スティーヴィー・ニックスの現在のところの最新アルバムです。・・・けど、発表から既に4年が経っていますね。2001年のリリースです(
リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスを擁したMac黄金期のメンバーによる久々のスタジオアルバム
“Say You Will”を出す少し前ですね)。・・・それにしても、
Fleetwood Macって、不思議なバンドですよねえ。元々はバリバリのブルースバンドとしてスタートして、結成当初のメンバー(リズム隊の2人)がずっとバンドに残っているのに、新たなメンバーを迎えるたびに少しずつ音楽性を変えて行って、リンジーとスティーヴィーを迎えた頃には見事にアメリカナイズされて、所謂POP/ソフトロックのバンドとして頂点を極めてますから(僕はその頃のアルバムは聴いた事ありませんが、90年代にはデイヴ・メイスンがメンバーだった事もありましたね)。・・・いくらグループ名が同じでも、
ピーター・グリーン在籍時のMacと、“噂のMac”はまるで別のバンドですよね。まあ、僕はそのどちらも好きですが。 ・・・でも、
“Rumours”がドカンといってる頃、僕は彼等の音楽そんなに聴いていなかったんですよ。何故かと言うと、当時の僕は“ロック=ハードロック”だったので(恥・・・)。Fleetwood Macの“Young Music Show”も見逃したしなぁ・・・。
・・・以前書いた記事からも、僕がピーター在籍時の初期Macの方に強い思い入れを持っているのはバレバレですが、“噂のMac”の音楽も凄く個性的で好きなんですよ。ああいうPOPな音楽で、曲を聴いてすぐにどのバンドか分かるというのは凄いですよね。黄金期Mac(ピーターがいた頃も黄金期だと思いますけどね・・・)は、フロント3人のキャラクターが際立っていたと思います。特に女性ボーカル2人の個性がまったく別で、どちらも“雰囲気を持っていた”のが素晴らしかったです。男性陣3人は、それぞれ職人的なミュージシャンでもあったし。・・・個人的には、
クリスティン・マクヴィーが歌っている曲に好きなものが多かったりするんですが、あのバンドのイメージとなっていたのは、やはりスティーヴィー・ニックスだったと思います。
妖精とも呼ばれたスティーヴィーのイメージ、これはデカかったですね。・・・まあ、その妖精も、Macの途中から声がどんどんしゃがれて行って、声だけ聴いたら魔女みたいになるんですが(笑)。でも、あの落差が良かったりするんですよね。そして、彼女の場合、その妖精のイメージをずっと保っているのが凄いと思います('48年生まれらしいので、今年で57歳になっている筈ですが・汗)。
・・・そんな彼女が53歳の時に出したのが、この
“Trouble In Shangri-La”です。アメリカでは圧倒的な人気を誇るバンドの看板スター、久々のアルバムですから、参加ミュージシャンもかなり豪華です。彼女のアルバムには“お馴染みの顔”みたいな人が何人もいるんですが、その中でもトム・ぺティのところのギタリストでもある
マイク・キャンベル、この人が良いんですよね~。僕、この人のギター好きなんですよ。凄いシンプルに弾く人なんですが、そのメロディや音色が素晴らしいと思います。あとはこれまたお馴染みの
ワディ・ワクテルや
ヴィニー・カリウタ、
スティーヴ ・フェローンといった名前がありますね。・・・あ!
ラスティ・アンダーソンの名前も発見!
メイシー・グレイも。って、今頃気づいてどうすんねん。>俺 ・・・まあ、こういった人達はそれほど目立っている訳ではないんですが、
“It's Only Love”という曲を提供し、プロデュースも数曲手掛けている
シェリル・クロウ、彼女はさすがに目立ってます。Thanks欄を見ると、彼女に対しては“家族の一員、ずっと欲しかった妹のよう”みたいな言葉が書いてあるんですよ。ここまで言ってもらえると、シェリル・クロウも嬉しいでしょうね。・・・そんな感じの新旧女性アーティストの共演も楽しめるアルバムです。マイク・キャンベルが参加した
“Too Far From Texas”、ラスティ・アンダーソン、ティム・ピアース、更にリンジー・バッキンガムまでギターを弾いている(どれも初めて気づいた・・・)
“I Miss You”の2曲が、個人的なベストトラックですかね。50歳を過ぎて“The invisible girl that was my name~♪”なんて歌えるスティーヴィー・ニックスって、素敵ですね。やっぱ妖精だな(笑)。
・・・あ!Thanks欄に何故か
ロザンヌ・アークエットが!