越後湯沢でやっているFuji Rockも今日で終わりますね。開催期間中は近辺の旅館やホテルは満室だそうで、バブル期のリゾート開発で痛い目にあっている地元の人達には良い事だと思います。それにしても、あそこまで本格的な野外のロックフェスティバルが音楽好きの間で完全に定着したというのは凄い事ですよね。まあ、普通にイベント感覚、キャンプ感覚で参加している人も多いんでしょうけど、出演アーティストは毎年豪華ですしねえ。僕も学生時代のように体力気力が充実していれば是非参加したいものですが、もう全然充実していません。気力が特に・・・。昔は気合入ってたんですけどね。以前、大阪の南港で国内アーティストのそういうフェスティバルが良く行なわれていたんですけど、巧いことペース配分して、目当てのアーティストやトリを務めるアーティストのステージは最前列で観たりしてたんですよ(笑)。あの頃、僕は若かった・・・。
Foo Fighters、Cold Play、
エディ・リーダー、Dinosaur Jr.・・・、観たいアーティストいっぱいいたなあ・・・。日本人アーティストは知らないのばっかりだけけど・・・。
エイドリやんやSoulive、ジュリエット・ルイスも出てたのか(変な顔で好きなんですよ・笑)。初日のトリがFoo Fightersって、凄く盛り上がったでしょうね。エディ・リーダーもこういうフェスティバルにはピッタリでしょう。って、こんなに妄想しているぐらいなら観に行けば良いんですが、最近の僕には
“夏フェスティバル→パス”という図式ができてるんですよ・・・。ホント、気力がなくなってしまいまして・・・。“秋フェスティバル”っていうのがあれば良いのに。・・・で、今年のFuji Rockの出演者が次々と発表になっていく時期に、“え~、この人達も出るの~?ま~じで~?観てぇ~”と思わせたバンドが
Los Lobosなんですよね。しかもおっちゃん達、昨日、今日と出たらしいじゃないですか・・・。野外で観るLos Lobosは最高だろうなぁ・・・。
・・・で、長~い前フリのあと、ようやく本題に入りますが、今週の“今日の1曲”はLos Lobosの演奏する
“What's Going On”です。言わずと知れたマーヴィン・ゲイの名曲のカバー。Los Lobosというと、
“La Bamba”の大ヒットによってある程度の知名度はありますが、やはりこの曲のイメージしか持たれていないところがあると思うんですよ。一般的には。彼等の事を書く時にはいつもこの話を出してしまいますけど、僕としてはこれが非常に惜しいんです。“La Bamba”の中にあるものも彼等の音楽の大事な要素で、それも勿論素晴らしいんですが、彼等はそれだけのバンドではないんです。ホント、あらゆる音楽ファンにアピールできる幅広い音楽性を持ったバンドなんですよね。カエターノ・ヴェローゾ達と組んでいる
Los Super Sevenのようなラテン音楽の課外活動も有名ですが、若いロックバンド真っ青のハードな演奏もこなす事のできる人達なんですよ。ブルージーなものを演らせたら勿論凄いし。そんな素晴らしすぎるバンドなので、今日紹介した“What's Going On”のようなR&B/Soulミュージックを演らせてもメチャメチャ上手いんですね。この曲でリードボーカルを取っているのはデヴィッド・イダルゴですが、この人はギターのみならず歌も素晴らしいんですよね。声が良いんです。マーヴィン・ゲイのオリジナルも勿論良いですけど、僕はこのLobosバージョンの“What's Going On”も大好きなんですよ。力の抜け方が非常に気持ち良いんです。ハードな曲は徹底的にハードに行くのに、こういった曲ではすっと力を抜く緩急の付け方が30年のキャリアを誇るバンドならではという感じです。ホントにカッコ良いオヤジバンドだと思います。
・・・写真のジャケットは彼等の2枚組アンソロジー
“Just Another Band From East L.A.”のもので、ここに収められている“What's Going On”はLos Lobosだけによる演奏ですが、
“This Time”の国内盤やBOXセットに収められているバージョンには、
シェリル・クロウがゲストで参加しています。どちらも素晴らしい演奏(LIVE)ですが、後者ではシェリル・クロウがちょっと間違えたりするんですよ(笑)。
そして、今回もLos LobosのLIVEを観れなかったのであった・・・(泣)。