現代を代表する変な顔俳優、変な顔と言えばこの人、
スティーヴ・ブシェミ監督兼主演
“Trees Lounge”のサウンドトラックです。この映画はですね~・・・1996年の作品です。・・・良かった1995年じゃなくて(笑)。しっかしこの辺の映画ばかり続きますねえ。意識して選んでいる訳ではまったくないのに何故なんだ?・・・それにしても、今ちょっと検索していて、この人の出演作の多さにビックリしました(昨日取り上げた
“Desperado”にも出てますね。サントラには彼のセリフが入ってます)。主役級の役はけっして多くない人ですが、脇役として出ていても凄く印象に残る人ですよね。それもすべてあの顔のおかげだと思いますが(笑)。・・・いや、確かに変な顔で変な声ですけど、演技は素晴らしいと思いますよ。アクターズスタジオの出身らしいじゃないですか。“アクターズ・スタジオ・インタビュー”にはもう出たんでしょうか?見逃したりしてたらメチャメチャ悔しい。・・・さっきから変な顔変な顔と言ってますけど、どれぐらい変な顔かというと、これまた'96年の映画
“Fargo”で、彼の人相を訪ねられた人が“とにかく変な顔なんだ”と答えるセリフを作られたぐらい変な顔です(笑)。・・・でも、口を閉じていればそんなに変でもないと思うんですけどね。ギョロ目だったりはしますが。
・・・そんな変な顔の彼ですが、出演作の多さを見れば抜群の存在感と確かな演技力の持ち主である事は分かるし、こうやって自分で映画を撮ったりもする根っからの映画好きである事も分かります。今年もサンダンス映画祭に自らの監督作品を出品していたんですよね(その映画祭の番組で見た彼はシャイで物静かな人という感じでした)。この“Trees Lounge”のような殆どインディーズ映画と呼べるようなものから、
“Armageddon”のような娯楽超大作にまで出演して、どんな映画であっても観た人にあそこまで強烈な印象を残せる人はこの人ぐらいなもんでしょう。やっぱり顔が・・・(笑)。少し前にもこのアルバムを紹介しようと思った事があって、ダビングしたビデオをもう一度観てからにしようと思っていたんですが、そのビデオテープが見つかりません・・・。なので、映画の説明は約10年前の記憶に頼るしかないんですが、冴えない男の冴えない日常を描いた映画です。・・・いくら何でもこれだけではまずいな(笑)。この間も似たような事やってるし。・・・その冴えない男(スティーヴ ・ブシェミ)と少女が、ちょっとした恋愛関係になるんですよね。その女の子がこれまたマイナーな作品からメジャーな作品まで色々出ているクロエ・セヴィニー(この人、鈴木蘭々に似てませんか?)で、他にシーモア・カッセル、アンソニー・ラパリア(最近は失踪者追ってます)、サミュエル・L・ジャクソンなど、ブシェミと親交の深そうな人達が出ています(・・・けど、サミュエル・L・ジャクソンがどんな役だったか全然憶えていないんですよ・汗)。まあ、盛り上がりみたいなものからは程遠い映画なので 説明するのは難しいし、したってしょうがないんですが(笑)、こういうこじんまりとした映画も僕は結構好きなんですよ。普通の人の日常ってそんなもんですよね。
それで、このサウンドトラックも映画と同じような雰囲気なんですよ。映画のサントラなんでそれは当り前なんですが、誰でも知っている有名アーティストや派手な曲は、まったくと言って良いほど入っていないんです。・・・まあ、中には“名前は聞いた事あるな”みたいな人はいるんですが(
ブレンダ・リーとか
Haydenとか)、とりあえず僕がアルバムを持っていたりするアーティストは皆無です。勉強不足ですみません。ブレンダ・リーという人が、60年代に人気のあったPOPSシンガーだという事は何となく知っていましたが、他のオールディーズグループやHaydenなどのオルタナ系ロックバンドの事は初耳と言っても良いぐらいです。ただ、どれも派手ではないけど良い曲なんですよね。オールディーズナンバーは、いかにもTrees Loungeでかかっていそうな曲ばかりです。・・・そんな風に僕の知らないアーティストばかりのサントラ盤なんですが、その中に1人だけ良く知っているアーティスト(と言っても、知り合いじゃありませんよ)の名前を見つけたんです。レニー・クラヴィッツの右腕として活躍するギタリストの
クレイグ・ロス。この人の名前が効いてアルバム買ったみたいなところもありましたかねえ。この
“Mudslide”という曲、彼のソロアルバムのオープニングを飾る曲でもあるようなんですが、今までそのアルバム見かけた事ないんですよね。誰か持ってる人いたら下さい(笑)。とりあえずこの曲は、T-REXっぽいフィーリングを持った曲で凄くカッコ良いです。ホント、映画と同じで地味な雰囲気ですが、聴いていると “お、これは誰だろう?”と思わせる、僕がオムニバス盤に求める条件はクリアした(なんか偉そうだな・笑)中々楽しめるアルバムだと思います。