“I Love Summer 2005”第4弾は1996年にリリースされた
Alice In Chainsの
“Unplugged”です。 ・・・真夏にAlice In Chains(笑)。“それはちょっと勘弁してくれよ・・・”と思われた方すみません&残念でした。僕は夏でもAlice In Chains聴けるんですよ。ほら、夏になるとテレビでホラー映画を何本も放送したり、遊園地にもお化け屋敷ができたりするじゃないですか、それと同じような感覚で(笑)。・・・というのは冗談ですけどね。彼等の音楽はヘビーなものも多いですけど、決して暑苦しくはないと思うんですよね。このアルバムもリリースされた年の夏に凄く良く聴いていた記憶があるんですが、今ちょっと調べてみたら、'96年の8月にリリースされているんですね。そのアルバムを初めて聴いた季節とかって、曲と一緒にいつの間にかインプットされていたりしますよね。その季節が来ると何かのアルバムを思い出したり、その逆もあったりして。 ・・・なので、僕は夏になるとこのアルバムを思い出したりするんですよ。まあ、結構しょっちゅう聴いているアルバムではあるんですが。・・・それにしても、僕、Alice In Chains好きですねえ。彼等について書くのは、これで3度目ですよ。
Mad Seasonや
ジェリー・カントレルも含めれば5度目。そして今日の気温は36℃・・・。いつも同じような事を書いているような気もするんですが(汗)、それは僕のAlice In Chainsに対する思い入れの現れだと思って下さい・・・。
最初に(ってか、毎回だな・・・)
“Alice In Chainsの音楽はヘビーだけど暑苦しくはない”という風に書きましたが(まあ、暑苦しく感じる人もいるだろうけど・・・) それはやはりレイン・ステイリーのボーカルによるところが多いと思うんです。彼のボーカルはパッと聴くと決して熱いものではないし、声質も非常に独特で“細い”と言っても良いような感じですが、非常に通りが良くて存在感は凄いんですよね。この辺、同じシアトルのクリス・コーネルとは逆ですね。クリス・コーネルも最高のボーカリストですが、彼の場合、いくらアコースティカルな曲でクールに歌い始めても、最後は熱唱になってしまいますから。・・・今週も1日ぐらい“夏には聴きたくないアルバム”と題してSoundgardenのアルバムでも紹介しようかと思いましたが、ホントに聴きたくないんで止めました(笑)。だってここ数日、僕の住んでる町が県内で一番暑いんですよ・・・。
アホか!夏!早よ終われ!・・・で、聴いているとこちらも熱くなってくるようなSoundgarden/クリス・コーネルと違って、Alice In Chains/レイン・ステイリーは聴いているとこちらがクールダウンしていくような感じがするんですよ。・・・ レインの歌って、たまにお経に聞こえる時がありませんか?いや、これも冗談(笑)。すみません、今のは読まなかった事にして下さい。・・・でも、彼の歌からは内に秘めた情熱みたいなものも感じられますよね。また、この人の声を聴いていると、“この人はホントに繊細な人なんだろうなあ”という風にも思います。・・・もっとも、これにはジェリー・カントレルの書く曲(共作も多いですが)も絡んでいるし、ジェリーのボーカルも繊細な感じがしますよね。・・・こんな事を書くと、“お前何言うとんねん”とか言われそうですが、僕はこの2人の事を “ヘビーロック界のサイモン&ガーファンクル”のようにも感じるんですよ。まあ、こんな変な事を考えるのは僕ぐらいかとも思いますが(笑)、それぐらいこの2人のキャラクターは個性的且つハーモナイズしていて素晴らしいと思うんですよね。声の相性もバッチリだと思います。
・・・しかしここまで長いなぁ、Alice In Chainsの事を書くといつもこれだ(笑)。ここからはあっさり終わりたいと思います。肝心のアルバムの話なんですが・・・。
Alice In Chainsというバンドが、レインのドラッグ癖のおかげで何度も活動休止に陥っていた事は周知の事実ですが、MTV側からこの話が来た時にレインは凄く乗り気だったそうなんです。他のメンバーも“レインがやる気になっているぞ!”と盛り上がって、Alice In Chains久々のLIVEが実現したのがこの
“Unplugged”です。 “Unplugged”なので当然アコースティック楽器での演奏ですが、曲のアレンジはエレクトリックの時とそんなに変えていませんね。ホント、歪んだギターの変わりにアコースティックギターが鳴っているという感じで。まあ、彼等はアコースティックアルバムのようなものもリリースしているバンドなので、こういった演奏もお手のものなんでしょう。ただし、音の厚みを増す為にか、地元の友人、
スコット・オルソンというお兄ちゃんがサポートメンバーとして参加しているんですよ(この人がまた普通の人でしてねぇ・・・、“Alice In Chainsの友達ってホントかよ!”と、ツッコミ入れたくなるようなルックスしてるんです)。・・・そういった演奏なので、彼等の曲やレインの歌の持つ繊細さ、深さが良く分かるというか、浮き彫りになっている感じがしますね。凄く好きなアルバムです。騙されたと思って一度聴いてみて下さい。夏に。涼しくなりますよ。“Like the coldest winter chill Heaven beside you~♪”という歌詞だけでも涼しそうじゃないですか(笑)。このLIVEはMTVの番組なので当然映像版もあって、そちらも素晴らしいです。音源はまったく一緒のものを使っていますが、レインが曲の歌詞を間違えてやり直すシーンなどもノーカットで収められています。ここで観る事のできるレインは意外と明るいんですよ。僕は寝る前に良く観てます(笑)。