ジュールズ・ホランドの“素晴らしき仲間たちシリーズ”第3弾、
“Friends 3”です。2003年リリース。・・・“このシリーズは最高なんで全部紹介します”とか言ってから、えらい長いブランクが開いてしまいました。もう半年以上経ってます(・・・正直に言うと、昨日、
ソロモン・バークのアルバムを紹介して、これを思い出したようなところがあります・笑)。でも、このシリーズはホントいつ聴いても最高ですよ。・・・まあ、しばらく聴いていなかったという事ですが。何が最高って、全部最高なんですが、
“音楽って楽しいな~”と実感させるようなアルバムなんですよね。物凄い技巧派の演奏というのも人を感動させる事ができるし、ヒットチャートを賑わせているような流行りの音楽も勿論カッコ良いですが、ジュールズ・ホランドがこのシリーズで演っている音楽・・・R&Bの名曲のカバーや、そういう雰囲気を持ったオリジナル曲の数々は、演奏している側の楽しさがこちらにも伝わってくるような本当に素晴らしいものなんです。ジャケットのジュールズの顔を観ると、あまり楽しくなさそうなアルバムなんですが(笑)。・・・シリーズ3作目となるこの
“Friends 3”は、参加アーティストでいうと一番地味な感じですが、内容は相変わらず素晴らしいです。それでは、アルバムを聴きながら曲の紹介をば・・・。
アルバムのオープニングは
バディ・ガイの
“She Suits Me To A Tee”。バディ、チェス時代の曲のリメイクですが、いきなりカッコ良いです。バディのギターや歌も若い頃に較べてまったく衰えを見せていないし、どアタマから血管切そうれなシャウトです。バディはこのシャウトのせいで髪の毛が抜けて、最近はスキンヘッドになってしまったってホントでしょうか?さすがにLIVE録音という事はないと思いますが、ギターに関しては“殆ど一発で決めた”という感じでしょうね。2曲目はテリー・ウォーカーの
“Misfit”。写真を観ると結構ほっそりとした感じの黒人女性ですが、歌は迫力あります。イギリスのソウルシーンは凄いですよね。この一連のシリーズで初めて名前を知った凄い歌手が沢山います。3曲目はスモーキー・ロビンソンで
“You Really Got A Hold On Me”、甘い歌声にウットリします。・・・いや、ウソ(笑)。僕はウットリしませんけど、“ウットリする人もいるだろうな~”という感じのスイートな曲です。4曲目はデヴィッド・グレイという白人シンガーの歌うランディ・ニューマンの
“I Thin-
k It's Going To Rain Today”。この人もよく知りませんが、マンチェスター生まれでウェールズ育ち、リバプールの大学を出てロンドンに移ってきたというバリバリのイギリス人みたいです。やっぱり昔からイギリスには上手い歌手が多いですよ。 ・・・そして、5曲目はソロモン・バークと
エリック・クラプトンの
“Message To My Son”。この2人とジュールズによる、ストリングスの絡みが美しい温かい感じの曲です。クラプトンは歌は歌わずに(って当たり前だ・笑)ギターだけ弾いていますが、こういう風に脇役に回った時のクラプトンは結構好きなんですよね。ソロもクリーンな音で弾いてます。指に魂込めました。
6曲目も美しい曲ですね。シェーン・マクゴーワンというおっちゃんの声は汚いですけど(笑)。ジュールズ・ホランド作の
“Just To Be At Home”。ここで、サム・ブラウンが登場します。サム・ブラウンの声って良いなあ。7曲目はスティーヴ・アールで
“Play It Sam”、スティーヴとジュールズ共作のホンキートンクナンバーです。この2人はアメリカ人とイギリス人ですけど、同士って感じでしょうかね。そして8曲目、来た!ニック・ケイヴとサム・ブラウンで
“Kiss Of Love”。・・・何が来たかというと、僕はこのシリーズでサム・ブラウンの事を知って以来、いつも彼女の歌を楽しみにしてるんですよ。・・・で、今回はニック・ケイヴとのデュエットです。彼女とジュールズによるこの曲は、タンゴ調で、ヨーロピアンで、ラテンな感じ(笑)。続く9曲目の
“I Told The Truth”、一瞬誰かと思いましたが、これは
ポール・ロジャースです。Queenの(笑)。8曲目に続きブラウン/ホランド作で、ちょっとジャジーで非常にリラックスした感じの曲です。おっさん、やっぱり上手いわ・・・。10曲目はSugabaesで
“Please Can I Talk”。この人達は何なんですか?アイドル?・・・の割には老けてるか。POPグループってやつですかね。彼女達のアルバムは当然のように聴いた事ありませんが、この曲を聴く限りでは、アメリカの同じようなおねえちゃんトリオに較べると、ずいぶんクラシックな感じ(?)がしますね。・・・そして11曲目、The Beatlesの登場です。リンゴ・スターで
“Boys”。リンゴ、歌ってますわ。ドラムも叩かずに(笑)。この人はいつも力が抜けてますねえ。レコーディング中はピースサイン連発だったと思われます。
ここでやっと半分か・・・(汗)。このシリーズ収録曲多いんだよなぁ・・・。文字の量を観ただけでウンザリされそうなので(既にされてるような気もしますが・・・)、続きは明日にします。こんなに長くなる予定ではなかったんですが・・・。