昨日は“5曲選べ”という課題に対して10曲選んだり、送信したあと夜中に記事の量を倍にしたり、反則に次ぐ反則すみませんでした。今日はあっさり行きたいと思います(あくまでも予定・・・)。今週の“今日の1曲”は
Gov't Muleの
“Drivin' Rain”、こんな季節にピッタリです。最近、水不足から一転、大雨になっている土地も多いようですが、雨中の運転にはくれぐれもお気をつけ下さい。 ・・・世界中で起きているこの異常気象、僕は宇宙人(残念ながら何星人かは不明)の地球侵略作戦の一環ではないかと踏んでいるんですが、違いますかね?こういうのは気づいてからでは手遅れになりますから、皆さんも用心しておいた方が良いですよ。懐中電灯や乾パン、雨具を揃えておいたり。
Gov't Muleは
The Allman Brothers Bandの復活に多大な貢献を果たしたギタリストの
ウォーレン・ヘインズとべーシストの
アレン・ウッディ、そしてドラマーの
マット・アブツによって1994年に結成されたトリオで、'95年にアルバム
“Gov't Mule”でデビューしています。オールマンズ在籍中に結成されたこのグループですが、ウォーレンとアレンはGov't Muleの活動に専念したいという事で、オールマンズから脱退します(現在は復帰してます)。僕も彼等の音楽を聴く前は“何でそんな事するんだろうなあ、勿体無い”みたいに思っていましたが、当時のオールマンズは新しいアルバムに向けた創作活動などを行なっておらず、やる気に満ち溢れたウォーレンとアレンには物足りない状況だったようです。そして、Gov't Muleの音を聴くと、やはりトリオである事のメリット・・・バンド内での自由度の高さが感じられます。オールマンズの場合は7人編成でもあるし、バンドが既にビッグネームで音楽的にもある一定のイメージを持っているので、どうしても制約のようなものがありますよね。 ・・・かと言って、Gov't Muleが目新しい音楽を演っているかというと、そんな事は全然なくて(笑)、基本的には70年代風のロック、ロックらしいロックを演っているんですが、“メンバーが演りたい事は何でも演る”というスタンスが感じられます。まあ、オールマンズもLIVEに於いてはジャムパートも多く、演奏の自由度はありますが、さすがにBlack SabbathやDeep Purpleのカバーは演れないでしょう(笑)。
・・・そんな素晴らしいトリオGov't Muleでしたが、2000年8月26日、アレン・ウッディが、滞在先のNYのホテルで亡くなってしまったんです(オールマンズやLynyrd Skynyrdは何故かこういうのが多い・・・)。メンバーも含めて、“Gov't Mule解散か?”と誰もが思いましたが、ウォーレンとマットはバンドを続けていく事を決心したんです。その為に彼等が取った作戦は、曲ごとに異なるベーシストを迎えレコーディングするという驚きの一手。そしてそこに参加したベーシストが半端ではなく凄い。アルバム
“The Deep End Volume 1”には、ジャック・ブルース、ジョン・エントウィッスル、ロジャー・グローヴァー、ラリー・グラハム、ブーツィ・コリンズ、フリー・・・そして写真の
“The Deep End Volume 2”には、ビリー・コックス、アルフォンソ・ジョンソン、ジョージ・ポーター・Jr.、クリス・スクワイア、トニー・レヴィン、ジェイソン・ニューステッド・・・、ミシェル・ンデゲオチェロや
レス・クレイプール(笑)まで。これらはほんの一部でしかなくて、もっと色んなベーシスト、ミュージシャンが参加しています。こんなに凄い人達がGov't Muleというバンドの危機を救い、アルバムに参加したのも、ウォーレンとマットの2人が素晴らしいミュージシャン、真のミュージシャンであり、彼等はまさに
“男が惚れる男”であるからだと思います(ゲストの中には女性もいますけどね・・・)。この“Deep End Project”は、2003年リリースの
“The Deepest End LIVE In Concert”(邦題は“男の友情総集編”、国内盤は出ていないんで僕がつけました・笑)というダブルLIVEアルバム+DVDで完結しますが、これは文句なしに僕の
2003 Best Albumでした。“だからどうした?”って、話ですが。
“Drivin' Rain”は“The Deep End Vol.2”のボーナスディスクに収められている、ミディアムテンポのハードロックナンバーです。この曲でベースを弾いているのはレス・クレイプール(笑)←この人の名前を出した時に“笑”を付けるのは、僕の中でのルールです・・・、そしてもう1人、ゲスト参加しているのがMetallicaの
ジェイムズ ・ヘットフィールド、ギターは弾いておらず、ボーカリストとしての参加です。ジェイムズという人も決してハンサムな訳でも、特別歌が上手い訳でもなく、男が惚れる男といったタイプのミュージシャンだと思いますが、その彼もGov't Muleというバンドに惚れ込んでいるのです。以前、雑誌の企画でGov't Muleの2人と彼が対談をしているのがありましたが、彼はファン丸出しの態度でウォーレンとアレンに接していましたね(ちなみに雑誌の表紙はジェイムズ独りで移っている写真・笑)。ウォーレンとジェイムズ、熱い男2人のデュエット(と書くと、ちょっと気持ち悪いですが・・・)が聴けるこの曲は、文句なしにカッコ良いです。“文句あったらかかってこんか~い!”と言われているような曲です。冒頭で“この季節にピッタリ”なんて書きましたが、実際はちょっと暑苦しいので、涼しい日を選んで聴くのがよろしいかと思います。8月に入るともう取り返しがつかないので、今月中がお薦めですかね。・・・“ボーカリスト/ジェイムズ”というと、“フレディ・マーキュリー追悼コンサート”で、ハンドマイクで“Stone Cold Crazy”を歌い、手持ち無沙汰なので仕方なくヘッドバンギングをしていたシーンを思い出しますが(笑)、この曲の歌入れの時はどんなだったんですかね?
・・・やはりあっさりなんて行きませんでしたね(汗)。好きなバンドの話始めて簡単に終われる訳ない・・・。毎日長くてすみません・・・。