イギリスで事実上の同性婚を認める法案が施行されて、エルトン・ジョンもパートナーの男性と結婚したみたいですね。テレビのニュースでやってました。ジョージ・マイケルは来年なんですか?・・・まあ僕なんかは、“そんなに結婚したいものなのかな?一緒にいるだけじゃ駄目なのかな?”なんて思ってしまうんですが、同性のカップルにしてみれば、異性の夫婦同様の権利を得られたり、法的に認められるというのはやはり大きな事なんでしょうね。何はともあれ、おめでとうございます。・・・そんな感じで、
“Almost Famous”のサウンドトラック(笑)。“なんのこっちゃ?”と思われた方、すみません。テレビでエルトン・ジョンの姿を観た時に浮かんできたのが
“Tiny Dancer”なんですよ。映画の中で(予告編にも)使われ、非常に印象的だった曲です。最近、この曲と“Almost Famous”という映画は、僕の中で直結してるんですよね。なので、エルトン・ジョン結婚記念でこのサントラ(笑)。どうもこの頃、回りくどくていかん・・・。
“Almost Famous”(あの頃ペニー・レインと)については、
以前も書いた事があるんですが、あの時は映画の事や自分の思い出話をしただけで、そこで使われていた音楽には大して触れていなかったんです。それに、あの頃は映画を何度か観ただけで、このサントラ盤も持っていなかったんですよ。結構最近になってサントラも入手したんです。レコード屋のクリアランスセールで250円で売ってたから(笑)。・・・まあ、そんなに安く売っていなくても、いつかは買おうと思ってたアルバムなんですが、収録曲の殆どが既発曲であるという事が引っかかって、中々買えないでいたんです。でも、実際に聴いてみたら、そんな事は関係なしに素晴らしいサウンドトラックでした。とりあえず
収録曲を見て下さい。・・・このページを観れば分かりますが、映画に使われた曲は、サントラに収められたものの軽く倍以上、
51曲もあるんですよね。その中から、元天才少年音楽ライターであった
キャメロン・クロウ監督が厳選したのが、このサントラなんです。“だったら素晴らしくて当然だろ”と簡単に言ってしまう事もできますが、キャメロン・クロウは選曲に物凄い時間と労力を費やしたと思います。・・・僕はいつも巷に氾濫する安易なオムニバス盤について、“選曲がベタ過ぎなんじゃー!”とか文句を言っていますが、そういったアルバムの多くからは編集する側の努力が感じられないのが嫌なんですよね。有名な曲ばかり入っているとかそういう事よりも。有名アーティストの曲ばかり集めても素晴らしいアルバムができるというのは、このサントラが証明してるじゃないですか。レコード会社はもっと真面目にやって欲しいです(・・・ところで、“私の大好きなモリコーネミュージック:小泉純一郎選曲”って、ホントにあの人が選曲したんでしょうか?)。
・・・相変わらず無駄口ばかり叩いていて、アルバムの内容には殆ど触れていませんが(汗)、どの曲も良いですよ。って、当たり前ですが(笑)。・・・映画のサントラには、その映画の為に作った音楽(スコアだったり主題歌/挿入歌だったりしますが)を収めたものと、映画の雰囲気に合った既発曲を集めたもの、大きく分けて2種類あると思うんですが、このアルバムは、後者の中ではTOPクラスに入るものだと思います。・・・まあ映画の主題が主題なので、その結果もある意味当然なんですが、アルバムを聴いていると、見事に映画のシーンが蘇ってくるんですよね。最初に触れた
“Tiny Dancer”なんて、映画の中では結構ベタな使われ方をしていたとも言えますけど、そのベタさも許されるのがこの映画であり、このサントラなんですよ(笑)。それで、選曲に加えて、その並べ方、曲順がまた良いんですよね。・・・これは僕の勝手な推測ですが、このアルバムはCD1枚の中で、A面とB面に分かれていると思います。・・・と言うか、僕はいつもこれやるんですけど(笑)。裏ジャケットは、楽器用アンプのスピーカーに曲を書いたメモが貼ってあるというものなんですが、これが半分ずつぐらいに分けられていて、2枚貼ってあるんです。僕等以上にアナログ世代なキャメロン・クロウの事ですから、LP盤に対する思い入れは物凄く強いと思います。だからきっとそうですよ(笑)。レコードのA面B面というのは、一種“物語り性”みたいなものがありますよね。音楽配信がデータ化されている今の時代に、たとえアナクロと言われようと、僕はそういうものが好きですね。
アナログなアナクロですから!
・・・え~と、そういう映画とサントラですから、まだ観た事のない人、聴いた事のない人は、是非観て、聴いて下さい。70年代の雰囲気がたっぷり味わえると思います。 ・・・また、ほぼ同じ時代を描いた全然ロマンチックじゃない映画として、
“Detroit Rock City”もありますが、これはこれで正しい70年代ムービーだと思います(笑)。
P.S. 最近掴んだ情報によると、キャメロン・クロウ少年がRolling Stone誌の記者として、ツアーに同行したバンドは、
Lynyrd Skynyrd だったそうです。