7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハーが、先日のハンガリーGPで負傷したフェリペ・マッサの代役としてF1に復帰!昨日1日で世界中を駆け巡ったニュースですが、僕もいちF1ファンとしてこのことに触れずにおくことは出来ません。この驚きの発表がなされたわずか半日前、BMWが今シーズン限りでのF1からの撤退を発表し、これにも当然驚いたので、“ホンダの次はBMWかよ!この不景気では仕方ないか・・・”とか、“シティいい加減にしろ!アデバヨールの次はコロ・トゥーレかよ!アーセナルにはサラリーキャップがあるらしいから仕方ないか・・・”みたいな全然盛り上がらない話題でブログの更新しようかと思っていたんですが、日付けが変わったらもの凄く盛り上がる話が待っていました。・・・いや~、ホントびっくりした。マッサの怪我がかなり重いもので、今シーズンの復帰は無理かもしれないと判明すると、関係者やファンの話題の中心は“誰が彼の代役を務めるのか?”ということになっていて、これまで様々なドライバーの名前が挙がっていました。“フェラーリ移籍の噂が絶えないフェルナンド・アロンソを前倒しで乗せてしまえ、ルノーは次戦出走停止だから丁度良いだろう”というウルトラC的な案まで浮上してきて、実際僕もそれを凄く観てみたかったんですが、それよりも更に驚きの・・・D難度をはるかに超えた解決策が取られてしまいました(汗)。29日、
“スクーデリア・フェラーリ・マールボロは、フェリペ・マッサがレースに復帰出来るようになるまで、彼のクルマにミハエル・シューマッハーを乗せる意向である”という声明が正式に発表されたのです。まさに電撃復帰!2006年のブラジルGPを最後に現役を引退してからもフェラーリの一員であり続けたシューマッハーを推す案(噂)も早くから当然のように出ていて、同チームのOBでもあるニキ・ラウダに至っては“彼以上の適任者が他に居るか?”と、強く訴えていましたが、僕は個人的に(その意見に凄く納得しながらも)実現の可能性は極めて低いと思っていました。でも、実現してしまったんですねえ。“何が起きても不思議ではないのがF1”久々にこの言葉を思い出しました。
・・・それにしても驚いた。繰り返しになるけどビックリした。て言うか、メッチャメチャ楽しみです。現役時代は“アンチの人”も多かった彼ですが、そんな人達も楽しみにしてしまいそうな今回の復帰ではないでしょうか。・・・僕が“シューマッハーの復帰は無いだろうな、もの凄く観てみたいけど・・・”と考えてしまった理由のひとつに“人一倍負けず嫌いで、勝つことに異常に拘る彼が、戦闘力に劣る今年のフェラーリに乗ることを良しとするのか?”というのがあったんですが、2年以上のブランクを考えると、これが却って良かったのかもしれませんね(まあ、決まった後だからこう言えるんですけど)。“絶対的な勝利は求められない”というのが。とりあえずチームメイトで現役最速とも謳われるライコネンに近いタイムを出しておけば、“やっぱりミハエルは凄い!”ということになりますもんね。更にライコネンより上のグリッドに付いたりすれば、周囲は騒然とするんじゃないでしょうか。“若い奴等は今まで何しとったんじゃー !”みたいに(ライコネンはたまったもんじゃないなぁ・・・笑)。
2007年11月、久々にF1カーをドライブしたにも拘らず、あっさり合同テストのTopタイムを記録したような人なので、そんなこと(ライコネンをアウトクォリファイ)してしまう可能性も決して低くはないところが怖いです。・・・ちゅうか、それ観たいわ~(笑)。引退レースでも一番速かった人ですからねえ。あと、彼が自身のHPを通じて発表したコメントの最後の部分が気になるんですよね。
“コンペティターとして、この挑戦に臨むことを凄く楽しみにしている”というこれが。ミハエル、メチャメチャやる気じゃないですか!“超”が付くほどの努力家でもある彼は、これから3週間みっちりトレーニングを積んで(恐らくはドライビングシミュレーターも最大限に活用して)バレンシアに現れるでしょうから、若手は心してかからないとマズそうですよ~。僕は何の努力もせず、3週間ただ楽しみに待つだけですが。それまでにプレミアも開幕するし、何だか盛り上がってきたなぁ~。春先の全っ然盛り上がらないF1は何だったんでしょう?(笑)
・・・でも、今年40歳になったシューマッハーと現在チャンピオン争いの中心に居るドライバーって、こんなに歳が違うんですよねえ。最近では、Race of Championsでドイツ代表チームを組む、セバスチャン・ヴェッテルとミハエル・シューマッハーの10年前の姿がこれ↓です。・・・セバスチャン少年、やけに可愛いな(笑)。