先日、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターとの来日公演も行なった
カルロス・サンタナが、弟の
ホルへ・サンタナ、甥の
カルロス・ヘルナンデスと組んだグループ
Santana Brothersのアルバムです。1994年リリース。最近、この人、人気ありますよねえ。勿論、昔から人気ありますけど、70年代の黄金期を軽く凌ぐ位の人気じゃないでしょうか?80年代には“時代遅れ”のレッテルを貼られていたのがウソのようです(笑)。・・・
SANTANA 及びカルロス・サンタナは、僕が洋楽を自分から聴き始めた最初期に触れたアーティストなんですよね。というのも、このブログの記事にたまに登場する僕の叔母が彼等の大ファンだったからなんです。色んな洋楽アーティストを聴きたくて、叔母に頼んで貸してもらった(結局もらってるけど)レコードの中にあったのが、The Beatlesの赤盤と青盤やSANTANAのベスト盤だったんです。そのベスト盤は立派な箱に入った日本編集のもので、1曲目は
“Black Magic Woman”でした(ってか、昨日この曲のタイトル書いたんで、今日はサンタナになったんですけど・笑)。その曲を聴いた第一印象は、ロックを聴いているという感じではなかったんですよね。何かこう官能的じゃないですか。ある種、
ムード歌謡に通じるような(笑)。“大人の世界を覗いてしまった・・・”みたいな気持ちになりました。後にFleetwood Mac/
ピーター・グリーンのオリジナルバージョンを聴いた時に、サンタナの方は官能的なんて言葉ではなくて、もっと素直に
スケベと言った方が正しいと気づきましたが。・・・その昔、SANTANAの“Black Magic Woman”は、日本のストリップ劇場の定番曲だったんですよね(あくまでも聞いた話)。この事実にはもの凄く納得できます(笑)。
そんなスケベなサンタナなので、ギターを弾いている時も凄い顔をしているし、あの表情でギターを弾いている事が、“ギターソロなんてダサい”という風潮が生まれたPunk/New Wave全盛の80年代には恰好の標的にされてしまったんです。・・・まあ、僕はギターソロがダサいと思った事こそありませんが、サンタナの顔はやり過ぎだと思ってました(笑)。僕はもうちょっとクールなギタリストが好きなんですよ。あと、80年代のSANTANAは妙に売れ線を意識したPOPな音作りに走っていて、今聴いても、僕は全然好きではありませんね。最近の復活アルバムでもそういうところが感じられますけど、こんな風に売れている音楽やアーティストに近づいていって、音楽性を変える事も厭わないところもサンタナの特徴かと思いますが、彼のそういう面を “ちょっとやらしいなあ” と感じている人も中にはいるでしょうね。・・・と言うか、僕がそうなんですけど(笑)。今度出るNEWアルバムもゲスト凄いんでしょう?でも、そういう風に作られた最近のアルバムのクォリティの高さは認めざるを得ないほど凄いと思うし(80年代と違ってSANTANAしてるし)、そういう人でなければあんなにスケベなギターは弾けませんわ。←誉めてます。・・・それにやっぱり
あのトーンね。あの唯一無比のトーンがある限り、サンタナはどんな音楽を演っていようとサンタナだし、あのトーンこそが彼をサンタナたらしめているものだと思います。
・・・大概長くなってしまったのでここからは端折りますが(こういうの多いなぁ・・・)、この
“Santana Brothers”は、SANTANAが2度目のWoodstock出演を果たした'94年にリリースされています。冒頭にも書いた通り、カルロス・サンタナ以外のメンバーは実弟であるホルへ・サンタナと甥のカルロス・ヘルナンデス(バックミュージシャンにはチェスター・トンプソンなどの名前も・・・)。殆どがインストナンバーです。3人がまったく異なるトーンで弾いているので、誰がどの曲のどこで弾いているのか一発で分かるんですが、甥っ子のカルロス・ヘルナンデスの音が曲者なんですよね(笑)。曲者と言うと悪いんですが、彼の音だけ妙にモダンなんです。写真を観ると、サンタナ兄弟はPRSギターを使っているようなんですが、甥っ子カルロスが使っているのは恐らくIbanezのSシリーズ、薄いボディにFRT(タイプ)が付いたギターなんです。・・・で、出てくる音がまさにそんなギターの音で、彼が中心になっている曲の雰囲気は、殆どジョー・サトリアーニなんですよ(笑)。しかも、“ジョー・サトリアーニの方が、まだサンタナに近いだろう”という感じなんです。ぶっちゃけ、この甥っ子浮いてます。・・・でも、さすがにサンタナ兄弟の出す音は素晴らしいですね。“サンタナのギターをいっぱい聴きたい”という人や、“ローリン・ヒルやミシェル・ブランチ呼んできてニヤけてんじゃねえ!このスケベラテン親父!”と思っている人には結構楽しめるアルバムかもしれません。・・・と書いてみたけど、やっぱりSANTANAのアルバムの方が良いな(笑)。
“Oye Como Va”や
“Samba Pa Ti”には勝てません。
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2005 Formula 1 Grand Prix Turkish Grand Prix
昨日のトルコGP、
キミ・ライコネンが
今シーズン5勝目を上げて、2位にはポイントリーダーのフェルナンド・アロンソが入りました。前戦ハンガリーで復活の兆しが見えたフェラーリ/シューマッハーは週末を通じてまったく良いところがなくて結局リタイア ・・・。チャンピオン争いは完全に若い2人に絞られた感がありますね。ブリヂストン応援団としては(って、いつの間に~)結構脱力感を感じるGPでしたが、残り5戦、若い2人の争いを楽しみにする事にします・・・。ちゅうか、あと1回は勝ってくれよ!>フェラーリ/ブリヂストン
速いクルマを持っているのは明らかにライコネンですが、昨日も最後に2位に上がったアロンソを見ると、今シーズンの彼は強い運を持っていると感じますね。僕は最終的にはアロンソを応援していると思います。マクラーレンとライコネンの組み合わせは可愛げないから(笑)。・・・イスタンブールサーキットはオーバーテイクも見られて面白いサーキットだと思いまいましたけど、最近作られるサーキットはどれも近代的すぎて、昔からあるサーキットのような“良い雰囲気”が感じられませんよね。オーバーテイクしやすいからって周回遅れのくせに仕掛けてくるウェーバーのような奴も出てくるし・・・。今シーズンのウェーバーは接触多いですよね。大分焦っとんな(笑)。
地元モンツァで巻き返しなるか?フェラーリのホームGP、イタリアGPは8月19日開幕です。お願いだから巻き返して・・・。