2002年に突如再結成された
Jane's Addictionが、1990年の
“Ritual de lo Habitual”以来、13年ぶりに発表したオリジナルアルバムです。という事は、2003年リリース。・・・いや~、昨日の記事を書いてから、このアルバムのボーナスDVDを改めて観てみたら、カッコ良くてですね~。しかも、DVDを観ていなかったどころか、アルバム自体殆ど聴いていなかった事も思い出しまして~(汗)。それで殆ど新譜に触れるような気持ちで聴いてみたら、これまたカッコ良かったんですよね~。“何でこのアルバム聴いてなかったんだろうな?”と考えてみたら、これCCCDなんですよね。まあ、僕は特別CCCDの音質嫌ってる訳でもないんですが(そんなに気入れて聴かないから・笑)、同じ時期に何枚かまとめてCDを買ったりすると、その中から気に入った曲だけを集めて“お好みCD”を作るんですよ。そうなると、当然CCCDのアルバムから曲を選ぶ事はできなくなって、そういったアルバムはいつの間にか忘れられてしまうんですよね。平積みにされたCDの下の方へ潜って行って(笑)。このアルバムも運悪くそういう扱いを受けてしまっていた訳です。僕はあくまでも音質に拘って、値段の高いノンCCCDの方を買うような奴ではありませんが(安いのが一番)、CCCDってやっぱり嫌ですねえ。
・・・そんな風に忘れ去られようとしていたアルバムを聴いてみたら、突然気に入ってしまって、2日続けてJane's Addictionの話です(笑)。やっぱりこのバンドはカッコ良いですわ~。こんな風に“何でもあり”みたいなバンドって大好きなんですよね~。まあ、このブログで取り上げるアルバムやアーティストを見ても、僕の趣味がバラバラなのは分かると思いますが、初めからそういう風に節操のない音楽性を持ったアーティストだと、こちらとしても聴くのが楽なんですよね。CDをいちいち変えないで済むから(笑)。・・・でも、この再結成アルバム
“Strays”は、彼等のアルバムの中で、もっとも
ギターの比重が高くて、ロック色/ハードロック色が強いものだと思います。初期のアルバムより、かなり変な感じが薄れているようにも感じますね。 “
ペリー・ファレルの変なところが好きだった人には、ちょっと物足りないか?”なんて事も考えてしまいますが、それでも充分変ですね(笑)。こんな風に結構まとも(笑)になったのには、プロデューサーが
ボブ・エズリンだというもの関係していると思うんですけどね。ボブ・エズリンと言えば、僕が最初に買ったロックのレコード、
KISSの
“Destroyer”や、Pink Floydの
“The Wall”、
“A Momentary Lapse Of Reason”といったアルバムのプロデューサーでもあり、非常に作りこんだ音を得意とする人ですからね。完璧主義者と言っても良いような。ロックの世界では確固たる地位を持った彼のようなプロデューサーを迎えれば、ある程度はその人の色に染まってしまうのも仕方ないですよね。まだまだ、充分変ですが(笑)。
そんな感じの彼らにしてはハードロック色が強めのアルバムなので、1曲目からLed Zeppelinを彷彿とさせるような、ハードなリフを持った曲が始まります(・・・あ、この曲を最初に聴いた時に、ちょっとRage Against The Machineのような印象を持ったので、それきりになったんだったかな)。・・・なので、スティーヴン・パーキンスのドラムも結構ストレートなものが多いですかねえ。決して手数は少なくないですが。でも、
このアルバムの主役は、やはりデイヴ・ナヴァロのギターでしょうね(ペリー・ファレルは置いといて・・・)。彼のハードロック好きが如何なく発揮されたアルバムだと思います。
Deconstructionの記事の中でも書きましたが、ギタリストとしての彼は、アドリブでソロを弾きまくるとか、個性的な音で一発勝負!みたいなタイプではなくて、練られたフレーズと音色の使い分け(と言っても、基本的にはクリーンと歪みのふたつ)を売りにした人だと思います。この人、初期のJane's Addictionでは、IbanezのRGタイプのギターをメインにしていましたが、最近はPRSをメインにしているようですね。The Red Hot Chili Peppersではストラトを使っていましたが、基本的には“ストラトにハムバッカー”みたいなギターが好きみたいです。まあ、そういうギターは使いやすいし、彼のようなタイプのギタリストには非常に有効だと思います。PRSも形はギブソンのようですが、音的にはそういったギター、コンポタイプのストラトに近いですからね。このアルバムで聴ける音も、非常にハッキリしていて、いかにもそんなギター使ってる感じです。・・・と言っても、レコーディングなので色んなギターを使っているのは当り前で、ストラトの凄く良い音がしている曲もあったりしますが。Jane's Addictionは聴いた事なくても、RHCPの
“One Hot Minute”が好きだった人は結構楽しめるんじゃないですかね。・・・このアルバムからバンドに加入した、クリス・チェイニーというおにいちゃんも上手いベーシストですね。彼は以前、
アラニス・モリセットのバンドにもいたんですよね。そして、前任ベーシストのエリック ・エイヴェリーが、現在アラニスのバンドにいるというんだから世の中面白いです。