今朝、何気なくカレンダーを観ていたら、今日、3月8日は “ミツバチの日”だと知って、“何だそりゃ~、また駄洒落か、大体、ミツバチの日と言われたって、喜ぶのは養蜂業者か一部の昆虫マニアだけだろう、俺だったらハチミツの日作るけどな・・・”とか考えていたんですが、“でも、ひょっとして・・・”と、カレンダーをめくって行ったら、やっぱりそうでした。8月3日が“ハチミツの日”・・・。2月22日は “ニャンニャンニャン”で“猫の日”であるとか、11月22日は
“いい夫婦の日”であるとか、殆どの(いい加減な)記念日は、ほぼ例外なく駄洒落を元に制定されていて、“何故こうも日本人は駄洒落が好きなのか?”とか、“何とか協会や何たら組合に勤めている人達は恥ずかしくないんだろうか?”とか、非常に疑問に思いますが、とりあえずブログのネタには出来そうだな・・・と、ひとりほくそえんでいました(笑)。まず最初に、“よし!今日の1曲はスピッツのハチミツだ!”という考えが頭を過ぎったんですが、良く考えてみたら・・・いや、別に良く考えなくてもそうなんですが、僕、この曲聴いたことないんですよ。“何かそんな曲があるらしい” というぐらいなもんで(一応フォローしておくと、僕はスピッツは嫌いではないです。アルバムを聴いたりしたことはないですが)。“駄目じゃん、俺・・・、他に何か無かったかな・・・”と考えていたら、そのものズバリ、
“Honey Bee”という曲を思い出しました。“永遠のギター馬鹿”
スティーヴィー・レイ・ヴォーンが演っていた曲です。よっしゃー!これで行こう!今日の1曲”はこれに決まりだ!・・・と、張り切ったのは良いんですが、ここまで書いてきてようやく、偉そうに“駄洒落記念日”批判をした割に、ブログのネタ選びがそれと殆ど同じであると気付いてしまいました(汗)。う~ん・・・まあ良いか(笑)。
どうせこのブログなんてこんなもんさ・・・と開き直って、スティーヴィー・レイ・ヴォーンと
Double Troubleが1984年に発表した2枚目のアルバム
“Couldn't Stand The Weather”からの1曲
“Honey Bee”を取り上げることにしましたが、この曲について書くことも余り無いんですよね~(笑)。3分にも満たない短い曲だし、アルバムの中やLIVEに於いてもそれほど重要な曲とは思わないしで。・・・なんちゅうか、スティーヴィーの手ぐせがそのまま曲になっているような感も無きにしも非ずだし(これ、スティーヴィー作です)。ただ、やはり聴いていて、“上手いなぁ~” とか、“良い音してるな~”という風には思いますが。・・・僕はスティーヴィーが残したアルバムの中では、この2ndが結局一番好きでしたね。色んな面でバランスが取れてると思うんですよ。楽曲、ギターや他の楽器の音色、アルバム構成なんかのバランスが。・・・まあ、“SRVのアルバムなんて、どれも似たようなもんだろ”と言われれば、それは確かにそうなんですが(笑)、個人的には、このアルバムに対する思い入れが一番強いです。このアルバムに伴うツアーで来日して、それを観に行ったというのも勿論あるし、このアルバムを最初に聴いた時の印象も鮮烈だったんですよ。僕がスティーヴィーのギターを最初に聴いたのは、当時多くの人がそうであったように、 “デヴィッド・ボウイの曲の中で”でしたけど、そこで聴けるような音・・・モダンな音の中で聴こえるブルースギターというのを期待して、彼のデビューアルバム
“Texas Flood”を聴いてみたら、おもいっきり田舎くさくてですねえ・・・(笑)。実際、あの人は、おもいっきり田舎者だし、Double Troubleのメンバーを始めとして、1stをベストに挙げる人も多いんですが、僕としては、もうちょっとビシッとした音を聴きたかったんです。勿論、デヴィッド・ボウイのような曲を期待していた訳ではありませんが。
・・・“Texas Flood”が、ジャクソン・ブラウンの所有するL.A.のスタジオで、わずか3日間で作られたでものであったのに対して、“Couldn't Stand The Weather” は、ボウイの
“Let's Dance”も録音されたNYのパワーステーションスタジオで、約19日間で作られたものらしいです。1stが“ほぼスタジオLIVEアルバム”だとすると、2ndは“少しはスタジオアルバムっぽいアルバム”と言えるでしょうか(笑)。・・・パワーステーションと言えば、まさに当時の最先端を行くスタジオでしたからねえ。ここでレコーディングしたり、ミックスダウンすることが売れているミュージシャンのステータスであるような雰囲気すら持ってました。そんなスタジオで録音された訳ですから、いくらテキサスの田舎者が演奏している古くさい音楽であっても、その音にはモダンさを感じます(あくまでも“当時の”ですが)。全体的にもっさりしていていて、どこか垢抜けなかった1st(これはこれで良いんですけど)に較べると、明らかにシャープさを増してます。特にリズム隊の音色に顕著です。ギターの音色もよりブライトになっていて、聴いた瞬間に、“お~、こりゃ1stよりスタジオ代掛けてるな~”と分かります(笑)。インストナンバー
“Scuttle Buttin'”で幕を開け、
ジミー兄ちゃんも参加した
“Couldn't Stand The Weather” “The Things (That) I Used To Do”、
ジミ・ヘンドリックスのカバー
“Voodoo Chile (Slight Return)”、コミカルなPVも作られた
“Cold Shot”、9分にも及ぶマイナーブルースの名曲
“Tin Pan Alley”・・・と、どれもスティーヴィーの代名詞と呼べるような名演に続くのが、今日取り上げた
“Honey Bee”です。・・・けど、こういう風に並べて行くと、やはり影の薄い曲と言わざるを得ません(笑)。これに続くラストの曲が、スティーヴィーにとっては数少ないジャジーなナンバー
“Stang's Swang”ですから、余計そう思ってしまいますね。・・・でもその分、“スティーヴィーが伸び伸びと弾いている曲”と言えますかね。誉めてるのか何なのか良く分かりませんが。このアルバムから、今日現在の僕の個人的なベストチューンを選ぶとすれば、“Tin Pan Alley”です(笑)。
・・・“Tin Pan Alley”と言えば、
この人のバージョンも中々良いんですよね~。・・・ “Honey Bee”は何処へ?