サッカースペイン代表のワールドカップ出場は中々決まらないものの、F1の世界では、フェルナンド・アロンソという新しいチャンピオンが生まれ、スペイン国内はお祭り騒ぎになっているものと思われます。王室が正式にアロンソを称えるコメントを発表したというんだから、凄いじゃないですか。・・・てことで、“おめでとうフェルナンド・アロンソ”、そして“もうちょっと頑張れよフェルナンド・トーレス”という意味を込めまして、今日は
Future Kings Of Spainのデビューアルバムを紹介したいと思います。昨日から殆ど駄洒落ですみません。 ・・・でも、このバンド、アイルランドの出身で、スペインとは何の関係もないんですよ(笑)。雑誌に載っていた“未来の王様”に関する記事と、隣りのページの“スペイン” に関する記事を組み合わせただけなんだそうです。まあ、バンド名なんてそれぐらいが丁度良いですよね。変に意味を持たせられたら、こっちとしても緊張します(笑)。
このバンドはカッコ良いですよ。Dinosaur Jr.やPixiesといった、80年代の後半に出てきた所謂オルタナティブロックバンドに影響を受けたという、まだまだ若いバンドのようですが、
“若いって素晴らしいですね”と言いたくなるような気持ちの良いバンドです。まあ、轟音ギターに絶叫(シャウトではなくて絶叫・笑)ボーカルが炸裂するオープニングナンバーを聴いて、“しんどい・・・”と感じる人もいるかもしれませんが、僕はこの爆発的なパワーを気持ち良いと感じました。しかもこのバンドは、若さに任せただけの疾走ナンバーだけではなくて、バラードまで演ってしまうんですよ。これはやはり、ヨーロッパのバンドであるというのも関係してるんでしょうか。そして一部の曲を除けば(笑)、どの曲も
メロディが美しくて、キャッチーでもあるんです。演奏はまだまだ荒削りですが(ぶっちゃけ、これから飛躍的に上手くなるとも思えませんが・・・)、ソングライティングのセンスは抜群で、これが彼等の一番の武器であると思います。いやホント、良い曲書いてます。
・・・Nirvanaの大ブレークで、オルタナ/グランジロックが一気にメインストリームの音楽となった時には、ワケの分からないバンドも沢山出てきて、僕も“一応アルバムは買ってみたものの一度しか聴いてない・・・”なんてものも多かったですが(それはオルタナに限りませんが・・・汗)、あのムーブメントから出てきて生き残ったバンドはやはりそれなりのものを持っていたと思うし、このFuture Kings Of Spainのような素晴らしい後継者を生み出したという事実も評価されて然るべき事だと思います。 残念ながら、あれはブームで終わって、ブームになった途端につまらなくなってしまったような面もありましたが、それまで流行っていた音楽、MTVで流れる事が目的のような音楽を一掃した事、ロックの流れを一度リセットしたという事は、個人的には良い事だったと思います。僕は、彼等のような若いバンドに飛びついたりする年齢はとっくに過ぎていますが、若くて元気で、しかもロックという音楽に愛情を持っているようなバンド、
“ロックしてるバンド”を見つけると嬉しくなりますね。Future Kings Of Spainや
Burning Bridesは、僕の中でかなりのヒットです。
“若いの中々やるじゃねえか!”って、感じですね(笑)。