとマトモな作戦採らないと・・・。あれでは軽タンクで走らせて予選だけでも前に行こうとしていた、これまでの戦い方と変わりません(殆どのF1ファンは予選が終わった時点で、これを思い出して、こういう結果に終わることを予想していたと思います)。せっかく勝てそうなクルマを持っているのに勿体無い。ドライバーも可哀相。こういうことを続けてるうちは、“今シーズン中の初勝利はあるかもしれないけど、トヨタがタイトル争いに加わってくるのはもっと先の話だな・・・て言うか、この大不況の中でそれまでF1活動続けるんだろうか?”とか思ってしまいますよ(元々の参戦理由もヨーロッパでの知名度アップだったりするし)。
・・・そんな風に尻すぼみで終わったトヨタとは反対に、ブラウンGPはまだ余力を残していますね。バトンも完全に自信を持ってドライブしているので、予選で他のチームとの差が多少詰まって来ていても、本番のレースでは磐石とも言える走りを見せています。BGP001とバトン、手強いですね。開幕時からは大きく戦闘力アップしたマクラーレンや、今回のバーレーンで何とか初ポイントを得たフェラーリ(マッサは未だノーポイントだけど・・・)に本気出して追いかけてもらわないと、凄くつまらないシーズンになりそうです(レッドブル/ヴェッテルは期待通りの速さを見せていますが)。例年、 “開発競争が始まるヨーロッパラウンドからが本当の勝負”のように言われていますが、今年は特にそう感じているでしょうね。各チームのスタッフもファンも。僕も“いやもうホントお願いしますよ・・・面白いF1観せて下さいよ・・・”って感じです。フェラーリやマクラーレン、BMWといった昨年までの有力チームを始めとして、ヨーロッパラウンドのスタートに賭けているチームも少なくないと思いますが、それは一応のスタートダッシュを決めたダブルデッカー組も同じですよね。むしろ追いかけてくるチーム以上に厳しくなるのではないでしょうか。特にブラウンGP。現時点で一番速いクルマを持っているとは言え、資金力の乏しさは如何ともし難いですから・・・。どちらも必死になるでしょうね。ってか、必死になれ!開幕の時点で速いクルマを作ったチームもそうでなかったチームも!スペインからは面白いレース見せろ!開幕4戦のことは忘れてやるから(笑)。間違っても“今シーズンはもう捨てました”とか言わないように。
ファンの期待も高まるヨーロッパラウンド開幕戦、スペインGPは5月8日開幕です。