初期のThe Beatlesを描いた映画、
“Backbeat”のサウンドトラックです。これもまた中途半端に古いですねえ。1994年の映画です。主演は
スティーヴン・ドーフで監督は~・・・誰だろ?(笑) ・・・
イアン・ソフトリーです。え?この映画撮った監督が
“鳩の翼”や
“K-Pax”も撮ってるんですか?今まで一度としてこの3本の映画を結びつけた事なかった・・・。全然違うじゃん(笑)。“Back-
beat”が1作目になるのか~。なるほどね~。って、ここで自分が感心してどうするんでしょうか。・・・いや、でもブログを始めてから知った事ってホントに多いですわ。たとえそれが自分の好きなアーティストやアルバムであっても、知らない事っていっぱいあるんですよね。こうやって日々学んで行けるのも、ここを訪ねて下さる皆さんのおかげです・・・。いつもありがとうございます。
・・・で、この“Backbeat”、The Beatlesの映画と言っても、それはThe Beatlesがハンブルグへ武者修行(出稼ぎとも言う)に行っている時、彼等がまだ5人編成だった頃の話です。スティーヴン・ドーフが演じているのは、その5人目のメンバー(と言って良いのかな?)
スチュアート・サトクリフという人物です。彼はジョン・レノンの親友で、音楽の才能より絵の才能の方があった人で、自分でもその事を知っていて、あっさりとThe Beatlesを脱退し、そこで知り合った女性とハンブルグに留まりますが、脳腫瘍のため21歳の若さで死んでしまったんです。その恋人を演じているのが、かつては“世界一美しい死体”と呼ばれた
シェリル・リー(彼女は最近どうしているんでしょうか?)、ジョン・レノンを演じるのはイギリス映画界にこの人ありと言われた(いや、知らんけど、言ってみただけ)
イアン・ハートです。この映画はジョンとスチュの友情を中心に展開して行くんですが、イアン・ハートのちょっと悪そうなところ、ふてぶてしい演技が、凄くジョン・レノンっぽいんですよね。・・・え~と、映画の説明はこれぐらいで良いですかね?(笑) 昨日の何倍もしてますよ。まあ、単なるThe Beatlesの伝記映画という感じではなく、1本のきちんとした映画として楽しめるものだと思います。“凄く面白かったか?”というと、そうでもないですけど(笑)。
ついこの間も“天邪鬼なんで超ビッグネームや濃いファンを持つバンドやアーティストは敬遠しがち・・・”みたいな事を書いたんですが、The Beatlesも当然その中に入ります。・・・けど、こういった映画が公開されたり、トリビュート盤みたいなものが出ると気になって、観たり聴いたりしてしまうんですよね。ホントすみませんね。素直じゃなくて。・・・でも、そういったものは気楽に聴けてしまうんですよね。ビートルズしか聴かないビートルズファンや、ストーンズが神だと思ってるストーンズファンは恐らく聴かないだろうと思うと(笑)。・・・このサントラ盤に収められている曲は、結成当初のThe BeatlesがレパートリーにしていたR&Rナンバーばかりで、彼等のオリジナルナンバーはまったく入っていませんが(そりゃそうだ)、これはこれで
初期のThe Beatlesに対するトリビュートアルバムとも言えるのではないでしょうか。それでこの演奏が中々カッコ良いんですよね。演奏しているメンバーも凄いんですよ。・・・正直に言いますけど、その凄いメンバーのうち、ギターを弾いているのが
サーストン ・ムーア(Sonic Youth)であるという事以外は最近まで知りませんでした(汗)。
いや~、例のごとく買ってから何度も聴いてないし、クレジットもろくすっぽ観てなかったんですよね~。“そんなのここで紹介するな!図々しい!”とか言われそうですが、何となく思い出して聴いたらカッコ良かったんですよ~。そこで色々な事実に気づいたという・・・。ドラムは元Nirvana、現Foo Fightersの
デイヴ・グロール、ベースはR.E.M.の
マイク・ミルズが全曲担当しているんです。ボーカルは何人かで歌ってますけど、彼等の演奏
がちょっとパンキッシュでカッコ良いんですよ。・・・まあ、初期のロックバンドなんてみんなこんな感じ(パンクロック出現以前にパンク)だったと思いますが、凄くエネルギッシュなんです。デイヴ・グロールなんて“また凄い顔して叩いてるんだろうな~”と思わせるタイコです(笑)。サーストン・ムーアにしても普段演っている音楽とはまったく違う事を演っている訳ですが、こういったR&Rの基礎というか基盤がしっかりしているから、ああいう“ギュギューン、ピーッ”みたいなプレイが説得力を持つんでしょうね(彼は
このアルバムでもカッコ良いロックギターを弾いてます)。・・・という事で、このアルバム、“今更The Beatlesなんて聴けませんよ ・・・、CDだっていつまでも高いままじゃないですか・・・、東芝EMIは未だにCCCD だし・・・”なんて風に思っているヒネクレた人には結構お薦めかもしれません。
・・・お~、このジャケットの写真が
“Fab”の形に並んでいるのに今気づいた~。