月曜深夜、NHK BSで、
“Live From ABBEY ROAD”という番組のダイジェスト版を放送していたんですが、これがもう予想以上に素晴らしい音楽番組で、僕は参ってしまいました・・・。イギリスChannel4制作のこの番組、タイトルから分かるように、The Beatlesのアルバムを始めとして数々の名盤を生み出してきた、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで収録したスタジオLIVEの様子やインタビューを流すだけというシンプルな内容なんですが、ジャンルに囚われない出演アーティストの多様さ、豪華さ、そしてそのパフォーマンスの素晴らしさ、どれを取っても文句のつけようがなくて、欧米のミュージシャンと彼等を輩出している音楽シーンのクォリティの高さにうなってしまいました。やはり、こういう音楽番組あっての音楽シーン、それを観る人が居ての音楽シーンだと思うんですよね。素晴らしい音楽が日常的に流れている環境こそが、その国・・・今回の場合はイギリスですが・・・の音楽シーンのレベルを高めるんだと思います。・・・ちょっと
番組のHPを覗いてみて下さい。ジャンルやキャリアにはまるで拘らずに、色んなアーティストが出演しているでしょう?ポール・サイモンや
デヴィッド・ギルモア、
Dr. Johnのようなキャリア組・・・大物が出ているかと思えば、The KillersやMuseのようなまだ若いバンドが出ているし、JamiroquaiやRed Hot Chili Peppersのようなバンドと共に、男女のシンガー・ソングライターの名前が並んでいたりします。Gipsy KingsとIron Maidenなんて、同じ回に登場するみたいだし(笑)。う~ん、素晴らしすぎますねえ。まさに理想的な音楽番組です。
・・・今、“理想的な音楽番組”と書きましたが、これは出演するアーティストにとっても、そうではないかと思います。前途のように、この番組はスタジオLIVEによる演奏(勿論、観客は入っていません)ですが、そこは世界に名だたるアビー・ロード・スタジオでの演奏ですから、非常に細やかに音作りが可能で、ミュージシャンにとっては最高の条件が揃った音楽番組だと思います。実際、今回観ることが出来たパフォーマンスは、どれも素晴らしい音で収録されていました(デヴィッド・ギルモアの新作に後で付けられたDVDは、このセッションのものなんですよね。僕はDVD付を新たに買い直すほど裕福ではないので、まだ観てませんが・・・)。無観客で行われているセッションなので、“すべてぶっつけ本番、Take1で終わり”と言うことはないでしょうけど、演奏は見事に生でした。ストリングスをフィーチャーした曲の場合、それも生。バンドが演奏しているスペースの横、または別ブースの中で、弦楽器隊が一緒に演奏していました。もう“素晴らしい”という言葉しか出てきません。当然、アーティスト/バンドによって上手い下手の差はあるものの(笑)、この番組の出演者は、全員が本物のミュージシャンであると思います。今回のスペシャル番組でもチラッと流れましたが、自分達の曲を演奏する合間にセッションで・・・と言うか、遊びで他人の曲を演奏するシーンなんかを観ても、それは分かります。
Primal Screamのボビー・ギレスピーが・・・別にこの人を下手の代表に見立てている訳じゃないですよ(笑)・・・ いや、すんません、見立ててます・・・エルトン・ジョンの
“Your Song”を歌うシーンなんて素晴らしかったです(上手くなかったけど)。向こうのミュージシャンは(例えばボビーのように)チャラチャラしているようでも、ホントに音楽が好きなんですよね。
・・・と、“Live From ABBEY ROAD”を絶賛してみたんですが、4月からNHK BSで放送されるこの番組、“BSで放送”と言っても、それはハイビジョンの話で、我が家では観れないんですよ(涙)。まあ、この番組の為にハイビジョン環境にするほど僕はテレビ好きでもないので、“しょうがないか~、そのうちBS2でも放送するかもしれないし”みたいに思っているんですが、この間からBS hiで良い番組やってるんですよね~。“ワールド・プレミアム・ライブ”ってやつ(“Abbey Road”もその番組内で放送するようです)。NHKは何でそう区別するかなぁ~。受信料払ってない人には見せなくて良いけど(笑)。正直、ちょっと羨ましいです。それより羨ましいのが、こういった質の高い音楽番組を普通に観ることが出来る欧米の人。・・・
このアルバムを紹介した時にも書きましたが、日本の音楽番組って、ホントに酷いやつばかりじゃないですか。おもわずチャンネルを変えたくなるような曲や歌ばかり流れてきて。・・・こんなことを書いていると、“何をぬかしとんねん、この洋楽かぶれが!”みたいに思う人が居るかもしれませんが、それはもうその通りです(笑)。すみませんねえ・・・。日本にも素晴らしいアーティストが居るのは知っていますが、そういう人達は、つまらない音楽番組には出てきませんよね。日本のこんな状況に較べると、欧米の音楽シーンは、ずっとレベルが高くて健全だと思います。商業主義がはびこったアメリカの音楽シーンですら健全に見えますね。少なくとも歌は間違いなく上手いですもん。日本人歌手(?)の何倍も。オーディション番組に出てくる素人であってもそうですよね。素晴らしい歌唱力を持った人揃いです。最近の日本の若手歌手(?)なんて、どれも発声の練習する前に手振りの練習してるみたいじゃないですか(笑)。僕はあんなの観たくもないし、聴きたくもないです。ああいった歌手(?←しつこい・笑)が出演している音楽番組やそれを喜んで観ている視聴者、CDを買っているファンが存在する限り、日本の音楽シーンはいつまで経っても欧米のそれに追いつかないと思います。
・・・って、いつの間にか、愚痴/ボヤキ大会になってしまったんですが(汗)、最初にこの番組について書こうと思った時は、5行ぐらいで終わる予定だったんですよね~(笑)。番組で知った事実についてちょっと書こうと思っただけなんです。番組前半に “女性シンガーコーナー”があったんですが、そこに
コリーヌちゃんが登場してきて、最初にインタビューが流れたんです。何気なく観ていたんですけど、そこで彼女が “私は愛を信じているから22歳で結婚した”と言っていたんです。・・・ふぅ~ん、って
ええぇ~?!コリーヌちゃん、結婚していたのか~!人妻だったのか~!!と、ビックリしたんです。いや、ビックリなんてもんじゃないですね。もう衝撃を受けました。ファンであれば知っていて当然のことなのかもしれませんが、僕の場合、恋は盲目でした。コリーヌ・ベイリー・レイの“レイ”は、旦那の姓なんだそうです。元々は “コリーヌ・ベイリー”なんですって~。そんなこと知りたく無かったよ・・・。まあ、それでも良いや。って、何がやねん。・・・番組のHP、“Footage”のところで、今回放送された曲のサワリを観ることが出来ます。いつ観ても可愛いですねぇ・・・。ここまで三日月形のタンバリンが似合う女の子(人妻)は観たことありません。この映像を観ながら、“タンバリンになりたい・・・”と思ったのは言うまでもありませんが。