そこに写っているのが誰であるのか知っていても、“えっ、誰?”と、おもわず言ってしまいたくなるこの写真、レーシングスーツを着て非常に嬉しそうな顔をしている右側の初老の男性(笑)は、御存知エディ ・ヴァン・ヘイレンです。先週末、アリゾナのフェニックスで行われたNASCARのレース会場に現れた際の写真なんですけど(隣りに写っているドライバーはカート・ブッシュ・・・チャンピオンも獲った人らしいんですけど、良く知りません・汗)、定期的に巡回している
FenderのHPで、この写真を見つけた時は少し驚きました。えらい老けようで。・・・と言うか、最近のエディ、公の場に姿を見せる時は、常にこちらを驚かせてくれるんですよね。余り良くない意味で。先日の
NAMM Show、Fenderブースで行われた
Frankensteinレプリカ発表会に登場した時も、“酔っ払ってる?”みたいな感じだったし。・・・でも、ホント元気そうで良かったです。“デイヴ入りVan Halen”のツアーが、こちらの予想を遥かに上回るスピードでキャンセルされ、更にはエディのリハビリ施設入院が発表された時は、“エディもVan Halenも最早これまでか?” みたいな気持ちにもなりましたから・・・。リハビリも無事終了したのか、エディのこの明るい表情には安心しました。バンドの方は、毎度毎度“デイヴが復帰する”だの、“やっぱり一緒には演れません”だので大して期待が持てませんが(サミーとマイケルが復帰すれば話は簡単だと思うんですけどねえ・・・)、エディ・ヴァン・ヘイレンという稀代の天才ギタリストが元気に活動してくれれば、それで充分かなという気持ちにもなります。とりあえず、酒はもう止めよう。出来れば煙草も(舌ガンから復帰して、また煙草吸うところが滅茶苦茶ですが・汗)。
・・・それにしても、このNASCARを始めとするアメリカのレースは、オープンな雰囲気で良いですよね。フェニックスのレースに勝ったのはジェフ・ゴードン(この人は知ってる)だったらしいですが、彼にはFenderの社長からレーシングカー風の派手なペイントがされた、特製の
ストラトが渡されたようです。勿論、賞金もガッポリと。こういった雰囲気はヨーロッパのレースには無いですからねえ。F1なんて、下手すりゃ政治的に利用されたりもするし・・・。F1に限らず、WRCもDTMも、ヨーロッパを中心に行われているモータースポーツは、どれもメーカーが戦う場所になっていて、イコールコンディションなんてものからは程遠い感じです(まあ、そこが面白かったりもするんですが)。本当の意味でのレース・・・抜きつ抜かれつの競走なんてものは滅多に観れませんもんね。古典的なレーサータイプである
モントーヤが、ヨーロッパを去った理由も分かります。こういうところ、妙に平等の国なんですよね、アメリカって(笑)。僕はシーズンを通して観たことがないどころか、1レース通して観たことも殆どないんですが(汗)、NASCAR(National Association for Stock Car Auto Racing)というシリーズは、アメリカではホントに人気ありますよね。オープンホイールのレース・・・IRLやChamp Carを凌ぐほどに。かつてはF1で“将来のチャンピオン候補”と期待されていたモントーヤが中々勝てないでいるし、'97年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴが参戦を模索しているところを観ても、NASCARのレベル/ドライバーのレベルは決して低いものではないと分かります。・・・ってか、ヨーロッパのレース関係者はアメリカのレースなめ過ぎですよね。まあ、北米からヨーロッパへ渡って成功した例というのが極端に少ないので、そんな状況が生まれたんだと思いますが、Indyに参戦していた故グレッグ・ムーア(涙)なんて、F1でも走らせてみたかったなぁ・・・。僕は彼の走りに惚れてました・・・。って、今日も話が逸れまくってますが、“レースとロック”分かりやすくて良いですね。でも、わざわざNASCARの会場で、Frankensteinギターの記者会見を開いた↓Federとエディの意図は何だったんでしょう?・・・まあ、それは良いんですけど、このギター、いつ日本に入ってくるんですかねえ。僕は既に貯金始めてるんですが。そんなの勿論ウソですが。
Days Of Thunder
・・・そして、“NASCARとロック”と言えば、やっぱりこれです。ストックカーレースの世界を舞台に、トム・クルーズ
/トニー・スコットの“Top Gunゴールデンコンビ”で作った '90年公開の青春映画。すみません、これ、映画館で観ました(笑)。何でだろう?タダ券でも貰ったか?それともロックなサントラに釣られたか?・・・う~ん、どっちもありそうで、ちょっと記憶が定かではありません(汗)。金払って観てたとしたら凄いな。今の僕からは考えられない。・・・まあ、そんなことはどうでも良いんですけど、この
“Days Of Thunder”、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったトム・クルーズと、その頃はまだ無名の存在だったニコール・キッドマンが付き合うきっかけとなった映画でもありますが、内容的に特に触れるところはありません(笑)。 ・・・ただ、この時のロバート・デュヴァルが、どことなくトム・ウォーキンショウに見えるところは、モータスポーツファンには面白いかもしれません。・・・サントラはですね、これが意外と悪くないと言うか、当時は、このアルバムでしか聴けない曲が入っていたりしたんですよ。
“Use Your Illusion”の発売に先駆けて、Guns N' Rosesの
“Knockin' On Heaven's Door”が収録されたのはこのアルバムだったし、トレヴァー・ホーンプロデュースによる
デヴィッド・カヴァデールの
“The Last Note Of Freedom”は中々の名曲(ビリー・アイドル作詞)だったりと。他にも、
ジョン・ ウェイト、
ティナ・ターナー、Chicago、
シェール、エルトン・ジョン、マリア・マッキー、
ジョーン・ジェット ・・・と、非常に豪華なメンバーが参加しています。・・・けど、良くも悪くも時代を・・・このアルバムがリリースされたのは'90年ですが、やはり80年代を彷彿させる音が多いですね。その時代とその頃の音が好きな人には、結構楽しめるアルバムかと思いますが、僕はまたしばらく聴かないと思います(笑)。