Young Guitar今月号の表紙を飾ったのは
ヌーノ・ベッテンコートで、本屋・・・じゃなくて楽器屋の店頭で、最初にそれを目にした時は、“お~、久しぶりだな~(同誌の表紙登場はDramagodsデビュー時の金粉ショー以来か?)、相変わらずこの雑誌はヌーノが好きだなぁ・・・、彼やポール・ギルバートのような小者がいつまでも表紙になれるのは、この国のこの雑誌ぐらいだろうな(笑)”などと失礼なことを考えたんですが、良く観ると、
“Nuno Bettencourt”という文字の下には
“Satellite Party”とあるじゃないですか。“あ、そうかそうか、ヌーノが
ペリー・ファレルと組んだグループのアルバムがホントに出るのか、そりゃ面白そうだな、
Extreme解散後にヌーノが出したアルバムって、どれもそんなに面白くなくて、ここ最近の何枚かは聴いてすら居ないんだけど、今度のはちゃんと聴こう”と思うと同時に、
Jane's AddictionのCDシングルを買ったは良いけど、ずっと寝かせてあることを思い出したので、ようやく聴いてブログのネタにもしてしまったのでした。
・・・そちらに話を持っていく前に、ヌーノのインタビューで読んだSatellite Partyの話を少しだけしておくと、ここ日本では、ヌーノとペリー・ファレルは殆ど同格に扱われた感じのニュースが・・・“2人が新バンドを結成”のようにも伝えられていましたが、これはやはりペリー・ファレルを中心としたプロジェクトのようで、ヌーノはあくまでもギタリスト(兼コ・プロデューサー)としての参加に留まっているようです。しかも、ギターは非常に少なめで、曲作りにも殆ど関わっていないんだとか・・・。日本では6月に発売予定のアルバム
“Ultra Payload”は、ストーリー仕立てになっていて、ヌーノ曰く“ロックミュージカル的な作品”なんだそうです。そこには、Satellite Partyの5人のメンバー以外にも、Red Hot Chili Peppersのフリーやジョン・フルシアンテ、Black Eyed Peasのファージー・・・といった人達も参加していて(あと、ジム・モリソンの未発表音源も・汗)、ペリー・ファレルはこの作品を映画化したいとも考えているそうなので、何だかとっても面白そうです。・・・ヌーノもペリー・ファレルも好きな僕ですが(ヌーノを小者と呼んだけど)、このコンセプトアルバムが非常に楽しみであると同時に、Extremeのアルバムで聴かれるヌーノのテクニカルなギタープレイが好きな若いギターキッズが、ペリー・ファレルの持つ奇妙な音楽性と変な歌声にどう反応するかも楽しみです(笑)。免疫が無い人には結構気持ち悪いと思うんですよね~。 ・・・でも、最近の若い子は、所謂ビジュアル系のバンドで気持ち悪いボーカルには慣れてるか(笑)。 って、ペリー・ファレルとビジュアル系一緒にするな!>俺
・・・そしてようやく本題に入りますが、実はこの
“True Nature”と同時に
“Just Because”のシングルも買っていて(どちらも再結成Jane's Addictionのアルバム
“Strays”からのシングル)、曲としては後者の方が好きだったりするんですが、前者には
“Been Caught Stealing”のLIVE音源が収録されているんですよね(・・・と言うか、こういったLIVE音源が入っていなければ、わざわざシングル買ったりしませんが)。“Been Caught Stealing”という曲、Jane's Addictionの曲の中でも特に好きなもののひとつで、それどころか、先日の
“All Time Favorites”の中にも入れてしまったぐらいの曲なんです(笑)。正直、“こんなところに入れるのはどうかな~”とも思ったんですけど、あの曲(彼等の3rdアルバム)が発表された頃、僕はホントにJane's Addictionが好きだったんですよ。“変なバンドだなぁ、でもホントに個性的でカッコ良いぞ”みたいに思っていたんです。・・・彼等の楽曲のクレジットを観ると、その殆どがバンドの共作になっていますが、それは、それぞれに個性的な(バラバラとも言う・・・)メンバーがアイディアを出し合って、リハーサルスタジオの中でぶつかり合って曲作りを進めた結果なんだろうなと安易に想像がつくんですよね。どの曲を聴いても、その曲の元となるアイディアを出した人のイメージをメンバー全員で膨らませて行ったんだろう・・・みたいに感じるんです。僕はこういうバンドが好きなんですよ。こういうバンドこそカッコ良いと思うんです。“Been Caught Stealing” という曲には、そんな個性的なバンドが持つ色んな要素がバランス良く表れていると思うんですよね。ファンキーな面とか、ハードロック的側面とか、ユーモアであるとか(これ大事)、変なところとかが。色んな要素を感じさせながらも、その音は“Jane's Addictionの音”としか言いようの無いものになっているところが素晴らしいと思うんです(後の
The Panic Channelを聴いたりすると、やはりJane's Addictionの音にはペリー・ファレルのインプットが大きかったんだろうなとは思いますが)。
“True Natureまるで関係ないじゃん・・・”という気が多々しますが(汗)、“やはり良いバンドでしたねえ、Jane's Addiction”と言うことで、最後にYouTube動画を御覧下さい。
“Been Caught Stealing” ・・・このPV、当時('91年ぐらい?)は観たことなかったんですけど、変態丸出しで最低ですね(笑)。歌詞も歌詞だし、明らかに教育上よろしくないです。こんな曲を“All Time Favorites”に入れた自分が恥ずかしくなってしまいました・・・。そんなの勿論ウソですが。Jane's Addiction、カッコ良いな~。変で。