テリー・ボジオと
ビリー・シーンの2人によるアルバムです。2002年リリース。・・・まあ今更言うまでもない事ですが、2人ともスーパーなプレイヤーですよね。僕が今までに観た事のあるドラマーの中で一番インパクトがあったのはテリー・ボジオだし、ビリー・シーン/MR. BIGに至っては初来日の時からずっと観てきたので、かなりの回数を観ていると思います(・・・と書いたら、先日のG3を観れなかった事を思い出した・泣)。そんな感じなので、僕はこの2人のファンではあるんですよ。そうでなければ、このアルバムも買ってませんが。・・・でも、
このアルバム面白くないんですねえ(笑)。あくまでも僕の個人的な意見ですけど。勿論、テリー・ボジオのドラミング、ビリー・シーンのベースプレイだけを取り出して聴いてみれば、面白い事も沢山演ってますが、アルバム全体の雰囲気が面白くないんですよね。曲がつまらないんです。・・・たまには(結構ちょくちょくやってるか?)面白くないアルバムを紹介するのも面白いじゃないですか(笑)。
テリー・ボジオもビリー・シーンも
凄く攻撃的なプレイヤーだと思います。“ドラムはこうあるべきだ”“ベースというのはこういう風に弾かないといけない”みたいな考えはあまり持っていない人達だと思います。自分の
限界を決めてしまわない人達と言うか。勿論、普通のプレイもできる人達で、そういう事演らせても上手いんですが、多くの人が彼等に期待するのは、圧倒的なテクニックに裏打ちされたアイディア溢れるプレイだと思います。もう間違いなく普段の練習量は凄い人達で、それだけでも尊敬に値するんですが、それよりも凄いのはそのテクニックを活かして誰も演っていないようなプレイをするところだと思うんですよ。大体、普通ベースでタッピングしようとか、ドラムでフラメンコギターのフレーズを叩いてみようとか思わないでしょう?(笑) この人達がそのテクニックを悪用して何か面白い事を演っていると、こちらとしてはもう笑うしかないですよね。
Bozzio Levin Stevensの2ndアルバム
“Situation Dangerous”でテリーのフラメンコドラムを聴いた時はまじで呆れましたね。“このおっさんアホだな・・・”と真剣に思いました。そう言えば、ビリー・シーンのプレイを初めて聴いた時も呆れ笑いが出たしなあ・・・。まあ、彼等のようなプレイヤーの事を好きではない人も当然いると思いますが、僕は彼等の演奏にはロックを感じるので好きなんですよね。間違いなく2人ともロッカーだと思います。
・・・でも、このアルバム面白くないんですよ(笑)。冒頭に“2人によるアルバム”と書いてありますが、本当に2人だけで作ってるんです。キーボードを弾いているのはテリーだし、ギター(バリトンギター)を弾いているのはビリーなんです。それで、何がこのアルバムの雰囲気を面白くないものにしているのかというと、テリー・ボジオのボーカルなんですよね(あのボーカルが好きという人がいたらすみません、多分いないと思うけど・・・笑)。よせば良いのに、10曲中8曲で歌ってるんですよ・・・。歌と言って良いのか分かりませんが。ビリーは歌も結構上手いので、彼に歌わせればまだマシだったと思うんですけどね。テリーは
Missing PersonsのようなPOPなバンドも演っていたので、キャッチーなメロディを持った曲も書けるのかと思っていたんですが、あればウォーレン・ククレロのメロディだったんですかね?・・・ウォーレン・ククレロでも無名の人でも良いですけど、ちゃんとしたギタープレイヤーが参加していたら、もっと面白いアルバムになったとも思います。・・・でも、2人のデュオアルバムという拘りがあったんでしょうかねえ。僕の場合、やっぱり良いメロディが少ないと楽しめないんですよね。2人が関わっているプロジェクトでも、
Bozzio Levin Stevensや
Niacinの方が圧倒的に良いと思うんですが、それはやはりメロディ担当のプレイヤーがいるからなんでしょうね。一度か二度聴いただけでしばらく聴いていなかったんですが、今日久々に聴いてみたらボーカルのない曲はまだ良いですね(笑)。でも、またしばらくは聴かないだろうな。・・・って、変なレビューですみません。
今シーズン初のポールポジションおめでとう!>フェラーリ/ブリヂストン