テキサス出身のシンガー・ソングライター、
レット・ミラーのデビューアルバムです。2002年リリース。・・・最近何だか、シンガー・ソングライター・・・それも男性シンガー・ソングライターがブームみたいなところがありますよね。まもなく来日するビリー・ジョエルや、最近NEWアルバムをリリースしたエルトン・ジョンなど、ベテランもまだまだ頑張っているし、男性SSW人気というのは一貫して高いものがありますが、次から次へと新人SSWが登場しては人気を博して行くこのところの状況を見ていると、“ブーム”という言葉が頭を過ぎります。・・・いや、良い状況だと思うんですけどね。それぞれ良い曲を持っていると思うし(アルバムちゃんと聴いたことない人多いけど・・・)、下積みが長かった人だって居るだろうし。・・・ただ、10数年前にもSSWブームがあったじゃないですか。その時は、
アラニス・モリセットを中心とした女性SSWのブームでしたが。こういう風にブームになってしまうと、その後、その人がいくら良い作品を作り続けていても、ヒット曲1曲だけでファンになって(?)、コンサートにも駆けつけたような人は、すぐに忘れてしまうんですよね。何年か経って久々の新譜が出たりした時に、“えっ、まだ居たの?懐かし~”みたいなことになってしまうんです。日本という国は(アラニスは結構そんな感じになりつつあります・・・)。まあ、そんな似非ファンなんてとっとと居なくなった方がその人の為だし(笑)、その人が良い作品を作り続けてくれればまったく問題はない・・・と言うか、元々大きなお世話なんですが(汗)、現在来日公演真っ最中のダニエル・パウターが、初の本格的なツアーでいきなり東京国際フォーラムホールA、しかもソールドアウトって凄いな~、でも、このあと大丈夫かな~?みたいに思ったもので・・・。例のヒット曲には妙な邦題がついてるし。・・・いやホント、余計なお世話なんですけど(笑)。
・・・と、レット・ミラーとは殆ど関係のない話でここまで引っ張ってしまったんですが、それにはちょっとした訳があるんです。実は僕、この人のこと殆ど何も知らないんです(笑)。僕の場合、ブログの記事を書き始める時はいつもそんな感じですが(汗)、シンガー・ソングライターという言葉を思い浮かべていたら、レット・ミラーの名前も一緒に出てきたという・・・。まあ、取り上げておいて、知らぬ存ぜぬではシャレにならないので、今からちょっと勉強させてもらおうと思ってますけど(書く前にしとけ!)。
・・・このアルバム、冒頭で“デビューアルバム”と書きましたが、それはソロデビューアルバムということで(これは以前から知ってた)、彼は
Old '97というバンド(このバンドは知らない、聴いたことない)の一員として、アルバムを何枚もリリースしていた人なんです。言ってみれば、ちょっとしたベテラン。・・・Old '97というダラス出身のバンドがどんな音楽を演っているかというと、所謂オルタナティブ・カントリーというジャンルに属するものらしいです。・・・僕、このオルタナ・カントリーというのも良く分からないんですよね~。The Jayhawksだとか、Whiskeytown(当然、そこのメンバーだったライアン・アダムスも)といったバンドが演っているような音楽を指すようですが、普通に“カントリーロック”では駄目なんでしょうか?オルタナつけないと駄目なんですか?分からんわ~。まあ、良いんですけど。どうでも。・・・そんなバンドのメンバーでもある人(現在もバンドは続いているようです)なので、このアルバムで聴ける音も、ダニエル・パウターやジェイムス・ブラントのような甘い感じではなくて、元気で勢いのあるものが多いです。音的にもギター中心・・・曲によっては結構歪んだギターもフィーチャーされていて、“そのルックスほど音は甘くない”って感じですね。歌詞を読んだりすると、曲の大半はラブソングのようですけど。そういった音作りが成されているからこそ、
“Come Around”のようなしっとりとした曲も生きるんですよね(アルバムからの1stシングルになったというこの曲は良いですよ)。・・・で、その音をレット・ミラーと一緒に作り上げたのは誰かというと、これが
ジョン・ブライオン。CDの帯にある言葉を借りれば、“L.A.音楽界の王様”、この言葉が適当なものであるのかはそれぞれの判断に任せますが、とりあえず彼が関わっていて出来の悪いアルバムというのはありませんよね。“まずそのアーティストが良い曲を書く”というのが大前提ですが、レット・ミラーやダニエル・パウターの音楽を聴いていると、プロデューサーの果たす役割りというのも決して小さくはないな・・・みたいに思うのです(ダニエル・パウターにはミッチェル・フルームがついてますよね)。このアルバムにも、ジョン・ブライオン人脈で、名人
ジム・ケルトナーが参加したりしているし。
・・・そして今日も、アーティストやアルバム以外の話に終始して、読んでくれた方を世間話につき合せたような感じですが(汗)、近い将来、“レット・ミラー”で検索してここを訪れる人が出た時の為に、先に謝っておこうかと思います。どうもすみませんでした。レット・ミラーと
ベット・ミドラーって、似てますね。朝鮮総連とヤーレンソーランも。・・・こんなこと書いて、攻撃されたらどうすっかな(汗)。時事ネタなんですけど。