・・・いや、それでね、アロンソのルノー復帰が決定して、残るTopチームのシートはマクラーレンのひとつのみ・・・“ハミルトンのチームメイトは誰になるのか?”という話だったんですよ。前回の記事を書いている最中から、それについて僕なりの意見を述べようと思っていたんですけど、いつもの悪い癖で、そこに行くまでに文章が長くなりすぎて、“それじゃそれは次に回そう”なんて考えていたら、もう決まってしまいましたよ。ヘイキ・コヴァライネンのマクラーレン・メルセデス入りが発表されました。意外とあっさり決まりましたねえ。ハミルトンのチームメイト候補としては、コヴァライネン、ロズベルグ、スーティルの3人が早くから挙げられていて、ハミルトンも“この3人のうちの誰かと組みたい”という発言をしていましたが、ロズベルグ、スーティルの2人は現在所属するチームとの契約が障害になって(?)可能性が消滅、最近では “コヴァライネンと長年マクラーレンのテストドライバーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサのどちらか(DTMドライバー、ゲイリー・パフェットの可能性も無くはない)”のように言われていました。それを受けて、“この2人だったら、こっちでしょう、これこれこういう理由で、僕なら彼を選びます”みたいなことを書こうと思っていたら、その前に決まってしまいました。ブログの更新3日休むと、すぐに世間の流れに乗り遅れますね(笑)。
・・・既に発表された後でこんなこと言うのも、じゃんけんの後出しみたいでアレですが(汗)、僕は今回、マクラーレンがコヴァライネンを選んだのは正解だと思います。僕がロン・デニスでもコヴァライネン選んでました。確かにデ・ラ・ロサも優秀なドライバーなんでしょうけど、F1Topチームのレギュラードライバーを務めるにはちょっと役不足だと思うんですよ。フォーミュラ・ニッポンでは勝ちまくってチャンピオンも獲りましたけど、あの年は他に有力な外人ドライバーは居なかったんですよね。ぶっちゃけて言うと。前年の同シリーズで大活躍した、ラルフもフォンタナも既にF1に行ってしまっていたし(この2人も今となっては影薄すぎですが・・・ってか、フォンタナって今どこで何してるんでしょう?)。・・・まあ、そういうドライバーなら、今年のアロンソのようにハミルトンやチームと衝突することも無いだろうし、アロンソと一緒にマクラーレンに加わったスペイン系企業のスポンサーもある程度は満足するでしょうけど(名前からも分かるように、デ・ラ・ロサはスペイン人)、観ているこちらとしては余り盛り上がりませんよね。デ・ラ・ロサとそのファンには失礼ですけど。モータースポーツの最高峰で、現在最高のドライバーの1人であるハミルトンと組むのは、やはり生きのいい若手が相応しいと思ってました。なので、今回の決定は正解ではないかと。マクラーレンが以前のようなコンサバ路線も戻らなくて安心しました(長いことDC使ってましたからねぇ・・・)。コヴァライネンも、アロンソのマクラーレン離脱で思わぬチャンスが舞い込んできましたよね。今年1勝も出来なかったルノーから、8勝を挙げチャンピオン争いを繰り広げたマクラーレンへ移籍出来たんですから、これはキャリアのステップアップと呼べますよね。彼にはこのチャンスを上手く生かして欲しいと思います。
・・・でもね、コヴァライネンのマクレーレン入りは、結構きわどいことでもあると思うんですよ。ハミルトンとコンビを組むのがデ・ラ・ロサであれば、予選、決勝共にハミルトンに勝つことも殆ど無いでしょうから(涙)、チームの雰囲気は穏やかなまま進むと思うんですが、コヴァライネンはかなりやる気になっていると思うんです。勝てるクルマを手に入れて(来年はどうなるか分かりませんが・・・)、表面的にはジョイントナンバー1体制で戦える訳ですからね(今シーズンを観ていれば、チームのお気に入り、実質的なナンバー1がハミルトンであるのは明らかですが・・・)。2007年シーズン当初は不出来なクルマにてこずって、そのポテンシャルを中々発揮できなかったコヴァライネンですが、終盤は完全にフィジケラを凌駕していましたからねえ(まあ、慣れるのに時間掛かりすぎとも言われてますが・・・)。彼がハミルトンを上回ることがあったりすると(可能性は低いような気もしますが・・・)、またしてもチーム内バトルが勃発して、観ているこっちは楽しめるんじゃないかと期待しているんです(笑)。今年のハミルトンがそうだったように、若いドライバーはチームメイトに遠慮することもないですからねえ(コヴァライネンの方がハミルトンより年上ではありますが・・・)。そういった観点からも、僕はコヴァライネンのマクラーレン入りを歓迎しているんです。またマクラーレンドライバー同士の面白い争いを観たいな・・・と(笑)。どっちも頑張れ!