1999年にリリースされた、ポール・マッカートニーのR&Rアルバムです。・・・けど、まずはその前に、サッカー日本代表、2006ワールドカップドイツ大会出場おめでとうございます。前半は多少チンタラした感じでしたが、後半の大黒投入で一気に活気づいた感じでした。大黒は勿論ですけど、昨日の柳沢からは“俺が決める!”という気迫を感じました。あんなに自分で打っていく彼は凄く久々に観た気がします。何はともあれ、良かった良かった・・・。コンフェデレーションズカップも頑張ってもらいましょう。韓国もアルゼンチンもおめでとう。パク・チソンもリケルメも凄いな~。負けはしたけど、ロベカルも。・・・韓国と言えば、パク・チソン、最近髪伸ばしてやんの(笑)。・・・昨日、書きかけの記事を一旦送信して、残りを日付が変わってから書いていたんですよね。テレビで繰り返し流される、柳沢と大黒のゴールシーンをボーっと観ながら。そしたらいつの間にか、Exciteブログのメンテナンスが始まってしまいましてね~。あの時はちょっと焦りました(笑)。
・・・で、本題のポール・マッカートニー。まあ、僕がこのブログでポール・マッカートニーのアルバムを取り上げる事には、自分でもかなり抵抗があるんですが、6月9日/ロックの日なので(笑)、“ポールのR&Rアルバムでも聴いて基本に戻れBooster-
Mania”という事で選んでみました。“抵抗がある”というのはですね、カッコつけてつうぶりたいという事なんかじゃなくて、“The Beatlesのメンバーだった人のアルバムを僕のような奴が紹介して良いのかな・・・”という事なんですよ。僕なんて、もう全然熱心なBeatlesファンじゃありませんからね。BeatleManiaとBoosterManiaって似てますけど(笑)。
アルバムなんて殆んど持ってませんよ。自分でロックのレコードを買い始める前に、有名な赤盤、青盤が家にあったというのも、今考えると痛かったですねぇ・・・。“この2枚(4枚)を聴いていればそれで良いか~”みたいになっていたんですよね。なんたって他にも欲しいレコードはいっぱいありましたから。その後も“彼等のアルバムを全部揃えよう”なんて気持ちにはなりませんでしたねぇ・・・。なので、The Beatlesの曲は知っていても、“どの曲がどのアルバムに入っているか?”なんて聞かれると、まったく分からないんです(汗)。そんな感じの基本がなっていない僕なので、“The Beatlesのアルバムを取り上げよう”なんて大それた事はこれっぽちも思わないんですが、メンバーのソロアルバム、又はトリビュート盤の類ならThe Beatlesファンの方にも許してもらえるかな・・・という風に思って、今日はこのアルバムにしたんです。言い訳はこれぐらいにしておきますけどね。
この
“Run Devil Run”は、ジーン・ヴィンセントやカール・パーキンス、チャック・ベリーやリトル・リチャード、そして勿論エルヴィス・プレスリー・・・と、オールディーズのカバーに数曲のオリジナル曲を加えた、
全曲バリバリのR&Rアルバムです。そして、このアルバムの為に集められたメンバーがまた凄いんですよね。ドラムにDeep Purpleの
イアン・ペイス、ギターにPink Floydの
デヴィッド・ギルモアと元John-
ny Kidd & The Piratesの
ミック・グリーン、そしてベースは勿論
ポール・マッカートニーと、正しく“プロ中のプロ”といった人達によって構成されたバンドなんです。ポールが声をかければここまで凄いメンツが揃うのか・・・という感じですが、参加を要請されたデヴィッド・ギルモアによれば
“元Beatlesのメンバーから、R&Rアルバムでプレイしてくれと言われて、断る奴などいる訳ないだろう!”との事です。ごもっともでございます・・・。それに対してポールは2人のギタリストを評して
“例えるならミックは原石のダイヤモンド、デイヴは研磨されたダイヤモンドってところだね。彼等がいれば、R&Rに必要な要素がすべて揃うんだ”と仰ってます。こりゃまたカッコ良いセリフですね。こんな風に言われれば、ギタリスト冥利に尽きるというもんですよ。そんなポールの期待に応えるかのように、2人のギタリストも、他のメンバーも最高のプレイを披露しています。イアン・ペイスって上手いですよねぇ・・・。今更ながら。 こういった曲でのミック・グリーンのギターは当然カッコ良いんですが、僕はデヴィッド・ギルモアのギターが好きでしてねぇ。彼のギターには派手な速弾きもトリッキーなプレイもまったくない訳ですが、音色とチョーキングの間の取り方が最高ですね。彼の場合、
速く弾かなくても、スピード感のあるギターですよね。
ポールの歌とベースも最高です。やっぱりこの人は凄いなぁ・・・。“だから今更言うなよ・・・”って話ですが。“The Beatlesのロックンローラー”というと、どうしてもジョン・レノンを連想しがちですが、このアルバムを聴いていると、ポールのR&Rに対する思い入れも凄いものだというが分かります。R&Rという音楽に愛情を持っていなければ、選曲もプレイも、こういう風にはならないと思います。演っている音楽が音楽なので、このアルバムは一部の曲の一部のパートを除き
一発録りで、ダビング等がなされた曲も、その作業にかける時間は1時間半以内というリミットがあったそうです。そんな条件の下で作られたとは思えないほどの完成度の高さには、さすがと言うほかありません。LIVE録音という事もあって、勢いもバッチリだし。個人的なFavoriteトラックは、The Vipersというグループのカバー
“No Other Baby”(この曲のオリジナルバージョンでプロデュースを担当していたのはジョージ・マーティンだったんだそうです)、デヴィッド・ギルモアのシンプルすぎるほどシンプルなギターソロも最高です。
“Lonesome Town”も良いですね。POPなポールも勿論素晴らしいですが、R&Rなポールもカッコ良いです。ここ最近の彼は非常に元気で、熱心なファンではない僕も嬉しいです。
・・・ところで、アルバムのブックレットを見ると、デヴィッド・ギルモアはエスクワイア、ミック・グリーンはストラトキャスターを使った事になっていますが、ミック・グリーンは長年の愛器、テレキャスター・カスタムをプレイしたんだそうですよ。