ここ数日で気温も一気に下がり、日に日に秋らしさを増している今日この頃ですが、皆さん、音楽聴いてますか?去年の今頃も似たようなことを書きましたが、ホント、秋って音楽聴くのに最適です。もうどんな音楽でも聴けるんですよね。・・・いや、季節なんて関係なく、いつ何を聴いても良いんですが、僕の場合、夏はロックから遠ざかってしまいがちなんです。昔は年がら年中ロックばかり聴いていたというのに・・・。この傾向は年々強まってますねえ。先月取り上げたアルバムも、それっぽくないものばかりです。・・・と言うか、ブログの更新率そのものが著しく低かった(笑)。これは、僕が歳を取って体力気力共に低下しているという理由の他に、地球温暖化も大きく影響していると思います。みんなで温室効果ガス排出量の削減を心掛けましょう。・・・真面目な話、最近季節の変わり方が極端ですよね。冬は凍えるように寒くて、夏はうだるように暑いんですが、その中間の春と秋があるのか無いのか分からない感じです。ようやく夏が終わったと思っていると、秋を感じるのはほんの一瞬で、いきなり寒くなって行きますからね・・・。秋好きとしては淋しい限りです。春もそんな感じですねえ。まあ、短くても秋は秋なので、それを満喫したいと思ってますが。・・・それでは、ロックを聴いても疲れない季節に感謝しながら本日御紹介するのは、前回予告した通り、
Talk Showです。
・・・“前回予告した”とか言ってますが、あれは口から出任せで、
Stone Temple Pilotsの記事を書き終える前に、このバンドのことも思い出したという、ただそれだけの話なんですが(笑)、“今回を逃すと、また何年も聴かなくなるぞ”なんて気持ちが持ち上がって、このCDの発掘調査に乗り出してみたんです。・・・で、聴いてみたら意外と良かったという。“意外と”などと言っては失礼ですが、ホント、意外といけました。・・・と言うか、あれです。殆ど初めて聴いたような感じです(笑)。“1度しか聴いていない”ということはないと思うんですが(2、3回は聴いてると思う・・・)、アルバム全体の印象が非常に希薄だったんですよね。“どんな感じだったかな~?”と思い出そうとしてみても全然出てこない・・・みたいな(笑)。でも、それが今の季節、ロック・リスニング・リハビリ中の僕にマッチしたようです。
・・・STPの記事の中でもチラッと触れたように、このTalk Showというグループは、 “ボーカルがスコット・ウェイランドではないSTP”です。有名なジャンキーでもあったスコット・ウェイランドが、ドラッグのリハビリやら何やらで忙しくしていた90年代中頃、“バンドどうすんのよ?”と思っていた(んじゃないかな)他のメンバーが、
デイヴ ・クッツというシンガーを迎えて結成したのがこのバンドで、彼等が残した唯一のアルバムがこれなんです。1997年にリリースされてます。デイヴ・クッツというシンガーは、ちょっとハスキーで中々良い声をしていると思いますが、スコット・ウェイランドに較べるとアクが少なくて、それがSTPファン(僕は違いますけど)にはちょっと物足りなく感じる部分であり、アルバムセールスの不振にも繋がったのではないかと思います。・・・が、これはこれで良いんじゃないでしょうか。・・・と、このアルバムの内容をまったく覚えていなかった僕が言っても説得力はありませんが(汗)、何か良いんですよ。STPほどヘビーではなく、スコットのように危うくない感じが。アルバム制作に至った経緯は、
ジェリー・カントレルのソロアルバムに似ていますが、音的にはあちらがバンド(
Alice In Chains)が出しているそれと大きく違わなかったのに対して、こちらはかなり異なるものになっています。・・・とは言え、まったく別ものかと言うとそうでもなくて(ややこしいなぁ・・・)、STPの音にも感じられた部分・・・特にThe Beatlesから影響を受けた部分・・・を増幅したかのような音になっていると思います。歌メロやコーラスパートからそれを強く感じますね。STPはNYで行われたジョン ・レノンのトリビュートコンサートに出演したり、スコットもバンドとは別のプロジェクトで
このアルバムに参加していたりと、ああ見えて、かなりのビートルズフリークなんですよね。スコットよりは一般ウケする(?)ボーカリストを迎えたことで、彼等のそんな部分が曲作りにも大きく現れたんじゃないでしょうか。曲によっては、爽やかですらあります。バンドの4分の3がSTPなのに。ディーン・デレオのギターも、シンガーの声質と曲調に合わせて、いつもより歪み少なめ、アンプもちょっと小さめのやつを多用してみました・・・みたいな感じです。彼はこの辺が巧いんですよね。
・・・そんな感じでTalk Show、リリースの翌々年には結局STPのアルバムも発表されて(その前年にはスコットのソロアルバムも出ていたというのに)、“いったいこのバンドは何だったんだ?”という感じがしなくもないですが、“STPはちょっとしんどくて・・・”という人には(今どきSTPみたいなバンドを聴いている人がどれだけ居るかって話ですが・笑)、丁度良いかもしれません。つーか、僕は妙に気に入ってしまいました。余り疲れないところが。・・・それでは次回は、スコット・ウェイランドのソロアルバムを取り上げます。・・・いや、これはウソ。さすがにそこまではやりません(笑)。