“チャーリーとチョコレート工場”も大ヒット上映中、ティム・バートン&ジョニー・デップの黄金コンビによる映画第2弾
“Ed Wood”のサウンドトラックです。
Movie Batonの “心に残る映画5本”にも入れ損なったし、“チャーリーとチョコレート工場”もまだ観ていませんが(汗)、ティム・バートンの映画は大好きです。彼の事は
“オタクの鑑”だと思ってます。オタクを極めれば、あそこまでになれるという素晴らしい例だと思います。ありとあらゆるところに拘った彼の映画作りには、いつも関心すると同時に呆れてますよ(笑)。あれはやっぱり一種の天才でしょうね。“ティム・バートンの映画でどれが一番好きか?”と聞かれると、ちょっと答えに困るんですが、彼の撮った唯一のノンフィクションである(笑)この “Ed Wood”も凄く好きで、非常に楽しめました。・・・主演がジョニー・デップだというのも、この映画の魅力のひとつでしょうね。“ジョニー・デップはティム・バートン映画の1番の理解者じゃないか?”という気もするんですよ。・・・1番じゃなくても10番手ぐらいには絶対入ると思います(笑)。これはまた逆の事も言えて、ティム・バートンという監督は、ジョニー・デップという俳優の魅力を最大限に引き出す事のできる監督だと思います。・・・まあ、“デッドマン”や“ブレイヴ”での寡黙なジョニー・デップも “ドンファン”や“ショコラ”での色男なジョニー・デップも勿論良いですが、個人的に、ジョニー・デップがもっともジョニー・デップらしく見えるのは、ティム・バートンやテリー・ギリアムの映画に出ている時なんですよね。彼はこういった変な監督(笑)との仕事を完璧に楽しんでいるし、そういった映画の中であそこまで変な役を演じられる男前俳優はジョニー・デップしかいないと思います。
・・・映画の話ってホントにキリが無いので、ここらでサントラの話に移りますが、この映画で音楽を担当し、アルバムのプロデュースも手掛けたのは
ハワード・ショアです。ハワード・ショアと言えば、やはりデヴィッド・クローネンバーグと組んでいたのが印象的だし、他にも比較的シリアスな映画での仕事が多いと思います。当然、こういった映画の音楽は緊張感がビシビシ感じられるものばかりですが、さすがに“Ed Wood”でそういった音楽を作る訳にはいかなったようです。って、当り前ですけど。でも(・・・でもって事はないですが・笑)、美しい曲もしっかりあるし、脱力系の曲でもクォリティはメチャメチャ高いです。この辺、さすが“映画音楽の巨匠”といった感じですね。“
Main Title”で聴けるボンゴの音にはひたすら脱力してしまいますが、この曲ホントに良いんですよね。マヌケで。こういった曲の多くは、50年代に作られたB級ムービーに対するオマージュになっている訳ですが、そんな映画や音楽にも愛情を持って現代に甦らせた(しかも、遥かにクォリティアップして)ティム・バートンやハワード・ショアの仕事振りには、もう脱帽です。映画や音楽のB級化に一役買っているのが(いや、ホントはそういう楽器じゃないんですけどね・・・笑)テルミンの音色で、それを演奏しているのは、あの楽器の発明者テルミン博士の血縁である
リディア・カヴィナです。彼女の演奏するテルミンの音色はホントに美しくて、エド・ウッドのような最低映画監督の話には勿体無いぐらいです(笑)。・・・と言っても、この事実、僕はこの映画を観てから10年近く経った頃、“テルミン”を観て数年後に気づきました(汗)。・・・この映画で晩年のベラ・ルゴシを演じ、アカデミー助演男優賞を獲ったマーティン・ランドーの素晴らしい台詞も所々に挿入してあって、中々楽しめるサントラです。・・・けど、DVDの低価格化が進む現在、こういったサントラ盤の価値はどんどん減っていくような気もしますね。CDの値段もっと下げろ!・・・あ、そう言えば、この映画が公開された頃、エド・ウッドの映画もビデオ化されたので僕も何本か観ましたが、ホントにくだらなかったです(笑)。
・・・そして、この記事も現在旅行中の
kingdowさんのところへトラックバックするのであった。留守中を狙ってトラックバック2連発(kingdowさんもこのアルバム持っているような気がするんですけど・・・)。
“Frankenstein”のCDと同じく、映画のワンシーンから持ってきたレーベルです。ジョニー・デップの表情が素晴らしい(笑)。
Ed Wood (1994)