天気予報好きの方は御存知かと思いますが、このところの新潟はとっても寒いです。暖冬だ暖冬だと散々言っておきながら、ここに来て寒いです。雪がちらつくことも多々あります。
F1も開幕しようという3月半ば、花粉情報や桜の開花予想が出ている今になって、何なんですかねえ。 ・・・それでもまあ、
以前も書いた通り、冬は冬らしく寒い方が気分が出ますよね(今年の場合は、もう春になったつもりで居たんですけど)。冬に限らず、“その季節に見合った気候”というのが好ましいです。冬は冬らしく寒く、春は春らしく暖かく、夏は夏らしく暑く(これは極力避けたいですが・・・)、秋は秋らしく涼しく・・・というのが良いですね。やっぱり。・・・と言うか、こういう風に四季のイメージにマッチした気候になってくれないと、“季節のコンピCD”を作ろうって時に盛り上がらないんですよね~(笑)。“その季節に聴きたい曲”ってあるじゃないですか。僕は、そういう曲を集めたCDを良く作ったりするんですけど、今年は“冬コンピ”を作ろうにも何か盛り上がらなくてですねえ。“暖冬限定CD”ってのも変だしで(笑)、中々作れないで居たんですよ(まあ、確定申告が済んでいなかったというものあるんですけどね・・・)。でも、ここに来て・・・春になると見せかけておいて一気に寒くなったし、確定申告も無事終えることが出来たので、“今がチャンス!”と作った訳です。このアルバムから1曲使った訳です(一応断わっておきますけど、バンド名で曲決めてる訳じゃないですよ・笑)。
・・・で、これは
Coldplayが、2002年に発表した2ndアルバムな訳ですが、彼等が出した3枚のアルバムの中では、僕はこの2枚目が一番好きですかねえ。熱心なColdplayファンのヒンシュクを買うことを覚悟で書くならば、彼等のアルバムって、どれも似た感じだと思うんですけど、この2枚目が一番クサいと思うんですよね(笑)。クサいと言うか、ベタと言うか(まあ、普段は“クサい”とか“ベタ”とか書くと、誉めていない場合・・・“何だかなぁ・・・”と思っている場合が多いんですが、今回のこれは一応誉め言葉になっているので、その辺よろしくお願いします・汗)。・・・ほら、毎年クリスマスシーズンになると、小田和正の特番があるじゃないですか。僕はあの番組を真面目に観たことはありませんが、あの中で歌われる曲と小田和正の歌って、やっぱり良いですよね。好きか嫌いかは別として。“いい年こいて、今更その歌詞はないだろう・・・”みたいに思ったりもしますが(本人もそういう意識あるみたいですね・笑)、曲のメロディやあの人の声はやっぱり美しいし。好きか嫌いかは別として。僕はColdplayの音楽からは、あれと同じようなものを感じるんですよ。・・・って、これまたColdplayファン(若しくは小田和正ファン)のヒンシュクを買うであろうようなこと言ってますが(笑)、“良いものは良い”“美しいメロディは不滅である”ということが言いたいだけですからね~。多少クサい部分があっても、Coldplayの音楽には、それがあると思うんですよ。その“クサさ”も含めてColdplayだと思うし、彼等のそういった面が多くのファンを生んでいるとも思います。何だかんだ言っても、こういう音楽は多くの人の琴線に触れますよね。この人達、今や世界中どこへ行っても大人気でしょう?グラミーのみならず、
グィネス・パルトロウまで頂いちゃったんでしょう?僕も好きですよ。ちょっと1本調子だとは思うけど。
・・・また“1本調子”とか言ってしまいましたが(笑)、僕以外にもそんな風に聴こえる人が居るとすれば(居ると思いますけど・・・)、それはボーカルの
クリス・マーティンの歌い方のせいだと思います。割とどれも同じように歌うんですよね。もっともこれがバンドの個性に繋がっていると思うし、彼のあの歌い方なしでColdplayの音楽は成り立たないと思いますが。このバンドの音楽性を語る時、良く引き合いに出されるのはRadioheadやTravisといったバンドですが、僕はU2との共通点を感じるんですよ。U2の持つ情緒的な部分を更に増幅させた感じと言うか、結構そればっかしと言うか(笑)。・・・まあ、Coldplayの曲には、クリス・マーティンの弾くピアノが中心になっているものも多いし、ボノとクリス・マーティンではキャラクターもかなり異なりますけど、バンドの演奏・・・特にギターの使い方やフレーズに、U2/エッジからの影響を強く感じます(エッジほどエフェクティブではないですが)。最近、彼等が昨年カナダで行ったコンサートの映像を観たんですが、そこに映っていたギタリスト(名前知りません・・・)の姿と彼の出していた音は、“この人、エッジ好きなんだろうな~”と改めて感じさせるものでした(
ハムバッカー付のテレキャスター・シンラインに拘っているみていで面白かったですけど)。4年ぐらい前のLIVE映像とはバンドの印象もまるで変わっていて、ピアノから離れるとやたらと動き回り、しまいには客席にまで降りていくクリス・マーティンを観て、“こんな人だったのか・・・”と驚いてしまいました。ファンにとっては、この熱さがまた良いんでしょうねえ(殆どの曲で、ファンの大合唱が起きているところも凄かったです)。・・・このアルバム
“A Rush Of Blood To The Head”の邦題は“静寂の世界”と言うらしいですが、彼等の音楽を表すには、それはちょっと言葉が足りない気がします。確かに、マイナー調/バラード調の曲が多いですが、凄い熱さも持ってますよね。非常にドラマチックに盛り上がる曲も多いし(それを僕は“クサい”と表現する・笑)、それこそが彼等の魅力だと思います。
・・・数年前のF1中継でエンディングテーマに使われ、女子十二楽坊にもカバーされた(らしい)
“Clocks”がアルバムのハイライトかと思いますが、僕はその前に入っている
“The Scientist”という曲が好きなんですよ。・・・ってか、これを“冬コンピ” に使ったのでした(笑)。・・・そう言えば、Coldplayの次回作は、
ブライアン・イーノがプロデューサーらしいですね。今までのアルバムとは、多少雰囲気も変わってくるのではないでしょうか。・・・U2に凄く似てきたりして(笑)。