12年ぶりの雨天スタートとなった今年のモナコGP、優勝は2列目からスタートしたマクラーレンの
ルイス・ハミルトンでした。2位は5番手スタートのBMWクビカ、ポールポジションからスタートしたフェラーリのマッサは、チームの戦略ミス(と自身のミス)もあり、3位フィニッシュに終わりました。開幕戦以来となる今期2勝目を挙げたハミルトンは、ノーポイントに終わったライコネンに代わりポイントリーダーに浮上、今シーズンのチャンピオン争いは、ますます混沌として来ました(まあ、まだ3分の1を消化しただけですが)。・・・それにしても、予選でフロントロウを独占したフェラーリは、レース本番で意外なほど脆かったですね。モナコで何年も勝てていないこと(+雨)がプレッシャーになっていたのか、レースが始まる前からバタバタして判断ミス連発、自滅に近い形で勝利を逃してしまいました。あれではライコネンがリズムを崩してしまうのも無理はないと思います(スーティルに追突したのはそれと別問題ですが)。マッサにしても、苦手と公言するモナコで頑張っていたんですけどねえ。天候の読み間違えというのは、まあしょうがないっちゃあしょうがありませんが(さすがに'96年のウィリアムズのような大ポカはやりませんでしたが・・・)、それで勝てそうなレースを落としたドライバーは、どうにもやるせない気分だったのではないでしょうか。
・・・でもやはり、ただでさえ滑りやすい公道コースのモナコで雨が降ると、ホント、メチャクチャな展開になりますね。観ているこちらは面白い、運転しているドライバーはたまったもんじゃないレースになってました。今回も。チャンピオン経験者からルーキーまで、様々なドライバーがそこら中でミスを連発してました(ほぼノーミスで2位を獲得したクビカは凄いですね)。特に乗れているドライバー、雨のモナコで1発やってやろうと思っているドライバーのミスは派手で、こちらとしても楽しませてもらいました(笑)。これはまあ、“アロンソもライコネン何やってんだか・・・”という話でもありますが(スーティルにはちゃんと謝ったんだろうな?>キミ)。・・・そう考えると、2年目のモナコで、(レース序盤にミスをしながらも)勝利したハミルトンは、やっぱり凄いですね。若いのに勝ち方に可愛げがないところが、どうも面白くなかったりするんですが(笑)、彼の凄さは認めざるを得ません。これからもティフォシの敵役として頑張ってもらいましょう。開幕から好調を維持しているBMWにも、早いとこ初優勝を果たしてもらいたいものです(このところのハイドフェルドの不調がちょっと気がかり・・・)。今回のモナコを観る限り、フェラーリのクルマも、去年のように苦手とするコースは無さそうなので、この先もレベルの高い争いが期待出来そうです。
2008年唯一の北米戦、カナダGPはダミアンの誕生日6月6日開幕です。