★ ジミー・ホールもやっぱりカッコ良かった・・・
5日のコンサートよりかなり各楽器のバランスが良く聴こえる席のおかげ(?)で、前半のクライマックス
“Cause We've Ended As Lovers”(この日もギターはストラトで、結局僕が観た日は両日ともギター1本で通していました)まで、“素晴らしいなぁ・・・”と聞き惚れていました。この曲が終わるとジェフはおもむろに見事なフィンガーピッキングを始めるんですよね。“これ何の曲に繋がるんだっけ?”と一瞬思いましたが、これは
“Rollin' & Tumblin'”のイントロ、“あ、そうだ、ジミー・ホールも出てくるんだった・・・”とそこで思い出しました。さっきから舞台袖に立っている人はローディではなかった(笑)。今回のシャツの色は忘れましたが、膝の破けたジーンズで
ロッカーっぽさを強調、本人にしてみればちょっと頑張ってみたつもりかもしれませんが、お得意の帽子がどうみても
中米旅行帰りにしか見えません。まあ、今回も何曲か歌っては引っ込んでいましたが、相変わらず声は出ています。“ジミー・ホールの歌が好きか?”と聞かれれば、全然そんな事ないですけど(笑)。次回もボーカル連れてくるんだったら、是非ボビー・テンチでお願いします。
★ 最終日のジェフ・ベックはかなりノっていたのではなかろうか?・・・まあ、僕は全公演を観た訳ではないですし、ブートレッグのコレクターでもないので、例え全部観ていたとしてもそれぞれのコンサートに順位をつける気もありません。明らかに音が酷かったりすれば別ですが、僕が観た2公演は両日とも素晴らしい音が聴けたし、ミスの数なんてまったく気になりません。ジェフ・ベックのギターはまるで生き物のようだと僕は思っているし、“その日のジェフ・ベック”を観る事ができるのは、その日会場にいた人達だけですからね。なので、どの会場のどのコンサートを観た人もきっと満足した筈だと思います(中には面白くないと感じた人もいるでしょうけど・・・)。ただし、最終日のジェフは最初からやけに元気に見えたんですよね。次のコンサートを考えて体力をセーブしないで済むからでしょうか?(笑) その日、力がみなぎっていた証拠として(?)、
“Scatterbrain”で第1部を締めてステージを引き上げる際に、ジェフはストラトをステージ袖にいるローディに投げて渡したんですよ。数メートル。こういうのはローディにとってはプレッシャーがかかって大変だと思いますけど(ちゃんと構えてたからしょっちゅうやってるんだろうけど)、観ているこっちは楽しいですね。トム・キーファーのギターと違ってオールドじゃないし(笑)。・・・で、前回気になったので今回きっちり確認しましたけど、先生はやはりコンサートの間中、チューニングはしていませんでした(笑)。ホントこの人、何なんですかね~。
★ アンプについてこんな事に気づいた・・・これは知っている人はとっくに知っている事と思いますが、僕も今回確認できたので書いておきます。・・・まずツアー当初は4台あるマーシャルキャビネット(ちなみに見た目で判断すれば、どれも1960BX)のうち、下2台がマイキングされていましたが、今回は向って右側の上下2台に変わっていました。これは恐らくジェフ・ベックが自分のモニターの前よりもステージ中央寄り、他のメンバーの近く・・・キーボードと殆んど向かい合うようにしてプレイする事を好んだからだと思われます。・・・てことは、キャビネットはしっかり2台鳴らしているんでしょうかね?ジェフには耳鳴りの持病があるらしいので、上のキャビネットを鳴らすのは結構危険だとも思うんですが・・・。耳はお大事に。
そして、これはインタビューでも明らかにしていますが、ジェフの動きを観て、その事がしっかり確認できました。ここ数年、彼が愛用しているマーシャルはこれですが、
http://www.marshallamps.com/product.asp?productCode=DSL50&pageType=SEEIT
このアンプの特徴は何と言ってもチャンネル切り替えが可能な事(ただし、トーンは共通)です。ジェフは曲によって、または曲の中でチャンネルをちょくちょく切り替えていました。出てくる音からすると、基本的にはClassic GainチャンネルのCleanではなくCrunchを使っているものと思われますが、ハードな曲やソロではUltra Gainに切り替えているようです。ソロの時だけフットスイッチを踏みに戻ったりしてたんですよね(一度ソロの長さ間違えて早く切り替えすぎて“あ、まだソロだった!”みたいに見えた時がありましたけど・笑)。インプットの横、2つ目のスイッチの両脇に小さい○があるじゃないですか?これがどちらのチャンネルになっているかを示すLEDなんですが、ジェフの動きに合わせて動いていたんですよ。2ブロック目からですが見えました(笑)。←視力2.0(全盛期) ・・・で、そういう風にチャンネルが切り替わっていたのは、3台あるヘッドのうち一番下のものだけだったんですよね。素直に考えれば使っていたアンプは1台だけという事になりますが、さすがにこの辺までは分かりません。来月号のPlayer誌に機材写真が載るらしいので、そちらで確認して下さい。
・・・何か、“機材オタクレポ”みたいになってきて流れが怪しくなってきたので(汗)、この辺で強引に締めたいと思いますが、他に5日と違った点は、第2部はいきなり
“Nadia”で始まり、
“Earthquake”はアンコールの前に回されていた事(この曲、別になくても良いんですけど・・・)、前回ジェニファー・バトゥンが飛び入りした
“Going Down”に彼女の姿はなく、その時はハードロックのようにアレンジされていた曲が、ジミー・ホールのハーモニカがフィーチャーされたちょっとブルージーなアレンジで演奏されていた事などが挙げられます。・・・まあ、とにかく両日とも素晴らしい演奏だったと思います(ミスは最終日の方が少なかったけど・笑)。・・・あと、最終日で印象深かった事が。演奏終了後のステージにふたつの花束が置かれ、それを拾い上げたジェフがひとつをヴィニーに渡そうとしたんです。その時のヴィニーの
オカマアクションが最高でしたね(笑)。・・・で、VIP夫妻は最後まで観てたのかな?とか思って前方に眼をやると、ユーミンの隣りにやたらと髪のきれいな女性がいるんですよね。“誰だろう?”と思いましたが、桃井かおりだとすぐに分かりました。2人は仲良しみたいな感じでした。桃井かおりは嫌いではないので、ちょっと良く観たかったですが、VIP席をじろじろ見ている人達の顔がみんなアホ面に見えたので(笑)、僕はやめときました。あの人達最後まで残ってましたけど、あとで楽屋とか行ったんですかね~?そうだとしたら羨ましいですねえ。・・・って、どんな締めだ(笑)。