1週間前に(長いこと寝かせていた)DVDを観てからと言うもの、僕の中ではちょっとしたYardbirdsブームが起きていて、毎日のように彼等のCDを聴いていました・・・と、書ければ多少は格好もつくんですが、今週前半の気温の急上昇に伴い花粉症が爆発してしまって、落ち着いて音楽を聴いていられる状態ではありませんでした(泣)。それに、The Yardbirdsのアルバムは数えるほどしか持っていないんです。実のところ(笑)。でもホント、そのDVDを観て、The Yardbirdsというバンドのカッコ良さに改めて気づいたみたいなところがあって、妙にYardbirdsづいていた1週間だったのでした。まあ、そのブームも今週いっぱいで終わるような気がするんですけど(笑)、終わる前にもう1回書いておこうと思いまして~。以前にも書いたことですが、やはりThe Yardbirdsと言えば、所謂3大ギタリストを輩出したことで知られるバンド(少なくとも日本ではそうでしょうねえ)で、その割にボーカルがショボいことでも知られています(涙)。・・・が、そのバランスの悪さがバンドの個性に繋がっていたと思うんですよ。ジェフ・ベック時代のThe Yardbirdsなんて、“ギターだけやけに上手いパンクバンド”みたいな趣きもあるじゃないですか。そんな微妙なバランスの上に成り立っているバンドが演る曲が個性的でない筈は無くて、同時代のバンド・・・例えばThe BeatlesやThe Rolling Stonesと較べても、その個性は際立っていたと思うんです。・・・と言うか、メンバー各自(ボーカルとギターに限定しても良いんですけど・・・)が持つ個性や、その力量バランスのいびつさから、普通の楽曲を普通に演奏出来ないバンドだったんでしょうね(笑)。でもその分、印象に残る曲を残したと思うし、その後のロックバンドに影響を与えたと思います。・・・なんてことを考えていたこのところの僕でしたが、その間のテーマ曲はこれ↓、“Heart Full of Soul” でした。あの時代にあのメンバーが揃っていたからこそ残すことが出来た、60年代を代表する名曲/名演だと思います。どうぞ御覧下さい。
・・・う~ん、ボーカルが違うだけでこんなにロマンチックに聴こえるものなんですね(笑)。“ハートせつなく”という邦題が原曲よりもピッタリくるような。・・・そうこうしていたら、こんなブート映像も見つけました。2002年にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで行われた、ジェフ・ベック芸能生活40周年記念コンサートでのワンシーン、The White Stripesとの共演です。
Jeff Beck w/The White Stripes / Heart Full of Soul
・・・この共演の後(だったかな?)、ジェフ・ベックが“最近気になるギタリストは?” という質問に、“ジャック・ホワイト(笑)”と答えていたのを憶えていますが、それと同時に“The White StripesはThe Yardbirdsを彷彿とさせるところがあるね”とも言っていました。ホント、そんな感じしますよね。The Yardbirdsやキース・レルフが持っていた“ヤケクソ感”を感じます。声が裏返っていてもお構いなし(笑)、それが却ってカッコ良く聴こえるところがイカシてます。ロックしてるなぁ~。